No.990052

聖ビーストテイマー・ナタ331

リュートさん

一応、新シリーズだけど本編の第3部・第331話。

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2019-04-14 07:56:10 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:107   閲覧ユーザー数:107

ルークの手料理を食べてラブラブしていたら、秘書の件を相談するのを忘れていて、翌朝にも言い出せずローラはルークが出勤後、スノーにゲイザーを預けると、秘密結社に出勤します。

 

「よく来てくださいましたね。紅茶でもどうですか?」

 

「ありがとうございます。でもまだルークにこの事を話してなくて、バレたら怒られるかもしれなくて…」

 

「私の執務室にいれば顔を合わせる事はないでしょうし、ルーク殿は私が呼び出さない限り、この部屋には来ませんよ?」

 

ステイシーが紅茶を淹れて、小瓶の白い粉を入れるとローラの前に置きました。

 

「冷めないうちにどうぞ。飲めば落ち着くと思います」

 

邪魔をするゲイザーがいないので、ローラはそれを飲んでしまいます。

 

「どうです?温かいものを飲んで気分は良くなりましたか」

 

「はい…、ウィルス様」

 

「それは良かった。では出掛ける準備をしてください」

 

ウィルスと一緒にローラが馬車に乗り込もうとしています。ステイシーはオフィスの窓辺でそれを見つめながら、ルークに窓の外を見るように仕向けました。

 

「窓の外を見て欲しいとは…。何か面白いものでも見えるのですか?」

 

「面白くはありませんが、気になるものです」

 

「あれは…ローラじゃないか?なんでウィルスさんと一緒にいるんだ」

 

「今日から秘書として雇われたからです」

 

「そんな話、ローラから一言も聞いてない!」

 

「先程、アウローラはこの薬を飲んでしまいました…」

 

ステイシーは小瓶を取り出してルークに見せながら言いました。

 

「なぜそんなものを飲ませたりしたんだ!どうなるか話したじゃないか…」

 

「解毒剤があるなら飲ませた方が良いですね」

 

「解毒剤で解除出来るのはウィルスさんへの愛情のみです。僕の事を忘れてしまったら、思い出させるのは非常に困難になる」

 

「追いかけなくて良いのですか?馬車が出てしまいました」

 

「外出許可を代わりに取っておいてもらえますか?僕はすぐにでも出かけますが…」

 

…つづく


 
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