サルバドールは両手で髪をくしゃくしゃにしながら言いました。
「ミッシェルがルークの事が忘れられない…とか言うから、絶対にやってる!って思って、お前の事軽蔑してたんだよ?」
「ふーん、そうだったんだ。でも誤解が解けたみたいで良かったよ?」
「九歳で女とやるとかあり得ねぇし!僕が九歳の頃なら、そんな事は考えなかったよ?」
「よくわかんないけど…多分、サルバドールが怒ってるような事はしてないと思うよ?」
「私も安心したわ。アークに似てるから不安だったけど、ルークはルークだった…」
「お母さんが嫌がる事はしたくないから、もうお父さんの真似をするのは辞めるよ」
「ルークはアークより聞き分けが良くて助かるわ」
「お父さんはおじさんの真似するのやめなかったの?」
「やめて!って言ってるのに、ずっと真似してくるのよ…」
「嫌がる事したら嫌われるのに…。お父さんはバカだなぁ」
「そうよ?お父さんは頭が良い癖にバカだったの!お父さんみたいになっちゃダメだからね」
「お母さんはお父さんの事…嫌いだったの?」
「アークが嫌いだったら、こんなに嫌な気分になってないわ!」
「僕、子供だから…大人の思考がよくわかんない」
「ルークも大人になればわかるよ?私も子供の頃は背伸びしてたけど、今はあの頃は子供だったなぁって思ってるし」
「魔法で大人になってもダメなんだね…」
「そこは私に似てるわ」
「お母さんに似てるの?なんか嬉しい!初めてそう言われた…」
…つづく
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どうしても書きたくて書いた裏の続き、第41話。