No.986856

聖ビーストテイマー・ナタ238

リュートさん

一応、新シリーズだけど本編の第3部・第238話。

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2019-03-11 13:02:14 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:164   閲覧ユーザー数:164

ルークは寂しそうに伏し目がちで言いました。

 

「先生の姿が変わっていて僕はショックでしたけどね…。前の顔の方が素敵でしたよ?」

 

「昔の私の顔のどこが良いと言うの?ゴリラみたいだって他の男子生徒はバカにしてたのに」

 

「今の顔は色々と不自然なんです。目が大き過ぎてバランスが悪いですし、僕から見るとあまり美人には見えません」

 

「あなたにそんな風に思われるなんて…。元の顔に戻りたい!」

 

「整った顔立ちは一見綺麗に見えますけどね。僕なんて自分の顔は見飽きてて好きでも何でもないんです」

 

「私はあなたの顔はいくら見ても見飽きないけど」

 

「鏡を見ても誰だこいつ?って思う時ありますけどね。正直顔の識別はあまり得意ではない。オーラで識別してますので」

 

「ああ、そう言えばたまにどうしてこんな美人が醜男と付き合ってるの?って思う時がありました。顔の識別が苦手なのかしら…」

 

「昔の先生のように特徴的な顔だと記憶に残りやすくて、好感を抱いてしまうんですよ」

 

「あなたがアウローラに夢中なのを、なぜだかわからないって女子生徒は言ってたのだけど、あなたには美人に見えてるって事?」

 

「正直他の女子生徒はみんな同じ顔に見えてました。化粧されたら誰が誰か識別出来ません。ローラはオーラの色も他の人と全然違うので、子供の頃からずっと気になってたんです」

 

「アウローラはスタイルが良いから気に入ってるのかと思ってました」

 

「それも理由ではありますけどね。先生もスタイル抜群じゃないですか?」

 

「ええ、スタイルには自信があるの」

 

「もっと自信を持ってください。良い相手がすぐ見つかります」

 

「ずっと片想いしてたあなたとこんな風に話せる日が来るなんて思ってなかったわ」

 

「僕も先生と話せて楽しかったですよ。良かったらまた食事をご一緒してください」

 

「ええ、お誘いを待っているわ」

 

…つづく


 
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