No.187323

孤高の御遣い Brave Fencer北郷伝13

Seigouさん






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2010-11-30 21:59:54 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:45196   閲覧ユーザー数:33290

汜水関の戦い一日目

 

 

 

 

 

雪蓮「・・・・・おかしいわね」

 

純夏「雪蓮、本当に華雄はあなたの言うような猪武者なの?」

 

雪蓮「そのはずなんだけど・・・・・」

 

愛紗「情報通りの愚者ではないのですか?」

 

星「作戦の練り直し・・・・・ですかな?」

 

雪蓮「・・・・・・・・・・」

 

焦りが顔に出る雪蓮

 

これだけ挑発しても城壁からは何の反応も来ず、反撃の気配すらない

 

ちなみに関の上には紺碧の張旗と漆黒の華一文字が風に靡いている

 

確かに華雄はここにいるはず、なのに華雄は顔を見せようともしない

 

しかし次の瞬間

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一刀「いらっしゃいませーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!♪♪♪♪」

 

ズバーーーーーーーーーーーーーン!!!ドバーーーーーーーーーーーーーーーーン!!!

 

「「「「「うわーーーーーーー!!!???ぎゃーーーーーーーーー!!!???」」」」」

 

汜水関からの謎の攻撃により、味方の兵達が100人単位で吹き飛んだ

 

雪蓮「なっ!!??」

 

純夏「ま、まさか!!??」

 

愛紗「この氣は!!??」

 

星「一刀殿か!!??」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一刀「雫、防衛隊の指揮をしてくれ!徐栄、雫に従うんだ!」

 

雫「は、はい分かりました!」

 

徐栄「隊長は、どうするのですか!?」

 

一刀「少しあちらさんに挨拶してくる!・・・・・霞!嵐!一緒に来るか!?」

 

霞「え?どないするんや?」

 

嵐「一刀?」

 

一刀「こうするんだよ・・・・・ふっ!」

 

そう言うと一刀は汜水関から飛び降りた

 

霞「な!!?一刀!!?」

 

嵐「お、おい!!?」

 

雫「一刀様!!?」

 

徐栄「隊長!!?」

 

4人は一刀が飛び降り自殺でもしたのかと思った

 

しかし

 

フワッ  トッ      ダダダダダダダダダダダダダダダダダ!!!

 

自身の氣で軽やかに着地した一刀は、そのまま何事も無かったかの様に敵陣へ走って行った

 

霞「・・・・・ほんまなんでもありやな」

 

嵐「ああ、あいつが敵でなくて本当によかったと思う」

 

雫「・・・・・その通りですね」

 

徐栄「( ゚д゚)」

 

徐栄は今更である

 

霞「ほな、ウチらも行くか♪」

 

嵐「ああ♪我々も挨拶に行くか♪」

 

霞「ほな、雫、徐栄、ここは頼んだで!」

 

雫「では、しばらくしたら銅鑼を鳴らしますのでちゃんと帰ってきてくださいね」

 

徐栄「いってらっしゃいませ!」

 

本来なら自陣を放って将が単独で敵陣に行くなど絶対に有り得ないことである

 

しかし一刀はそうさせることが出来るほどの信用をすでに創っていた

 

なんせ一刀は、客将であるにもかかわらず詠にこの軍の全指揮権を任されていたのだ

 

それほどの行動力と才能を一刀は持っているということを詠は分かっていたのである

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一刀「おおおおおおおおおおおお!!!!」

 

ドカ!バキ!ゲシ!グシャ!ベキ!ドガ!バキ!ゴキ!ドカーーーーーーーーーン!

 

一刀は、ご自慢の北郷流無刀術で次々と敵兵を無力化していった

 

「あ、あの背中の大剣・・・・・」

 

「さ、山賊狩りの北郷一刀・・・・・」

 

元黄巾党にとっては、まさに悪夢再来である

 

自分達の勢力をことごとく消していき、黄巾党滅亡の要因の一つと言われていた山賊狩りが目の前にいるのだから

 

兵士達は腰が引けてしまいまともに動けなくなっている

 

そんな中

 

雪蓮「山賊狩りの北郷だな!?」

 

一刀「・・・・・そちらは?」

 

雪蓮「名は孫策、字は伯符だ!」

 

一刀「江東の小覇王様か・・・・・俺は董卓軍客将、北郷一刀だ!!」

 

雪蓮「客将ですって!?」

 

一刀「ああ!あくまで好意で力を貸している!」

 

雪蓮「・・・・・・・・・・」

 

まさか自分の言った事が本当に当たるとは思いもしなかったのか、雪蓮は今回ばかりは悔しく感じていた

 

そこに

 

純夏「一刀!!」

 

一刀「っ!純夏か!?」

 

純夏「覚えてくれていたようね!」

 

一刀「そりゃあんな戦い方するやつと一緒に戦えば、いやでも印象に残るさ!」

 

純夏「それはそうと、何であんたが董卓軍にいるのよ!?」

 

一刀「一宿一飯の恩・・・・・とでも言えばいいのかな?」

 

純夏「・・・・・まぁなんでもいいわ、でも今回ばかりは以前の借りを返すわけにはいかないわ」

 

一刀「ああ、分かっている、今回はお互い敵同士だ、私事をもって国事を廃するわけには行かないだろう、遠慮なくかかってこい!!」

 

シュキン

 

一刀は忠久を抜いた

 

純夏「ええ!行くわよ雪蓮!!」

 

雪蓮「ええ!!」

 

とうとう出会った小覇王と山賊狩り

 

この出会いは後にどんな出来事をもたらすのか

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

星「一刀殿!!どうしてあなたが「おーーーーーーっと!!ここから先は通行止めや!!」・・・・・くっ!」

 

星が一刀に問い掛けようとしたところを霞が遮る

 

愛紗「邪魔をするなーーーーーーーーーー!!!!」

 

愛紗が霞に斬り掛かろうとするが

 

ガキン!!!

