No.984614

聖ビーストテイマー・ナタ116

リュートさん

一応、新シリーズだけど本編の第3部・第116話。

登録タグはありません

2019-02-20 00:21:06 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:109   閲覧ユーザー数:109

ゲイザーが書斎から出て行くと、リリムがフラウに尋ねました。

 

「こんな時間にどうしたのぉ?」

 

「変な夢を見てしまったの」

 

「夢なら私、専門家よぉ?淫夢を見せて男の精気を奪うのが私の特技だからぁ」

 

「どうしてあんな夢、見たのかしら?欲求不満なのかも…」

 

「ウフ、楽しそうな話が聞けそうねぇ。どんな夢を見たのか話して見なさぁい?分析してあげるわぁ」

 

「悪の組織に私とゲイザー様が捕まって、最初は私が男たちから襲われてたの」

 

「きゃっ!その設定、唆るわぁ」

 

「ゲイザー様は怒り狂ってたんだけど、私はただ黙って耐えてたので、今度はゲイザー様が女たちに襲われて…。でもゲイザー様は全く反応しなかったの!」

 

「勇者様の精神力なら可能でしょうねぇ。リアリティ抜群の夢だわぁ」

 

「その後、悪の組織に命令されて私がゲイザー様を…。ああ、続きが見たかった!」

 

「随分と重症な夢ねぇ。それって完全に欲求不満の表れだわぁ」

 

「リリム、夢の続きを見られる魔法って使えないの?」

 

「さっきの設定で夢を見せる事は出来るけど、私は男の精気しか吸えないから、あなたに淫夢を見せても私には何も得がないじゃなぁい?」

 

「何か欲しいものがあるの?リリム」

 

「欲しいものは勇者様の愛だけよぉ」

 

「それはあげられません!」

 

「じゃあ、夢も見せてあげなぁい!」

 

「はぁ…、こんな話をしても虚しいだけだわ」

 

…つづく


 
このエントリーをはてなブックマークに追加
 
 
0
0

コメントの閲覧と書き込みにはログインが必要です。

この作品について報告する

追加するフォルダを選択