ルークは髪を搔き上げながら、ボソッと呟きます。

「ダークファンのインタビューを読んだら、そんな事が書いてあったなぁ。僕のお父さんはキラキラ輝き過ぎてるから、どうでも良いって」

「ルークのお父さん、カッコいいんだけどキラキラし過ぎてて、引いちゃうんだよね…」

「僕がローラから避けられてたのもその辺りが原因かな？って思ってたんだよ」

「他の奥さんと公園で話してたら、旦那さんが醜男だから嫌だとか言ってる癖に、私みたいに旦那さんがイケメンだと、浮気が怖いって言ってきたり…」

「意外に醜男の方が浮気してたりするけどね」

「醜男を選んだのは浮気される心配がないからみたいな事も言ってた」

「そんな理由で選ばれたら浮気したくなる気持ちがわからなくもない」

「ヴィッキーにジュリーが浮気しないか心配してないの？って聞いたら考えた事もなかったって言ってた」

「僕もそういう事は考えないなぁ。ローラはそんな事しないって信じてるから」

「私もルークを信じてるけど、モテるのわかってるから不安なだけだよ？」

「ローラが可愛いから悪い男が手を出して来ないかは心配してるよ？」

「それは…心配しなくても大丈夫だよ？私はそこまでモテないから。私の事、可愛いと思ってるのなんてルークだけだし」

「ローラはなんにもわかってない。僕はこんなに君の虜にされてるのに…」

「なんで私なのかなぁ？って不思議なの」

「君の魅力を語れば語るほど、僕の気持ちが嘘くさく聞こえるだろうから言いたくないんだ」

「確かに説明されても納得出来た事ないかも」

「この気持ちをただの性欲だとか独占欲だとかで片付けて欲しくないよ。本気で大事にしたいと思ってるんだ」

「ルークが本当に大事に想ってくれてるのは伝わってるよ」

…つづく