 

愛紗「何!?」

 

嵐「悪いが、こちらに付き合ってもらおう」

 

青龍堰月刀の一撃を金剛爆斧が防いだ

 

霞「一刀は今取り込み中や!ウチらに付き合ってもらうで!ウチの名は張遼や!」

 

嵐「あいつばかりに良い所は渡せないからな!私の名は華雄だ!」

 

星「・・・・・わたしの名は趙雲、お前達を打ち倒し、一刀殿に事の成り行きを聞く・・・・・行くぞ!!愛紗!!」

 

愛紗「おう!!」

 

霞「かかってこいやーーーーーーーー!!!」

 

嵐「来い!!関羽!!」

 

そして霞VS星、嵐VS愛紗の戦いが切って落とされた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

雪蓮「はああああああああああああああ!!!」

 

純夏「でりゃーーーーーーーーーーー!!!」

 

一刀「ふっ!しっ!」

 

ガキーーーーーン!バチーーーーーーン!カアーーーーーーン!!キーーーーーーン!!

 

雪蓮と純夏は一気果敢に一刀に攻めかかるが、一刀はまるで遊んでいるかのように二人の攻撃をいなしていく

 

雪蓮「くっ!ここまで強いなんてね・・・・・」

 

純夏「あたしも正直ここまでとは思わなかったわ・・・・・」

 

一刀「どうした?もう終わりか?なら今度はこっちから行くぞ!!」

 

雪蓮「え?きゃっ!!」

 

純夏「わっ!!」

 

ガキーーーーーーーン!!カアーーーーーーーーーン!!キイン!!キィン!!バチーーーーーーーーーン!!!

 

雪蓮「(何て速いのよ!それに凄く重い!)」

 

純夏「(全く押されっぱなしじゃない!)」

 

一刀は雪蓮と純夏を忠久一本で一方的に攻め立てていく

 

そこに

 

蓮華「お姉様!純夏さん!」

 

冥琳「明命!頼む!」

 

明命「はい、助太刀します!」

 

祭「策殿!ワシも行くぞ!汜水関の方は任せたぞ!韓当!」

 

韓当「はいっ!」

 

蓮華「思春!姉様達を助けに行って!」

 

思春「しかし蓮華様!」

 

蓮華「構わないわ!穏もいるし!」

 

穏「はい~♪雪蓮様を助けに行ってあげてください思春ちゃ~ん♪」

 

思春「・・・・・わかりました・・・・・穏!蓮華様を頼むぞ!」

 

そして、雪蓮と純夏のところへ赴く思春、明命、祭

 

こうして一刀VS雪蓮&純夏&思春&明命&祭の戦いが切って落とされた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

霞「でりゃああああああああああああ!!!」

 

星「はあああああああああああああ!!!」

 

キイーーーーーーーーーーン!!ガキーーーーーーーーーーン!!カアーーーーーーーーーーン!!

 

霞の飛龍堰月刀と星の龍牙がぶつかり合う

 

霞「なかなかやるやないか!でも一刀ほどやないな!」

 

星「やはり、一刀殿はそれほどお強いのだな!」

 

霞「なんや自分?一刀の事を知っているみたいやな?」

 

星「ああ、前に一度会ったことがあるのでなっ!!!」

 

ガキーーーーーーーン!!!

 

そう言って星は龍牙を振るう

 

霞「くっ!!なら一刀の事、割と知ってるんやなっ!!!」

 

カアーーーーーーーン!!!

 

霞も負けじと飛龍堰月刀を振るう

 

星「くぁっ!!ああ、だからこそ、なぜあの方が悪逆非道の董卓に組しているのか全く分からん!!」

 

キイーーーーーーーーーーーーン!!!

 

霞「ぬっ!!・・・・・あんたがどう思おうが構わん、でも董卓を、月を悪く言うことだけは許さへんでーーーーーーーーー!!!!」

 

グウワキーーーーーーーーーーーーーーーーン!!!

 

星「ぐぅお!!!??・・・・・どういうことだ?」

 

霞「さてな!?自分で考えてみい!」

 

星「・・・・・・・・・・」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ガキーーーーーーーン!!!カアーーーーーーン!!!バアーーーーーーーン!!!カアーーーーーーーーーン!!!

