No.983679

聖ビーストテイマー・ナタ33

リュートさん

一応、新シリーズだけど本編の第3部・第33話。

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2019-02-12 11:07:16 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:86   閲覧ユーザー数:86

ナタはいつもの浮気を疑う目でアークを見ていました。

 

「ナタからは愛情しか感じない。怒っていても愛してるのはわかっているよ?」

 

「質問の答えになってないんですけど?」

 

「ミッシェルは僕に惚れてるようだった。でも僕はミッシェルに興味はない。これで答えになったかな?」

 

「やっぱりそうだったのね…。サルバドール王子の気持ちがわかるわ」

 

「リズもテオドールと仲良くしているミッシェルに嫉妬して、嫌がらせをしていたよ?」

 

「嫌がらせって…どんな?」

 

「ミッシェル用のドレスに針を仕込んでいた。危険なのですぐに取り除いておいたよ?」

 

「何それ?嫁いびりが怖すぎるんですけど…」

 

「フラウは心が綺麗だから、そんな事はしないだろうが、嫁と姑は大抵そんなものだ。僕が過去に支えた主人の嫁と姑もそうだったからな」

 

翌朝、ルークは女子制服を着て登校しました。アカデミーの席は特に決まっておらず、各自好きな席を取るのですが、いつもルークが座る席に座ります。

 

「おい、見ろよ?あんな可愛い子、うちの学校にいたっけ」

 

「あの席は確か…、いつもルークが座ってる席だったと思うけど、ルークの奴は優等生の癖に珍しく遅刻でもしたのか?」

 

「どっちでも良いよ?ルークがいたら、あの子も食っちまいそうだし」

 

「一体、ルークの奴は何人と寝てるんだろな」

 

「メサイアのアークも相当遊んでたらしいし、血は争えねぇんだろ?」

 

昼休みはローラがいる体術訓練場に行ってみる事にしました。女子部員同士で集まってランチにしています。ルークも購買で焼きたてパンを買って持って来ていました。

 

「あの子、入部希望の子かな?」

 

「こっちで一緒にお弁当食べるー?」

 

ルークはコクリと頷いてローラの隣に座りました。

 

「ものすごい可愛い子!これは襲いたくなる痴漢の気持ちがわかるわ」

 

「ローラったら何言ってるのよー。そんなもんわからなくても良いの」

 

…つづく


 
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