ゲイザーは疲れた顔で、作り笑いをしました。
「ただの紙切れなのだけどね。ルークは私の息子のように思っているよ?」
「そう言えばゲオルグお爺ちゃんも僕を孫みたいに思ってると言ってたなぁ。二人とも血は繋がってないのに不思議だね」
「ずっと一緒に暮らしていたからね。血の繋がりより、どれだけ長く一緒に過ごしたか…が、重要なのだと思うよ?」
ローラの部屋をノックしてドアが開くとローラの手首を掴んで、ドアを閉めると同時にキスしました。
「こんな事したら嫌われてしまうかもしれないのに…抑えられないよ」
「もう慣れたから…大丈夫」
「好きだって単語以外が思い付かなくて、頭が真っ白になる。この気持ちをどう表現して良いのかわからない」
「ルークとずっと一緒にいたい…。昨日も帰らないで欲しかったの…」
「ごめんね…。僕も離れたくないんだけど、今日は大事な用事があるから帰らないと…」
「ルークだけなんだ…。私の気持ち考えてくれたの…」
「僕は君の気持ち理解できてないかもしれないけど、理解したいと思って話を聞く事ならできる」
「それだけで良いの…。今まで理解しようとすらしてくれない人しかいなかったから…」
「ローラに好きになってもらえるなら、僕はなんだってするよ?君を傷つける奴がいたら殺しちゃうかもしれない…」
「ううん、傷つけられても大丈夫だから、何もしないで…。ただそばにいて…」
「ずっとそばにいるよ…。早く十八になって結婚して一緒に住みたい」
「あと三年ちょっとか…。長いねー」
「それまではキスだけで我慢するから、キスは好きなだけさせて欲しい…」
「うん、良いよー。好きなだけして」
「でもキスだけで我慢できなくなったらどうしよう…」
…つづく
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一応、新シリーズだけど本編の第3部・第104話。