 

愛紗「ぐっ!?くそっ!?くあっ!!」

 

嵐「どうした関羽!!さっき偉そうにわたしを挑発していた者と同一人物とはとても思えないな!!」

 

こちらの戦いは嵐が愛紗を一方的に押していた

 

愛紗「っ!なんという強さだ、とても情報通りの愚者とは思えん!」

 

嵐「・・・・・確かに、以前のわたしはお前の言う通り、猪突猛進だけがとりえの猪だった・・・・・だが、今は違う!一刀に一から鍛えられたわたしはもう以前のわたしではない!!」

 

実を言うと嵐は、少しでも強くなろうと一刀にせがんで稽古をつけてもらっていたのだ

 

その度に嵐はボコボコのボロボロにのされていたが、それでもそれまでの稽古が実を結び、愛紗を圧倒できるほどに強くなっていたのだ

 

愛紗「っ!!そのような御方が、なぜ董卓のような奴に味方するのかまるで分からん!!」

 

嵐「・・・・・昔のわたしを見ているようだ」

 

愛紗「なんだと!?」

 

嵐「所詮お前はその程度ということだ!!」

 

ガキーーーーーーーーン!!!カアーーーーーーーン!!!バアーーーーーーーン!!!カアーーーーーーーーーン!!!

 

愛紗「ぐっ!!くぅっ!!」

 

愛紗はそこから先は防戦一方だった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

韓当「撃て撃てーーーーーーーーー!!!狙いはどこでもかまわん!!!」

 

鈴々「おお~~~!凄いのだ!おじちゃん!」

 

孫策軍の韓当と劉備軍の鈴々は、汜水関を攻めていた

 

しかし

 

韓当「それにしてもこれだけの火矢を放っているのに、全く崩れる気配が無いな」

 

鈴々「にゃ~~~、鈴々の部隊も丸太で門を開けようとしているんだけど、全然開かないのだ~~~」

 

韓当の部隊が大量の火矢を放ち、鈴々の部隊が破城槌で城門をこじ開けようとしていたのだが、まったくもってびくともしなかったのだ

 

その原因はというと

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

雫「火矢には一刀様の言っていた通り、濡れた布で対応してください!矢は敵が射た矢を利用するのです!」

 

連合軍の矢は、董卓新鋭防衛隊の盾に阻まれまったく効果を挙げず、董卓新鋭防衛隊は相手の矢を拾い集めそれを相手に射返しているのである

 

そのため連合軍は一方的に被害を被っていく

 

徐栄「徐庶様!下の門はどうしましょう!?」

 

雫「そちらには余り人員は要りません、一刀様達が帰ってくる時だけあの丸太を退けます」

 

徐栄「分かりました!」

 

そう、汜水関の城門には余り兵は居なかったのである

 

それはなぜかというと、城門の後ろには一つの穴が開いており、その穴に一本大きな丸太が刺さった状態で城門に立て掛けられていたのである

 

丸太がてこの原理で城門を押さえ、穴が丸太が押されないように踏ん張る

 

そのために汜水関の城壁はびくともしないのである

 

徐栄「それにしても、あの方の出す案はどれをとっても一級品ですな、こっちも仕事が楽になりますよ」

 

雫「・・・・・そうですね」

 

徐栄「?」

 

雫は思う

 

何故あれだけの武を持ち、自分達が思いつかないような策を次々と出せる人が客将の座に留まっているんだろうと

 

その気になればいくらでもこの世の中に影響を与えることが出来、いくらでも自分の地位を上げることが出来るのにと

 

あの人がこちらの陣営に来た時理由は語ってくれたが、もっと他に理由があるような気がしてならなかった

 

雫「・・・・・まあいいです、この戦が終わればいくらでも聞けます」

 

そして雫は戦いへと集中していく

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一刀「しっ!!はっ!!」

 

キイン!!キイン!!ガキーーーーーーーーーン!!カアン!!バチーーーーーーーーーーーーン!!!

 

雪蓮「くっ!!?」

 

純夏「うわっ!!?」

 

二人係だというのに一方的に押されていく雪蓮と純夏

 

そこに

 

一刀「うっ!?」

 

ヒュバッ!!

 

一刀の頬すれすれで矢が飛んできた

 

一刀は後ろに飛んでその矢をかわした

 

祭「策殿!純夏!無事か!」

 

雪蓮「祭!」

 

純夏「祭様!」

 

明命「っ!!!」

 

思春「ふっ!!!」

 

明命と思春が自慢の速さを生かし、不意打ち気味に一刀に斬りかかるが 

 

一刀「しっ!!はっ!!」

 

キイーーーーーーーン!!ガキーーーーーーーーン!!

