ローラはわかったようなわからないような気がします。

「自分のオーラは見えないけど、ナタお姉さんのは見えるから、なんとなくわかるよ？」

「うん、あれは嘘がつけない人のオーラなんだよ。誰かを騙したりとか陥れたりも出来ない」

「それは私も出来ないかも…。ジュリーのオーラは濁ってたから嘘をつくって事？」

「人間は赤ん坊の頃から嘘をつくんだ。特に用がなくても泣いたら構ってもらえるから泣いたりね。ゲイザーが泣かないのは嘘をつけないからさ？」

「リリーはよく泣いてるけど…。あれは嘘泣きだったの？」

「リリーはリリム姉さんとオーラの色が同じだね。赤ん坊の頃からあれでは先が思いやられるよ」

「ルークはリリムお姉さんの事が嫌いなの？」

「嫌いと言うか…。気が合わないだけだよ？」

「リリムお姉さんとジュリーが変な事してくるから、早くルークと結婚して家を出たいって思ってたんだ」

「ああ、僕の為にローラを開発してる、とか言ってたなぁ。あの二人には困ったものだよ…」

「うーん、でもおかげで初めての時も痛くなかったから良かったのかも…」

「ローラ、今夜はダメかな？昨日したばかりだけど…」

「ダメだよ？ゲイザーが見てるでしょ…」

「今度、新しく住む家を見に行かない？この部屋は値段だけで選んでしまったけど、次は下見に行こうと思う」

「どこに住むの？マルヴェールは豪邸があんまりないけど」

「マルヴェールは貧富の差がほぼないからね」

「私の親は豪邸に住んでるからお金持ちって勘違いされちゃってたよね…」

「アラヴェスタの方が出勤もラクだし、アラヴェスタで探そうと思ってるよ。物価は高いけど今の給料なら行けるはず…」

…つづく