ルークはローラを強く抱きしめながら言いました。
「ローラはダメ男と付き合う事が多かったから心配になったんだ。ヴィッキーなら大丈夫だと思ったけど、僕は僕が幸せになりたいから、ヴィッキーには渡したくなかった」
「ルークの事一番好きって言う子は他にたくさんいたのに、その子たちと付き合った方がルークは幸せになれたんじゃない?」
「他の子と付き合っても幸せにはなれないよ?僕はずっと君が気になっていたから…。他の男に傷付けられるんじゃないかって、気になってしょうがなかった。僕なら幸せにするのに…と思ってたけど、幸せに出来てるか自信ないよ」
「私はすごく幸せだよ?でもこんなに幸せで良いのかなぁって思うの。私はルークに何もしてあげられてないのに…」
「たくさん君にはしてもらってるよ?僕も幸せなんだ」
「本当に幸せなの?いつも辛そうに見えたよ」
「君を抱きたいのに我慢してたからかな?でも抱きたいのを我慢してても好きだって思えた」
「もう我慢しなくて良いよ?ルークが辛そうなの見てると私も辛いの」
「辛くても幸せなんだ。それより君を抱いた後に僕は何をしてるんだろう?って考える方が虚しかった…」
「ルークは私としてても楽しくないの?」
「いや、抱いてる時は楽しいと感じてる。でも欲望を満たす為だけに抱くのは、僕が嫌いな他の男たちと何も変わらないから」
「ルークがやりたいだけの人じゃないのはわかってるよ?」
「君の事…本当に大好きで…大切にしたいって思ってるのに…やってる事は結局…他の男たちと同じだから…悩んでたよ」
「私は私に出来る事でルークを喜ばせてあげられる事が他にないから悩んでた」
「君は何もしなくて良いんだ。家に帰ったら君がいる。ただそれだけで幸せだったから」
「何もしなくて良いって言われるのが辛かったの。何の為に私は存在してるの?って…」
「君のしたい事しててくれたら良いよ。僕は君が何をしても嬉しいと感じてるんだ」
「そうなんだ?何したらルークが喜ぶかわかんなくて悩んでたのに…」
…つづく
Tweet |
|
|
0
|
0
|
追加するフォルダを選択
一応、新シリーズだけど本編の第3部・第310話。