ルークとサルバドールは休日に噴水広場でミッシェルと待ち合わせして待っていました。ルークは子供の姿のままで来ていて、ベンチに腰掛けながら話しています。
「ミッシェルの住所ならわかるのに、なんで直接家に行かないんだ?」
「僕たちがミッシェルの住所を知っていると、警戒されるかもしれないからだよ?」
「なるほどな…。お前、どこまで頭の回転が速いんだ?少し脳みそを分けてくれ!」
「脳みそは分けられないと思うけど、サルバドールは僕には思いつかない、脈絡もない、面白い一言を閃く才能があるから、羨ましいよ?」
「褒められてる気がしないのは気のせいか?」
気合いの入ったオシャレをしたミッシェルが、噴水広場の前に現れました。
「よお!ミッシェル、久しぶり」
「久しぶりね!サルバドール。元気にしてた?弟さんに会うのは…初めてだけど、初めましてで良いのかしら」
「この姿で会うのは初めてですね。兄の友人だったとは知らずに話しかけてましたが…」
「背が小さくなってるけど、顔は同じなんですね。少し幼く見えますが面影があります」
「お母さんは今日僕たちが来る事を、なんて言ってましたか?」
「サルバドールなら良いって。お母さんはイケメンに弱いから」
「ん?それって…僕もミッシェルからイケメンって思われてるって事か!」
「お母さんはストライクゾーンが広いのよ…」
「お母さんはどうでも良いや…」
「僕はお母さんの方が気になるよ?」
「えっ!なぜ母の事が…?」
「僕のお父さんの事をよく知ってる他人には初めて会うからさ」
「こいつ、父親の事が知りたくてしょうがないみたいなんだよ」
「そうよね。お父さんの事、知りたいのは当然だと思うわ」
…つづく
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どうしても書きたくて書いた裏の続き、第18話。