No.984462

聖ビーストテイマー・ナタ103

リュートさん

一応、新シリーズだけど本編の第3部・第103話。

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2019-02-18 19:10:56 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:136   閲覧ユーザー数:136

ゲイザーは眠そうな目で無理して笑いながら言います。

 

「総帥の事を知ってるんだね。どうやら相当ヤバイ連中のようだよ?ユリアーノ様も手が出せないと仰ってた」

 

「僕のお父さんを総帥にしようとしてたみたいですね」

 

「アーク殿を?そんな事になったら…この国はもう終わりだ!」

 

「この証拠が残ってて良かった。お父さんに見せます」

 

「それは決定的な証拠にはならなくてね。もみ消されてしまったんだよ…」

 

「手口は大体、推測できます。おそらく身体交換の薬を使って、他の者に替え玉受験させたんでしょうね」

 

「受験会場には不正を見張る第一級魔術師もいたんだが、外部から来てもらってたので連盟とは無関係のようだよ?」

 

「その第一級魔術師が無能だったなら見分けがつきませんよ?オーラの色を変えられる者もいますからね」

 

「確かにそうだな。私も父上も魔術には詳しくないので、この事件にはお手上げだよ?」

 

「まあ僕が替え玉受験で身代わりをしても、アカデミーの教授たち程度の第一級魔術師なら、バレない自信がありますけどね」

 

「ルークならこの事件の真相を暴けるのか?」

 

「まだわかりませんけど、お父さんが帰ったら相談してみます」

 

「私には無理だったが、君とアーク殿がタッグを組めば解決できそうだね。期待しているよ」

 

「ローラに会って来ても良いですか?まだお父さんが帰る時間ではないので…」

 

「君とアウローラの交際はアーク殿に認めて欲しいとお願いされていたからね。会うのは止めないよ」

 

「と言う事は、お互いの親の公認なんですね。お母さんが離縁されて追い出されてから、この家に来るのを少し躊躇ってたんですが…」

 

「別に追い出したつもりはなかったんだが…。離縁してもナターシャは私の身内だと思っているよ?」

 

「戸籍を別々にする為だったんですよね?僕がローラの甥っ子のままだとまずいから…」

 

…つづく


 
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