ルークは我慢できなくなってローラを抱き締めたくなりました。
「男をそう言う気分にさせるように誘導してるだろ?リリム姉さんに習ったのか…」
「リリムお姉さんには男は溜まってるものを出さないとストレスが溜まるから、ルークのストレスの捌け口になってあげないとって言われただけだよ?」
「確かにストレスは溜めない方が良いと思うけど、お父さんストレスが限界になると髪が黒くなるから僕も限界になったら黒くなるかも?」
「じゃあ金髪の時はまだ大丈夫なんだね?よかった!」
「お父さんの髪が黒くなるとパワーアップしてたけどね…」
「あっ、じゃあ今パワーアップしてるよ。昨日黒くなってたし」
「お父さんが本気で怒るって…一体、昨夜は何があったんだ?」
「うん、でもミカエル様が来て全部上手く片付いたから大丈夫」
「ローラが無事だったなら僕はダメージ受けても構わないけど」
「そんなに酷いダメージ受けてたの?全然、気付かなかった…」
「見た目より随分酷くやられてるな…。歩く時にフラついてただろ?」
「本当に大丈夫?病院に行った方が良いんじゃない…」
「脳の神経を直接やられてるっぽい…。でもこんな上手に脳の一部にダメージを与えるって、とても赤ん坊がやったとは思えないよ?」
「そんなに難しい魔法だったんだ?」
「いや、魔法自体は初級の簡単な魔法だよ?使い方が上手いんだ。多分、少ない電流で敵の動きを止める為にピンポイントで、筋肉を麻痺させるように狙ってる…」
「ルークは見てたわけじゃないのにすごく詳しくわかるんだね」
「自分の体がダメージを受けてるから分析しやすかっただけだよ?あまり強い電流を使うと襲われてるローラも感電してしまうから、こんな風にコントロールして使ったなら、僕よりも優れた魔術師になれる可能性がある…」
「でもやっぱりそこまで分析出来るルークはすごいなぁって思うよ?」
…つづく
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一応、新シリーズだけど本編の第3部・第294話。