三日後にルークは約束通り本を返却に現れました。その後またいつものように調べ物を始めます。先輩の女性はルークの方を見つめてボーッとしていました。
「先輩!手が止まってますよー?サボらないでください…」
「ああ、ミッシェルから注意されるなんて…」
「ううっ…好きな人は歳上だから無理って言ってたけど、まさか先輩が本命だったなんて…」
「ゲオルグ様がそんな事を仰ってたの?」
「私は好みのタイプじゃないみたいなんです」
「そんな…!本気だったなんて…。てっきりご冗談だと思ってたのに…?」
「恋のライバルが先輩だったなんて、私もショックです…」
「ど、どうしたら良いの?デートのお誘い、またしてくださるかしら」
「うーん、しつこくして嫌われたら困るから、もう向こうからはお誘いはしないんじゃないかな?私、最初に誘われた時、断ったら二度目はない!って思って、即オッケーしちゃったし」
「私はもう二回お断りしてしまったから、後悔しているわ」
「二度ある事は三度あるって言いますよー?」
「じゃあ…次が最後のチャンスなのね?」
「先輩、なんかいつもと雰囲気が違いますね」
「そ、そうかしら…?どこが違うの」
「なんて言うか…目がキラキラしてる…」
「あの手の美形はロクな男じゃないって私の母が言っていたから、今までゲオルグ様の事を誤解していたのよ」
「だから何回も言ったじゃないですか!私の意見が正しいって認めてくれるんですね?」
「ミッシェル…、デートにはどんな服を着て行けば良いの?教えてちょうだい」
…つづく
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どうしても書きたくて書いた裏の続き、第33話。