デートが終わって大人の姿のルークが邸に帰って来ると、ナタから尋ねられました。
「ミッシェルって子と会ってたの?」
「いや、もうミッシェルには二人だけで会わない事にしたから」
「その方が良いかもしれないわね…」
「今日は別の女性とデートしてたよ」
「えっ!また別の女にちょっかい出してるの?変なところ、お父さんに似ないで…」
「お父さんの真似をしてたら、お母さんが喜ぶかと思ったんだ」
「私が喜ぶわけないでしょ!なんでわからないのよ?ああ、そこもアークそっくり」
「あの雑誌の特集にも載っていたし、お父さんはプレイボーイで色んな女性とデートしてたって」
「それでルークはデートしまくってたの?呆れて物も言えなくなるわ」
「お父さんにそっくりになれば、お母さんが僕を好きになるんじゃないかと思ったんだけど」
「そっくりにならなくて良いの!って言うか…今、デジャヴが…。アークがおじさんの真似ばかりしてたの思い出したわ」
「あの雑誌はアテにならないね。書いてある事は全部デタラメみたいだし」
「プレイボーイだったのは実話よ?」
「そうなんだ?でもお母さん、怒ってるし…」
「怒るに決まってるでしょ!その子が可哀想じゃない?弄ばれたのを知ったら傷つくわよ…」
「ごめんなさい、もうデートはしないよ。お小遣い貯めてたのになくなっちゃったし…」
「デートってお金がかかるからね…」
「でも今日は割り勘にして貰えたから助かったよ」
…つづく
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どうしても書きたくて書いた裏の続き、第39話。