No.990176

聖ビーストテイマー・ナタ348

リュートさん

一応、新シリーズだけど本編の第3部・第348話。

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2019-04-15 00:53:01 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:190   閲覧ユーザー数:189

ルークは自分のデスクに戻って小さな額縁のローラの絵を見つめました。いくら思い出そうとしてもどこの誰なのかさえわかりません。

 

「今、ローラって子もこの状態なんだろなぁ。思い出そうとしただけで頭が割れそうだ。これは流石に辛い…」

 

ルークのパートナーのステイシーが現れます。

 

「新しい書類を受け取りに来ました」

 

「ウィルスさんに見せる前に、お父さんに見せて来たから、もう良いよ?」

 

「アウローラの記憶は戻りそうですか?」

 

「記憶の復元は難しいと思う…。僕も自分なりに色々と試してるけど、記憶が戻らないから」

 

「今日もあのパン屋さんに卵サンドを買いに行くんですか?実はあのお店、悪い噂があるんです」

 

「あのお店?どのお店だろう…。ごめん!よくわからない」

 

「いつもこの時間になると、ランチを買いに行くじゃありませんか?」

 

「そうなんだ?よかったらその店に案内してくれないかな」

 

「ルーク、何か昨日と様子が違う気がするんですけど」

 

「そう?僕はいつもの通りだよ」

 

「いつものあなたならその絵を見てニヤニヤしてるのに…」

 

「あっ、そうだったんだ…。観察力が鋭いね」

 

「昨日は休日だからアウローラをデートに誘うと息巻いていたようでしたが…」

 

「そのデートで何かするって話してたかな?」

 

「いえ、特に何も…。思い出の場所でも巡るつもりだったんじゃないでしょうか?」

 

「まあいいや。さっき言ってたパン屋さんに連れて行ってよ?」

 

「この前、食中毒を起こした患者がたくさん病院に運ばれて、みんなあの店のパンを食べてたんです」

 

…つづく


 
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