No.984771

聖ビーストテイマー・ナタ133

リュートさん

一応、新シリーズだけど本編の第3部・第133話。

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2019-02-21 15:26:30 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:72   閲覧ユーザー数:72

ゲイザーがマルヴェールに帰って行くのを見送りながら、ミカエルはナタにお願いしました。

 

「私もまたカードに封印してもらえますか?」

 

「ミカエル様は私の使い魔にしたいくらいなのに…。おじさんにはもったいないよ?どうせ使いこなせてないんでしょ!」

 

「勇者ゲイザーの護衛が主要任務なのですよ。あとルシファーが暴走した場合の抹殺指令も受けてますね」

 

「ナタ、今のを聞いたか?こいつは僕の敵だ!僕たちの仲間にするのは反対だね…」

 

「でもアークが暴走しなきゃ抹殺しなくて良いんでしょ?問題ないわ」

 

「さっき僕たちがあの酒場に乗り込んだ時も、ミカエルはずっと炎の剣に手を掛けて、僕を抹殺する瞬間を伺っていたんだ…」

 

「あら?気付かれてましたか…」

 

「殺気を出し過ぎだ!僕のアカデミー主演男優賞並な演技力で乗り切ったが、冷や汗モノだったよ…」

 

炎の剣を持った天使の描かれたミカエルのカードを、ナタは胸の谷間に挟みました。

 

「今日はもう遅いから明日おじさんに渡すわ」

 

「早く家に帰って夕方の続きをしよう?」

 

「リリムはどうしたのかしら?酒場から出てこないけど…」

 

「ああ、多分食事中だろう。ほっておこう…」

 

酒場のゴロツキたちはリリムの悪魔のキスを受けて、エナジードレインされているところでした。

 

「ウフ、ごちそうさまぁ」

 

「姉ちゃん、あのお姫様より上手いなぁ」

 

「本番もお願いしたいぜ」

 

「あら?あんまり調子に乗ってると殺しちゃうわよぉ」

 

リリムがバチバチと黒い稲妻を発する球体を掌の上に出すと、ゴロツキたちは縮みあがりました。

 

「ヒェーッ!許してくれ…」

 

「私のバージンは勇者様のモノなんだから!」

 

…つづく


 
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