No.985227

聖ビーストテイマー・ナタ162

リュートさん

一応、新シリーズだけど本編の第3部・第162話。

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2019-02-25 05:37:27 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:93   閲覧ユーザー数:93

ローラの横にリリムがいると聞いて、ルークは焦りました。

 

「ちょっ…、リリム姉さん!変な事、ローラに教えないでよ?」

 

「ルークが喜ぶって教えてもらったのに…。ルーク怒ってる?」

 

「怒ってないけど…困ってる!」

 

「ルークは水玉模様は…嫌い?」

 

「別に嫌いじゃないよ!むしろ…好きかも?」

 

「良かったー。リリムお姉さんが水玉模様じゃ色気が足りないって言うから…」

 

「リリム姉さんの言う事は無視して!ローラ」

 

「ジュリーは今蝶柄履いてるんだってー」

 

ジュリーまでいると聞いて更に焦ります。

 

「ジュリーもいるの?その情報はいらない…」

 

「でも蝶柄の方がセクシーかも?今見せてもらってる」

 

「ごめん、もう言霊は終わるね」

 

思念を飛ばすのをやめて、冷静になろうと深呼吸して心を落ち着けようとしました。

 

「ダメだ!水玉模様が頭を離れない」

 

結局、水玉模様で悶々としながら、一睡もできずに夜が明けてしまいました。虚ろな表情でリビングに行くと、アークは上機嫌でナタの記事を切り抜きしています。

 

「お父さん、今日はご機嫌だね」

 

「この横顔は実に良いアングルだ。絵師の腕が良いな」

 

「うーん、絵師の人がたまに街角で似顔絵描いてるけど、あんな短時間でよくあれだけ綺麗に描けるよね」

 

「こうやって保管しておけば、保存状態が良いままいつでも眺められるぞ」

 

アークは切り抜いたナタの似顔絵を小さな額縁に飾っています。

 

「僕もローラの似顔絵が欲しいなぁ。そうだ!今度、街角で絵師の人に描いてもらおうっと」

 

「似顔絵ならゲイザーが得意なようだよ?フラウの執務室にも飾ってあるだろ」

 

…つづく


 
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