 

明命「きゃあ!!」

 

思春「くっ!!」

 

こんなものは不意打ちの内に入らないといわんばかりに二人の攻撃はいなされる

 

明命「つ、強い!」

 

思春「これが山賊狩りの北郷か」

 

一刀「そっちはこっちを知っているみたいだが、こっちはそっちを知らないんでね、悪いけど名乗って貰えないか?」

 

明命「・・・・・名は周泰、字は幼平」

 

思春「・・・・・甘興覇だ」

 

祭「ワシの名は黄蓋じゃ!」

 

一刀「・・・・・君達が周泰に甘寧に黄蓋か、遠慮はいらないかかってこい!!」

 

ブオオオオオオオオオオオオオオオオ

 

一刀は全身に氣を纏った

 

明命「こ、これは!?」

 

思春「なんだと!?」

 

祭「こやつが氣の使い手ということは知っておったが、ここまでとは!」

 

純夏「だから言っていたでしょう!それくらい強いって!」

 

雪蓮「どうやら本当に全員でかかる必要があるみたいね・・・・・皆!行くわよ!!」

 

そして呉の将達は一斉に一刀に襲い掛かる

 

雪蓮「はああああああああああああ!!!」

 

純夏「でりゃーーーーーーーーーー!!!」

 

思春「せーーーーーーーーーーーーい!!」

 

明命「せりゃーーーーーーーーーーー!!!」

 

祭「はーーーーーーーーー!!!」

 

ガキーーーーーーーン!!キイーーーーーーーン!!カアーーーーーーン!!ガアーーーーーーーン!!シュバッ!!

バチーーーーーーン!!ガアーーーーーーン!!カアーーーーーーーン!!ギュイン!!カアーーーーーーーーン!!

ギャアーーーーーーン!!ヒュンヒュンヒュン!!ギイーーーーーン!!バチーーーーーーン!!ガキーーーーーーーン!!

 

一刀「はあああああああああ!!!」

 

最初は一進一退だったが

 

一刀「しっ!!はっ!!くっ!?」

 

流石にこれだけの将をいっぺんに相手にしては、いくら一刀でもいつまでも持ちこたえられるはずがない

 

明命「せいやーーーーーーーーー!!!」

 

一刀「ぬっ!?」

 

ギリギリギリギリ!

 

なんとか明命が鍔迫り合いに持っていき意識を自分に向けさせようとする

 

純夏「隙あり!!」

 

一瞬の隙を突いて純夏の紅蓮槍が一刀を側面から襲う

 

一刀「ぐっ!!」

 

ガキーーーーーーーーーーン!!!

 

その純夏の一撃を体をひねり背中の龍滅金剛刀で防ぐが、吹っ飛ばされる

 

何とか着地したが、このままでは不利である

 

一刀「っ!・・・・・しょうがない、少しだけ本気になるか」

 

忠久一本では追いつかないと判断し、背中の龍滅金剛刀を抜き二刀流になる

 

雪蓮「っ!!??・・・・・さっきとは桁が違うようね、みんな!全力でかかるわよ!」

 

純夏「ええ!!」

 

明命「はい!!」

 

思春「はっ!!」

 

祭「おう!!」

 

そして再び一同は一刀に襲い掛かる

 

しかし

 

ガキーーーーーーーーン!!キイーーーーーーーーン!!シュバッ!!!カアーーーーーーーン!!

 

ヒュンヒュンヒュン!!ガアーーーーーーーーン!!バチーーーーーーーーン!!ギュイン!!

 

カアーーーーーーーーーーン!!ガアーーーーーーーーン!!カアーーーーーーーーン!!ギャアーーーーーーーン!!

 

ギイーーーーーーン!!バチーーーーーーーーン!!ヒュンヒュンヒュン!!ガキーーーーーーーーーン!!

 

ヒュンヒュンヒュン!!バチン!!ガキン!!ギュイーーーーーーーン!!ギャイーーーーーーーーン!!

 

今度は状況が違った

 

全ての攻撃がかわされ、いなされ、祭の矢も

 

ヒュンヒュンヒュンヒュン!!!!

 

キインキンキンキンキン!!

 

一刀の龍滅金剛刀に防がれる

 

雪蓮「はぁ、はぁ、よくもあれだけ大きい剣を片手でああも軽々と振り回せるわね」

 

純夏「はぁ、はぁ、背中の剣を抜かれるとこれほど実力に差が出るなんて」

 

明命「っ!・・・・・正直想像以上です」

 

思春「はぁ、はぁ、これほどの奴がこの世にいるとは・・・・・っ!」

 

祭「これほどやってもまだ討ちとれんとは」

 

呉の将が一斉に一刀を囲んで戦っているのに掠り傷すら付けられない

 

一刀「どうした、もう終わりか?」

 

雪蓮「くっ!・・・・・舐めるなーーーーーーー!!!」

 

純夏「雪蓮!!くそっ!!でりゃーーーーーーー!!!」

 

思春「はあーーーーーーーーー!!!」

 

明命「くっ!はいやーーーーーーーーー!!!」

 

祭「策殿!ふっ!!」

 

その後も5人は一刀に挑んでゆく

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

冥琳「・・・・・こんなことが」

 

穏「・・・・・信じられません」

 

二人は目の前の光景が信じられなかった

 

呉の誇る一騎当千の将達が、たった一人に軽くあしらわれている

 

蓮華「・・・・・・・・・・」

 

二人がこの世の終わりの様な顔をしている中で、蓮華は呉の将達を一人で相手にしている一刀に釘付けだった

 

冥琳「?・・・・・蓮華様?」

 

穏「蓮華様?」

 

蓮華「・・・・・//////////////」

 

蓮華は見惚れていた

 

長い髪を後ろで縛り、二振りの小さく白く輝く剣と、大きく黒く輝く剣

 

そして、彼がその身に纏う氣

 

彼がその二振りの剣を振るうたびに、彼の長い髪が靡き、氣が輝く

 

