昨夜は夫婦の営みがあったので、久々に爽やかな目覚めで朝を迎えたルークは桜柄のピンクのネクタイを締めていました。
「それ付けて仕事行くの?笑われたりしないかな」
「笑いたい奴は笑わせておけば良いんだよ?羨ましいだけなんだから」
「うーん、綺麗な柄だなぁとは思うんだけど、ナタお姉さんもダメって言ってたから不安…」
「付けて見たら意外と良い感じだ。今更だけどお父さんの言ってた事がわかったよ」
「ルークはどんな柄でも似合っちゃうよね。天使のネクタイもお義父さんにはよく似合ってたし」
「うーん。この柄は多分、僕なら絶対に選ばなかったと思うけど、ローラが悩んで選んでくれたって思うと嬉しくなってくるから気に入ってるよ?」
「本当に無理しなくて良いからね!嫌だったら外しちゃって構わないし、地味なやつも持って行く?付け替え用に…」
「付け替え用なんかいらないよ?このまま行ってくる」
「ルークが恥をかかないか心配になって来た」
「恥って言うのは自分の評価が落とされたと感じたら恥になるんだ。笑われたとしても僕の評価が下がる事はないから恥にはならない」
「うーん、そういうものなのかなぁ」
「周りには妻が初めての給料で買ってくれたと自慢しておくよ?きっと羨ましがられる」
「ううっ…。それ、私が恥ずかしい」
「恥ずかしがってる顔も可愛いよ?」
ルークはローラにキスすると出勤しました。席に着くとパートナーの女性が挨拶して来ます。
「そのネクタイ、もしかして奥さんからのプレゼントですか?」
「ええ、どうして一目でわかったんですか?」
「いつも身に付けている物を見ていたし、あなたの好みと違うから…」
「なるほど、流石に観察力が鋭いですね。妻が初給料で買ってくれたんですよ」
…つづく
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一応、新シリーズだけど本編の第3部・第311話。