No.989924

聖ビーストテイマー・ナタ304

リュートさん

一応、新シリーズだけど本編の第3部・第304話。

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2019-04-13 05:43:02 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:112   閲覧ユーザー数:112

家に帰るとローラがしょんぼりしていました。

 

「どうしたの?元気がないね…」

 

「お給料日だったんだけど、思ってたより少なかったの。結構、頑張ったんだけどなぁ」

 

「うーん、普通のアルバイトだと給料は大体こんなもんじゃないかなぁ?」

 

「これじゃ家のローンの返済には全然足りないよね…」

 

「家のローンの事は考えなくて良いから、そのお金はローラの好きな物を買うのに使ったら良いよ?」

 

「私、別に欲しい物なんてないし…」

 

「ローラはオシャレに興味がなさそうだから服装もいつも地味だし、アクセサリーもほとんど身に付けてないよね…」

 

「ルークの作った結界石はいつも身に付けて歩いてるよ?」

 

「それはお守りだから常に持ち歩かないと意味がないんだ」

 

「これは二つ目だけど、もう壊したくないよ」

 

「でもいざと言う時には使って欲しい。壊れてもまた結界石は作れるし…。言霊だけは飛ばせるから、その時は僕に助けを求めて」

 

「うん、これがあれば安心だって思ってるから怖くないよ」

 

ローラは休日にナタの美容室に相談に行きました。昼休みなので一緒にランチを食べに来たようです。

 

「うーん、私の初給料もそのくらいだったわ。あの頃はまだ学生で短時間のアルバイトしか出来なかったし…」

 

「ナタお姉さんはお義父さんにネクタイをプレゼントしたんだよね?私もルークにネクタイ買おうかな…」

 

「ああ、思い出したくないわ…。あの天使柄のネクタイはアークが気に入ってるから、捨てるに捨てられないのよ?」

 

「変な柄のは買わないようにすれば大丈夫ですよね?」

 

「あの頃の私はアークに似合いそうって本気で思ってたし、アーク本人も一番あれが気に入ってるから、もうどうしようもないのよ…」

 

「初めてもらったプレゼントが一番大事!って思う気持ちは私にもわかります」

 

…つづく


 
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