自分の国の将達が押されているにもかかわらず、蓮華はただただ一刀に釘付けだった

 

穏「・・・・・はは~ん、蓮華様まさか?」

 

蓮華「え?な、なに?」

 

穏「蓮華様もしかして~・・・・・」

 

蓮華「な、何を言って!私はべつに見惚れてなど!////////////」

 

冥琳「蓮華様、穏はまだ何も言っておりませぬが・・・・・」

 

蓮華「はう!?///////////////」

 

穏「・・・・・もしかして蓮華様って~」

 

冥琳「ああ、我々が思っているよりも分かりやすいお方だ」

 

穏「ですね」

 

蓮華「////////////////」

 

そんな会話をしている間でも戦いは続いていく

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ガアアアアアアアアアアアアアアン!!!

 

純夏「ぐはっ!!」

 

キイーーーーーーーーーーーーン!!!

 

明命「きゃあ!!」

 

カアーーーーーーーーーーーーン!!!

 

思春「かはっ!!」

 

祭「純夏!明命!興覇!・・・・・ふっ!!」

 

ギリギリ!シュンシュンシュン!!

 

祭は自身の多幻双弓から目にも止まらぬ速さで矢を射る

 

しかし

 

カキカキカキーーーーーーーーーン!!!

 

祭「うおっ!!??」

 

金剛刀で祭の矢をまるでバットでボールを打つように、祭に弾き返し、そのまま雪蓮に近づいていく

 

雪蓮「・・・・・~~~~~~っ!」

 

ジリジリと後ずさる雪蓮

 

その顔はこのままでは確実に負けることを理解し、物凄く険しい

 

純夏「っ!・・・・・雪蓮!」

 

明命「痛つ・・・・・雪蓮様!!・・・・・っ!」

 

思春「雪蓮様!・・・・・ぐっ!」

 

純夏、明命、思春は先ほどの一刀の一撃で動けない

 

祭「策殿!!」

 

祭が一刀の前に立ち塞がろうとした

 

その時

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ジャーーーーーーーーーーン!!!ジャーーーーーーーーーーン!!!ジャーーーーーーーーーーン!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一刀「・・・・・・・・・・」(ピクッ)

 

ピタッ

 

汜水関から響く銅鑼の音

 

一刀は雪蓮に近付くのを止めて、汜水関の方を向いた

 

雪蓮「・・・・・え?」

 

一刀「・・・・・だいぶ時間が経っていたか」

 

龍滅金剛刀を背中に納め、一刀は汜水関へ退き返していった

 

雪蓮「あ、ちょっと待って!!・・・・・どうして!!?このまま戦えばあなたの勝ちなのに!!」

 

その言葉を聞いて一刀は振り返し口を開く

 

一刀「・・・・・あなたは、まだ死ぬべき人じゃない」

 

雪蓮「・・・・・・・・・・」

 

一刀はそういい残し、汜水関へ去っていった

 

雪蓮「・・・・・っ」

 

ペタン

 

雪蓮はその場でへたり込んでしまった

 

冥琳「雪蓮!」

 

蓮華「姉様!」

 

穏「ご無事ですか、雪蓮様~!」

 

祭「策殿!」

 

へたり込んでしまった雪蓮に皆が駆けつける

 

雪蓮「・・・・・大丈夫よ・・・・・でも正直、腰が抜けちゃったかも」

 

冥琳「そうか、大事無いか・・・・・で、どうだった?噂の山賊狩りは?」

 

雪蓮「・・・・・剣の腕だけなら、母様に匹敵するかもしれないわね」

 

「!!!???」

 

一同は滅茶苦茶に驚いた

 

呉の先代王孫堅は、江東の虎と恐れられた猛者だった

 

その強さは天下無双といわれる呂布と同等といわれているくらいなのだから

 

その孫堅と同等の実力となると相当なものである

 

冥琳「そういえば、さっき北郷から何を言われていたんだ?」

 

雪蓮「・・・・・『あなたは、まだ死ぬべき人じゃない』・・・・・ですって」

 

穏「・・・・・どういうことなんでしょうね~」

 

雪蓮「さぁね、分かんないわ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ジャーーーーーーーーーーン!!!ジャーーーーーーーーーーン!!!ジャーーーーーーーーーーン!!!

 

霞「お?そろそろ時間か、名残惜しいけどまた今度な♪」

 

キイーーーーーーーーーーン!!!

 

星「ぐあっ!!・・・・・待て!!」

 

嵐「これまでだ!関羽!」

 

ガアーーーーーーーーーーーーーン!!!

 

愛紗「うわっ!!・・・・・っ!」

 

最後の一撃を見舞い、霞と嵐は汜水関へと去っていった

 

星「っ・・・・・追うぞ愛紗!」

 

愛紗「待て星!!」

 

星「どうした!?」

 

愛紗「追ったとしても、まず勝てない」

 

星「!?・・・・・どうしたというのだ?」

 

愛紗「あの華雄の強さ、とても噂通りの愚者とは思えない」

 

星「・・・・・わかった、鈴々を呼び戻そう」

 

愛紗「ああ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

鈴々「にゃ~~~~~!!全然開かないのだ~~~~!!」

 

韓当「これほどやっても崩れないとは、汜水関とは噂以上だな」

 

二人は一刻半(約3時間)ほど、ぶっ続けで汜水関の城門を破ろうとしていたのだが、まったく開く気配が無かったのだ

 

それどころかこちらの兵の被害が増える一方で、何一つ進展が無かったのである

 

流石に二人が焦り始めたその時

 

ズバーーーーーーーーーーーーン!!!ドバーーーーーーーーーーーン!!!

