No.392031

ISの世界に地球連邦をぶち込んでみた

rahotuさん

あの、地球連邦軍がISの世界にもしあったら。

ひょんな事から転生させられた主人公は、「IS!?.......宇宙にも出ない機動兵器なんて価値無し。」とのたまってチート能力を使って地球連邦を創設。
赤道を境にISを贔屓する各国と睨み合いを行うことに!?
「まあいいや。他所が重力に魂を捉われている間に宇宙開発おこなっちゃうもん。」と、真っ向から無視して宇宙開発を行う主人公。

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2012-03-15 20:36:47 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:9548   閲覧ユーザー数:9166

 

ありのままに今起こった事を......。

 

このネタも飽きたな。

 

.....知らない天井.....。

 

ダメだ、鬱エンドしか思い浮かばない。

 

それじゃあ、こうしよう。

 

人類が、文明を生み出してはや幾千年。

 

人々は、文明の光を地球の隅々まで行き渡らせ、子を産み、育て、そして死んでいった.....。

 

この蒼く美しい、銀河の片隅にあるちっぽけな惑星で、生まれた生命は何処に向かっていくのだろう?

 

何度も、何度も、互いに傷つけ、殺し合い、奪い合い、犯し、その度に復興する。

 

人類とはいったいなんなのだろう?

 

この、広大な銀河に羽ばたこうともせず、小さな小さな矮小な美しい星に捉われる彼らは、いったい何を目指すのだろう。

 

これは、とある転生した男が、「原作なんか知ったこんじゃねえ!!」

 

と、のたまって宇宙への果て無き夢を目指す、原作フルボッコ?ストーリーである。

 

 

 

 

 

 

 

 

やあ、俺の名前はヨハン・イブラヒム・ゴップ。

 

無能と有能が合わさって凡人に見えること請け合いなしだ。

 

さてさて、騙して悪いがここはガンダムの世界ではない

 

え?どこかって。

 

ソレは、あれですよ、二組なんてなかったんや~のあのISですIS。

 

インフィニット・ストラトスの世界に今現在私はいます。

 

まあ、此処までいえば判ると思いますが、はい実は私所謂転生者というものです。

 

朝起きたら、とかではなく、普通にハーツオブアイアンで一年戦争が舞台のMODで調子こいて連邦で遊んでたら、夜中に突然画面に飲み込まれて現在に至る。

 

最初は慌てたが、直に胸の所に違和感を感じて、ポケットを探ったら手紙が出てきて、読んで見ると。

 

『俺オレおれ神。天界って暇、世紀末早く来ないかな~なんて考えてたらもう過ぎてたorz。という事で次の世紀末まで暇つぶしの為に適当に見繕った人間で遊んでみた。ISとかいう普通じゃない世界だから、一応本来ではあり得ない能力と装備を神様補正で与えているので後は適当に頑張ってね。   P.S.この手紙は最後まで読むと自動的に焼却される、火傷するから注意せよ。』

 

と、読み進めていくうちに手紙の端のほうから煙が出始め、慌てて最後まで読んで手を離すと、あっと言う間に燃え尽きてしまった。

 

「あっぶねえなあ。ったくクソ神様が、何が暇つぶしだ、ああやだやだ。もう寝よ。」

 

そんな感じで最初は現実逃避をしていたんだが、いい加減腹も減りこれが否応無く現実であると認めざる終えなくなった。

 

「はあ、ったくオレは清き善良なる一般市民様だぜ。なんだってこんな目にあわにゃあいけないんだ。」

 

オレは愚痴を言いつつも、あの神(笑)が言っていた能力を装備とやらを確認しようか。

 

って、どうやって確認するんだ?

 

うん?足元にバスケットボール程の大きさの物体が転がってきて思わず手で持ち上げてみると、

 

『ハロハロ、元気かゴップ、ハロハロ情報確認するか?』

 

.....ハロですか。本当に有難う御座います。

 

取り合えず、こいつがなんだか知ってそうなので、使ってみることにした。

 

......................主人公現状確認中....。

 

 

 

 

 

 

.......これは無い。

 

名前:ヨハン・イブラヒム・ゴップ、はデフォで変更不可か。

 

まあ、これはいい、だが問題は次だ。

 

能力、ギレン閣下並みの頭脳(IQ240越え)、演説の才能、レビルのカリスマ、軍事的天才、人身掌握術、卓越した戦術戦略眼、先見性、etcまだまだあるがこの次のゴップが問題だ。

 

ゴップの裏工作の達人、先天的政治センス、交渉の達人、補給兵站業務の神様、政治的社会的抹殺不可、地球圏規模の人脈、他人の弱みを掴み利用する才能、執念深いしぶとさで寿命以外で死なない....etc。

 

ゴップだけの能力で寿命以外で死ぬ事が無くなりました、本当に有難う御座います。

 

まあ、上二人は戦争では役には立つが、はっきり言って平時ならゴップの能力だけで十分すぎるほどだ。

 

....まあ、この時はそう思っていたんだけどね。

 

「ええと、次はハロ、自分の事はわかったから、次はこの世界のことと今のオレの現状を知りたい。出来るか?」

 

『ハロ、ハロ、........情報の検索完了、モニターにダスヨ。』

 

ハロの目から光が出て、俺の目の前に立体的な地球地図が現われる。

 

いやはや、便利なもんだ。

 

オレは、顎に手を当てながら覗き込んでいると、ハロが説明してくれた。

 

『現在西暦2×××年。世界の勢力区分を大きく分けるとこうなります。』

 

そういって画像に色がつき、丁度赤道を境に色分けがなされた。

 

北半球の国々は、大まかに俺が覚えている通りの国々があったが、南半球に目を通すと途端に地図上の大陸や島々全てが青色で塗りつぶされていた。

 

