No.983678

聖ビーストテイマー・ナタ32

リュートさん

一応、新シリーズだけど本編の第3部・第32話。

登録タグはありません

2019-02-12 10:56:53 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:101   閲覧ユーザー数:101

女の子の姿のルークは可愛く首を傾げました。

 

「打算的な考え方って何?」

 

「人の為に尽くすのではなく、自分の利益だけを考えて行動すると言う事さ?そこがどうも好きになれなくてね。ナタのような慈愛がない」

 

「それなら僕も打算的だよ?自分の利益にならない事はしないから。ジュリーみたいな女の子になりたいんだ」

 

「サニーも打算的な考え方をしていた。グロリアにも同じオーラを感じる。だから僕はあの二人はあまり好きではない。ナタやフラウを利用してメサイアに近づきたかっただけだ。仲良くするフリをして」

 

「そんな言い方やめてよ?フラウおばさまが聞いたら怒るわよ」

 

「ゲイザーは人が良すぎる。あの女をフラウの親友だと思い込んでいるからな」

 

「はぁ…、アークと話してると疲れるわ」

 

「テオドールの妻のリズ、息子のサルバドールやその妻のミッシェルもあまり良いオーラを感じない」

 

「どうせアークにしてみたら、人間なんてほとんどそう見えるんでしょ?」

 

「ああ、人間の九割以上が良くないオーラの持ち主だよ?」

 

「僕もアカデミーの女の子はほとんどオーラが汚くて興味ないよ?この前付き合ってた子もドス黒いヘドロのようなオーラが渦巻いてた…」

 

「ローラのオーラも黒だけど、おじさんと同じで夜空みたいな綺麗な色なのよね。星のような光が瞬いていたり、虹色を纏っているし」

 

「うん、僕はローラのオーラを眺めるのが好きなんだ。あまりにも綺麗で見ていると吸い込まれてしまいそうになる」

 

「ジュリーは今のところ、悪しき心は持っていないようだが、ローラほど澄んだオーラではないので注意が必要だと思う」

 

「キンダーガートンの頃はオーラが綺麗な子も結構いたんだけど、アカデミーに入ってから、五年生くらいになると、オーラが穢れて来てるね」

 

「サルバドール王子も昔遊んであげてた頃は良い子だったんだけどね」

 

「僕がミッシェルと廊下で話していただけで睨んでいたよ?ドス黒いオーラを出してね」

 

「そのミッシェルって子はどうなのよ?まさかアークに惚れてるんじゃ…」

 

…つづく


 
このエントリーをはてなブックマークに追加
 
 
0
0

コメントの閲覧と書き込みにはログインが必要です。

この作品について報告する

追加するフォルダを選択