 

鈴々「にゃ~~~~~~~~~~!!??」

 

韓当「おわーーーーーーーーーー!!??」

 

一刀の氣の斬撃により吹っ飛ぶ二人

 

さらに

 

一刀「しっ!!はっ!!」

 

ズバン!!ズバ!!

 

ドスーーーーーーーーーーーン!!ドスーーーーーーーーーーーン!!

 

「「「「ぎゃーーーーーーーーーーー!!!」」」」

 

「「「「ぐわーーーーーーーーーーー!!!」」」」

 

一刀は忠久で破城槌を切り裂き、敵兵士達がその下敷きになる

 

雫「今です!丸太を退けるのです!!」

 

徐栄「はっ!お前ら!!!出番だぞ!!!」

 

「「「「おう!!!!!」」」」

 

汜水関の下に居た兵達が、一斉に丸太をどけ始める

 

ギギギギギギギギギ・・・・・

 

人一人がやっと通れるくらいの隙間が開く

 

しかし、それで十分だった

 

一刀「よっと」

 

霞「ほっと」

 

嵐「はっと」

 

一刀と霞と嵐は次々と汜水関へ入っていく

 

そして

 

ギギギギギギギギギガタン

 

汜水関の城門は再び閉じられた

 

鈴々「にゃ~~~、あのお兄ちゃん本当に強いのだ」

 

韓当「あれが、山賊狩りの北郷一刀か・・・・・」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

雫「お帰りなさいませ一刀様、霞さん、嵐さん」

 

徐栄「お疲れ様です、隊長!」

 

一刀「ああ、ただいま雫、徐栄」

 

霞「いや~~~~♪めっちゃ強い奴がいたな~~~~♪」

 

嵐「あんなものなのか?関羽の実力は・・・・・」

 

一刀「よし、あちらさんに挨拶は済んだし、これからは防衛戦を主としていくぞ!」

 

徐栄「おう!」

 

霞「よっしゃ!」

 

嵐「ああ!」

 

雫「一刀様、もう飛び出して行ってはダメですからね」

 

一刀「ははっ、それは保証できないな」

 

雫「・・・・・まったく」

 

一同がそんな会話をしている間に

 

一刀「ん?・・・・・敵が退いていくな」

 

徐栄「え?・・・・・そういえば」

 

雫「そうですね」

 

嵐「どうしたというのだ?」

 

霞「一刀にぶるっとるんとちゃうか?」

 

一刀「たぶん、今後の対策を立てるんだろうな・・・・・雫!怪我人が居たらつれてきてくれ!」

 

雫「いませんよ」

 

一刀「・・・・・は?」

 

徐栄「隊長・・・・・隊長が思っている以上に、われわれの防御に関する練度は上がっているのですよ」

 

一刀「・・・・・そうか、まあ怪我人や死人が出ないことはいいことだ」

 

「・・・・・・・・・・」

 

一同は思う

 

何故こんなに優しい男が、山賊狩りなんてしているのだろうと

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

連合軍陣地

 

 

 

 

 

 

 

突如現れた山賊狩りの北郷一刀によって、連合軍は再度軍議を開くこととなった

 

 

 

 

 

 

 

 

雪蓮「・・・・・というわけよ」

 

桃香「・・・・・そんな、何かの間違いだと思っていたのに」

 

朱里「北郷さんが・・・・・」

 

桃香は遠目から一刀の発する氣の光を見ていた

 

最初は何かの間違いだと思っていたが、報告を聞くと見る見る顔が青ざめていったのだ

 

華琳「・・・・・・・・・・」

 

春蘭「おのれ北郷め!」

 

秋蘭「姉者、軍議中だぞ」

 

春蘭「おお、すまない」

 

葵「・・・・・・・・・・・」

 

翠「どうなってるんだ?・・・・・」

 

麗羽「まったく皆さん、情けないですわ!我々は董卓の圧制から洛陽を救い出すために結成された団体ですのよ!負けておめおめと帰ってくるなんて、非常識にも程がありますわ!ねえ?美羽さん」

 

美羽「まったくなのじゃ!孫策はホント役立たずなのじゃ!」

 

雪蓮「(ムカッ)」

 

そんな麗羽と美羽の理不尽な言動を遮るように桃香が

 

桃香「袁紹さん!次も私が行きます!」

 

朱里「と、桃香様!?」

 

麗羽「劉備さん?」

 

桃香「わたし、どうしても北郷さんに聞きたいんです、どうして董卓さんに味方しているのか!」

 

白蓮「・・・・・桃香が出るなら、明日は私も行こう」

 

桃香「白蓮ちゃん♪」

 

葵「これは、俺も行った方が良さそうだな」

 

翠「母様!?」

 

