No.983143

闇ビーストテイマー・ナタ48

リュートさん

どうしても書きたくて書いた裏の続き、第48話。

登録タグはありません

2019-02-08 11:13:59 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:107   閲覧ユーザー数:107

強力な結界の張られた特殊なテントの隙間からピーターは中に潜り込みました。

 

「あんなところから出入りしてるのか!」

 

「この結界は雑魚モンスターには反応しないようだな」

 

「いや、これは…!魔力の高い者ほど反動が強く出る結界ですね?それならサルバドールには簡単に破れるだろう…」

 

「ん?僕がこのテントを破れば良いのか」

 

サルバドールがフルーレを構えてテントに斬りつけると、あっさりテントは破れました。

 

「すごい…。一目見ただけで結界の種類を見破るなんて、並の魔術師には真似できない」

 

ルークはナタに近づいて抱き起こします。サルバドールも一緒に助け起こしました。ナタは狸寝入りをやめて言いました。

 

「あなたたちがこんなに早く助けに来るなんて思わなかったわ…。どうやって見つけたの?」

 

「では家に連れて帰ります。道を開けてください」

 

「待ってください!実はお願いがあるのです」

 

「人に物を頼む時はこんな事をしてはいけないですよ?アカデミーではそんな事も教わらないのですか…」

 

「あなたを我が第一級魔術師連盟の総帥に迎えたいのです」

 

「元凶悪犯罪者の僕を総帥に?悪いご冗談はやめてください…」

 

「もちろん影のフィクサーとしてですが…。表向きには別の者が現在の総帥に就任しております」

 

「そんな事をして一体、何のメリットがあるのです?」

 

「メリットならあります。あのルシファー・マルヴェールが影のフィクサーである…と言うだけで畏れおののき、我々には向かう気力を失う事でしょう」

 

「もし仮に影のフィクサーになったとして、僕には魔術師に支払われる、給料は出るのでしょうか?」

 

「もちろんです!総帥ならばそれなりの収入になりますよ」

 

「悪い話じゃありませんね…。家計が火の車なのですよ…」

 

「ダメよ?そんな汚い事で稼ごうとしたら…」

 

…つづく


 
このエントリーをはてなブックマークに追加
 
 
0
0

コメントの閲覧と書き込みにはログインが必要です。

この作品について報告する

追加するフォルダを選択