「ハロ、この青色で塗りつぶされている所は?」

 

オレが何気なく聞いてみると驚くべき答えが返ってきた。

 

『ハロハロ、青色の部分は地球連邦の支配領域、これらは全て貴方が管理することになっています。現在複数の国家と領土、領海権、貿易、移民問題が発生しています。』

 

「はあ、なんだそりゃ。」

 

地球連邦がISの世界にあるって、それはオカシイだろjk

 

.....まあいい。あの神(笑)のせいだろうがオレは気にしない。

 

ソレよりも問題は結構他所の国と争っているらしいな。

 

ないなに、国境を接する全ての国と何らかの領土問題と経済問題、あちゃー米帝と赤い国と熊さんとも軍事的緊張関係か.....これは酷いな。

 

友好国は北欧と......名前も知らないような小国ばかりか。

 

日本と韓国と台湾も入っているがどれもこれも微妙だな。

 

「ハロ他には何か重要なことは無いか?」

 

その後、IS白騎士が現われるまでの時間と、国家運営に関わる様々な事を知らされたが、思いの他簡単に頭に入っていった。

 

....流石に一国の総帥と世界最強軍団の長だな、まあ連邦議長になっちまうような怪物さんもいることだし、これくらい出来なきゃ何も始まらないがな。

 

『.....最後に、地球連邦の創立と目的を説明いたします。地球連邦は二十世紀の終わりに設立され、以後人類の宇宙開発の中心となっていきました、しかし各国間の不均衡と性急過ぎる開発とで分裂、今現在の形になるまで大小様々な紛争とテロが起こり結局連邦は解体、しかし比較的戦火やテロとは遠かったオーストラリアを中心とした国々が経済的協定を結ぶことにより連邦は存続、以後比較的経済が安定した国々を中心に連合が組まれ現代のような状況になりました。』

 

「成程な、まあ人類の統一は流石に早すぎたって事か。」

 

.....流石にテロの世紀と呼ばれる二十一世紀を乗り切れるほど人類は成熟していないしな、そうなると史実の連邦ってどれだけ偉いんだか。

 

「最後になったが連邦の目的というのは?」

 

『全人類の再度の統合、及び人類を宇宙へと進出させその管理運営を行うこと。連邦による全人類に対する管理体制の確立が連邦の目的であり貴方の果たすべき義務です。』

 

「もし俺がソレを断ったら?」

 

『無理です。貴方の体内には数十のナノマシンにより常に監視されています。貴方が連邦に対して反意や不利益を被ると判断された場合自動的に貴方の脳髄を焼きます。』

 

「おお怖。判ったよ、精々気合入れて頑張らせてもらいますよ。」

 

オレは手を上げて首を横に振りながらため息をついた。

 

「兎に角現状は把握出来た。まあ、リアル戦略ゲーを見たいなもんだな。精々こき使われるとしますか。」

 

 

 

 

 

地球連邦首都ダーウィン。

 

この地に置かれる地球連邦議会では、新首相の就任演説が行われていた。

 

「.....であるからして、今後とも連邦の自由と平等と秩序の維持と発展を望むしだいであります。」

 

万雷を思わせる拍手の中締めくくられた演説を、オレは演説台の中で何処か他人事のように眺めていた。

 

あの後、早速仕事に取り掛かったオレは、まず首相として地球連邦を指導していく立場らいい。

 

因みに支持率は余裕の八十パーセント越え。

 

どっかの十二パーセントの首相とは大違いだ。

 

まあ、最初の支持率なんて当てにはならんな。

 

結局民衆なんて熱しやすく冷めやすいもの、ブームが終われば誰にでも不平不満は言う。

 

それでもこれだけ期待しているということは、前任者がよっぽど酷かったか、それともオレの能力のおかげか.....。

 

まあいい。

 

オレは演説が終わり、関係閣僚や各党派との会談をとマスコミ向けの話を終えると、執務室の革張りの高級椅子に、ドカッと座り込んだ。

 

執務室はホワイトハウスを意識してか、全体的に高級感に溢れ、見掛け以上に広々としていた。

 

コンコン

 

部屋をノックする音に、オレは背筋を正し、ネクタイが曲がっていないかを確認してから、

 

「入れ。」

 

と、もったいぶった風に言った。

 

「失礼します首相閣下。私はアンリー・コープランド。新任の大統領補佐官です。どうか宜しく。」

 

細身の、スーツを着た丸眼鏡の男が手を差し出しながら挨拶をした。

 

私は、先程手に取った関係閣僚や首相スタッフのメンバーのプロフィールを思い出しつつ、彼の手を取りこちらも挨拶をした。

 

「ああ、ゴップだ。宜しくこれから頼むよアンリ君。」

 

彼のプロフィールの中にあった愛称を言うと、アンリは少しはにかみながら小さく

 

「光栄です閣下。」

 

と、言った。

 

「ううん、それでは閣下、早速ですが今日の重要案件です。それとこれが資料と現在連邦の状況、各国との関係とその詳細な資料です。」

 

流石に云百年も技術が進歩すれば紙はいらないのか、執務室の机の上に、空中投影ディスプレイが幾つものモニターを開き、そこに解決すべき今日の書類と今後のスケジュールが乗っていた。」

 

「ありがとう、もう下がっていいぞ。」

 

彼にそういって、私は最初の書類に取り掛かった....。

 

アンリが気を利かせて、黙って出て行くと、私は眼鏡を取り出しつつ一言。

 

「.......普通に庶民ライフは無理か。まあ、精々世界大戦を起こさないよう気をつけないとな。」

 

眼鏡をかけた後、私は驚くべきスピードで決済しつつも、今後の世界でどうやって目的を果たすのかと、考えて耽っていた。

 

 

 

 

 
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