葵「なに、若いやつばかりに働かせるわけにはいくまい、それに俺も久しぶりに一暴れしたいからな♪」

 

葵はそういうと自身の愛槍、戦皇刀姫を取り出した

 

雪蓮「私達は少し休ませて貰うわ」

 

美羽「孫策!お主も行くのじゃ!」

 

七乃「そうですよ~孫策さん、今日の汚名を晴らさなきゃ孫策さんも目覚めが悪いでしょ~?」

 

彩「そうだな、これではかの孫堅殿も泣いておろう」

 

雪蓮「・・・・・分かったわ」

 

雪蓮は今は仕方が無いと分かっているため、しぶしぶ了解する

 

麗羽「では、明日は劉備さんと孫策さんと白蓮さんと葵さんが出てくださいまし」

 

桃香「・・・・・はい」

 

白蓮「分かった」

 

雪蓮「分かったわ」

 

葵「よっしゃ!」

 

翠「はぁ・・・・・(もうちょっと大人しくしてろよな、まったく)」

 

そして軍議は解散となった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

劉備陣営

 

 

 

 

 

 

桃香「というわけで、明日も私達が先方になったから皆よろしくね」

 

愛紗「わかりました、桃香様!」

 

鈴々「わかったのだ、お姉ちゃん!」

 

愛紗「鈴々!華雄は本当に手ごわい、明日は私と鈴々の二人でかかるのだ」

 

鈴々「がってんなのだ!」

 

星「明日こそ、一刀殿に事の成り行きを聞かねば」

 

桃香「うん、それは私も同じ気持ち、お願いね星ちゃん!」

 

星「はっ!」

 

朱里「桃香様、おそらく明日はそう簡単には行かないと思います」

 

桃香「え、なんで?」

 

雛里「おそらく向こうは今回は自分の存在を知らせるために打って出たのです、きっと明日は本格的に篭城されるでしょう」

 

桃香「ならどうしたらいいの?」

 

朱里「何とかこちらにおびき出せればよいのですが」

 

雛里「しかしそう単純な相手ではないでしょう」

 

「・・・・・・・・・・」

 

 

 

 

 

結局具体的な作戦は決まらぬまま、一同は就寝した

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

呉の陣営

 

 

 

 

雪蓮「すまないわね皆、明日も働いて貰うわ」

 

純夏「ええ!」

 

明命「もちろんです!」

 

祭「おう!」

 

思春「・・・・・・・・・・」

 

蓮華「思春?どうしたの?」

 

穏「なにかあったのですか~?」

 

呉の陣営が沸き立つ中、思春だけは憂鬱そうな顔をしていた

 

思春「・・・・・雪蓮様」

 

雪蓮「どうしたのよ?」

 

思春「南海覇王をご覧になってください」

 

雪蓮「どういうこと?」

 

思春「ご覧になっていただければわかるかと」

 

雪蓮「・・・・・わかったわ」

 

シュキン

 

雪蓮が南海覇王を抜くと

 

雪蓮「な!?これは!?」

 

蓮華「な、南海覇王が!?」

 

そう、南海覇王はあちこちが刃毀れしていてボロボロだったのだ

 

雪蓮「どうゆうことなのよ!?」

 

南海覇王は孫家重代の宝である

 

その切れ味と強度はそん所そこらの剣とは比べ物にならない

 

そのはずなのに、たった一回の戦闘でここまで傷だらけになっていたのである

 

冥琳「これは・・・・・一度修理した方が良さそうだな、今回の戦では使わない方がいいだろう」

 

蓮華「それにしても信じられません、南海覇王をここまで傷付けるなんて・・・・・」

 

思春「・・・・・蓮華様、これを」

 

思春は、自分の愛刀である鈴音を蓮華に見せた

 

蓮華「っ!?・・・・・思春の剣もボロボロじゃない!」

 

思春「皆も自分の武器を確認してくれ」

 

純夏「こ、これは!?」

 

明命「はうあ!?そんな!?」

 

純夏の紅蓮槍と明命の魂切も、同様にボロボロだった

 

思春「あの男の持っている武器、いくらなんでもあれは異常です」

 

蓮華「どういう意味なの?」

 

思春「切れ味、強度、攻撃力、我々が常識にしている武器の性能のはるか上の次元にあるのです、あの男の持っている剣は」

 

冥琳「そんなことが有り得るのか?」

 

穏「正直信じられませんね~」

 

思春「少なくとも、今の時代の技術力では、あんなものは作れないはずです」

 

明命「あうう~、私の魂切と似ていたのに、どうしてここまで違うのでしょうか~?」

 

純夏「今は考えてもわからないわね、明日もう一度一刀に会ったら、聞いてみましょう」

 

雪蓮「皆、予備の武器は持ってきているわね」

 

穏「大丈夫ですよ~♪ちゃんと持ってきていますからね~♪でも、本来皆さんが使っているものより性能は落ちますから、結局帰ったら皆さんの武器は作り直しですね~」

 

冥琳「その時はもっといい鍛冶屋に頼めばいい、今はこの戦に勝つことを考えなければな」

 

雪蓮「そういう事ね♪」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その夜

 

蓮華「純夏さん」

 

純夏「蓮華?どうしたの?」

 

