歳下のルークに対してなぜかミッシェルは歳上と話しているような気分でした。
「意外ね。ルーク君は歳上が好きだなんて…」
「そうかな?同い年の子供は僕の話に付いて来られないし、まあ大人もほとんど付いて来られないのだけど…」
「私もたまに付いて行けてない気がするの…」
「サルバドールはすごく性格も良いし、僕もオススメするよ?」
「サルバドールはあなたの悪口を言ってたわ」
「サルバドールが?まさか!悪口なんて言うわけがない。サルバドールの事はよく知ってる」
「あなたが私の事も頭が悪いって見下してるんだって」
「うーん、見下してはいないよ。ただ利用していたのは認める。その事を言ったんじゃないかな?君への忠告だよ。悪口とは認識できない」
「利用されてるのはなんとなくわかっていたのよ」
「わかっていたのに僕の誘いを受けたのはなぜだい?」
「ずっと憧れてた人からデートに誘われて断るわけがないでしょう?」
「君は不幸になりそうな気がするよ。将来が心配になる。サルバドールは君を心配して言ったんだと思うよ?」
「あなたが悪い人には見えないのよ」
「それは僕が意図的に善人を演じてるからに過ぎないよ?君のお母さんの前では子供らしく演技していたのを見ただろう」
「本当の悪人はそんな言い方はしないわ」
「本当に良い人はサルバドールの方さ?」
「そう言われれば言われるほどあなたが良い人に見えるの」
「君は人を見る目を養う必要があるね…」
…つづく
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どうしても書きたくて書いた裏の続き、第23話。