アークと同じように小さな額縁に入れて学習机の上にローラの似顔絵を飾ります。ルークはニヤニヤしながら眺めていました。
「ダメだ!やっぱり胸に目が行ってしまう…」
ゲイザーの描いた胸の質感と立体感には、ただならぬこだわりを感じます。見てはいけないと思っているのにどうしても見てしまうのです。
「前に一度だけ触った時は…想像以上に柔らかかったな…」
裸のローラが水玉模様のパンティーを履いている姿が頭に浮かびます。
「ああ、何を考えてるんだ!自分がこんな変態的思考をする奴だったなんて…」
良からぬ考えを振り払うように頭をブンブン振っているとローラからの言霊をキャッチしました。
「ルーク、今日お父さんの描いた似顔絵買ったんでしょ?」
「うん、すごく気に入ってるよ」
「お母さんが言ってたんだけど、お父さんの似顔絵は目力を感じるんだってー」
「目力?確かに…目も綺麗だね」
「目が一番最初に気になるでしょ?」
「えっ?あっ…うん、そうだね」
「それに胸の大きさも不自然じゃないから良いってお母さん言ってた」
「ああ、確かに胸が本物そっくりだね!」
「前に見たルークのレコードのジャケットの胸は、なんか不自然に大きくて嘘くさかったじゃない?」
「あれはちょっと…目のやり場に困る絵だったな」
「あれは無駄にエロいからダメね…ってお母さん言ってたよー」
「うん、僕もそう思うよ?」
「歌は気に入ってたんだけど、絵が気に入らなくてレコード買わなかったもん」
「へぇ…そうだったんだ!」
「あとね、お母さんにお願いして蝶柄のパンティーも買ってもらったから」
…つづく
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一応、新シリーズだけど本編の第3部・第168話。