蓮華「実は・・・・・その//////」

 

蓮華は顔を赤くしモジモジしながら聞いてくる

 

純夏「どうしたのよ、はっきりしなさいよ」

 

蓮華「その・・・・・北郷一刀という人はどんな人なの?//////」

 

純夏「?・・・・・ま、まさかあなた!?」

 

蓮華「い、いえそんな・・・・・それに純夏さんだって!/////////////」

 

純夏「あ、あ、あ、あたしは別に!///////////////」

 

二人は耳まで真っ赤になりながら一刀について話していた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

曹操陣営

 

 

 

 

 

華琳「・・・・・・・・・・」

 

華琳は一人で何かを考えていた

 

春蘭「華琳様~~~~」

 

秋蘭「姉者、たまには華琳様も一人で考えに浸りたいときもあろう、少し落ち着け」

 

春蘭「でもでも秋蘭、華琳様が全然かまってくれないのにゃ、寂しいにゃ~~~」

 

華琳成分不足で春蘭は猫化してしまっている

 

秋蘭「ああ~、姉者は可愛いな~~~♪」

 

そんな春蘭の姿を見て秋蘭は心ときめいていた

 

季衣「流琉?」

 

流琉「どうしたの、季衣?」

 

季衣「どうして、春蘭様はあんなになっているの?」

 

流琉「そ、それは・・・・・はにゅう~~~/////////」

 

とても口ではいえないことを想像してしまった流琉がいた

 

季衣「???」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

凪も遠くから一刀の氣を見ていた

 

凪「やっぱり、あの氣は・・・・・北郷様があちらにいらっしゃるとは♪」

 

凪はいつの間にか様付けになってしまうくらい喜んでいた

 

なんせ今まで目標にしていた人物がすぐそこに居るのである

 

出来れば今すぐにでも飛んで行きたい衝動にかられていた

 

沙和「え!?凪ちゃん今なんて言ったの?」

 

凪「え?」

 

真桜「北郷様とか言わへんかったか?」

 

凪「ベ、別にわたしは北郷様・・・・・あ・・・・・」

 

墓穴を掘ってしまう凪

 

沙和「へ~~~~~♪」

 

真桜「なるほどなるほど~~~~♪」

 

凪「//////////////////」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

桂花「・・・・・零」

 

零「なによ桂花」

 

桂花「華琳様はなにを考えていらっしゃると思う?」

 

零「十中八九、北郷一刀をどうやってこちらに招くかについてでしょうね」

 

桂花「そんなこと絶対阻止よ!華琳様が妊娠してしまうなんてことになってしまったら、わたしもう死ぬしかないわ!!」

 

敬愛する華琳を北郷一刀の魔の手から守ると一層決意する桂花

 

しかし

 

零「・・・・・・・・・・」

 

桂花「どうしたのよ、零?」

 

零「わたしは、北郷一刀をわたし達の陣営に招いてもいいと考えているわ」

 

桂花「ど、どうしウムッ!?」

 

零「し~~~~~、声が大きい」

 

とっさに零が桂花の口を塞ぐ

 

零「よ~~~~く考えて見なさい、あの山賊狩りの北郷一刀をわたし達の手駒とすれば、華琳様はきっとわたし達を褒めてくださるでしょう、そうなれば後に待っているのは・・・・・」

 

桂花「・・・・・・・・・・」

 

桂花はその後のことを想像した

 

すると

 

桂花「あぁ~~~~♪華琳様ぁ~~~~~♪/////////////////」

 

何を想像したのか桂花は耳まで真っ赤になってしまう

 

桂花は、その後しばらくそのままぼ~~~~としていた

 

それに対して零は

 

零「(あの曹操を北郷一刀とくっつけて骨抜きにしてしまえば)」

 

と、あくどい事を考えていた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

馬騰陣営

 

 

 

 

 

 

翠「なぁ母様?」

 

葵「ん?なんだい翠」

 

翠「本当に大丈夫なのか、明日の戦を引き受けても」

 

葵「さっきも言っただろ、なんか前より調子がいいくらいだからな・・・・・それに俺らの目的はこの戦に勝つことじゃない」

 

翠「そうだな、真実を確かめる、これが目的だからな」

 

葵「そうだ、董卓は俺らと同じ涼州の出身、そんなやつが暴政なんてするのか・・・・・それをこの目で見る必要がある」

 

翠「わかってるよ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

どうもseigouです

 

今回は中途半端に終わってしまいましたね

 

一刀のパワーバランスがおかしいと思う人もいるでしょうが、一応これで間違ってはいませんよ

 

何度も言っておりますがチートではありませんから

 

前回、触れるのを忘れていましたが、零について触れようと思います

 

とうとう出ました、ふはは軍師!

 

前から、ふはは軍師は出そうと思っていたんですよ

 

でもどうしてもいい素材が見つからなくて

 

そんな中で出会ったのが、金髪のグゥレイトゥ!さんの零でした

 

一目見た瞬間に「よしこいつだ!」と思いましたね

 

さて次回は、汜水関中篇または後篇です

 

はっきりしなくてすみません、こちらも話の流れと長さをコントロールしようとしているのですが、なかなか上手くいかなくて

 

では次回も、楽しみに待て


 
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