ショーンはゴンドラの左右にあるロープを自分で強く手繰り寄せるとゴンドラは前に進み始めました。
「こんな方法で動かすなんて…。ショーンは力持ちなのね」
「小人ならみんなやってる事だよ?」
「そう言われて見れば小人って小さな体で大きな物を平気で持ち上げられるから不思議だったの」
「多分、アプリィの腕力の何倍も僕の腕力は強いと思うよ」
やっとの思いで樹の穴の一つに辿り着くと穴の中に入りました。藁が敷き詰められてふかふかしています。
「ここが僕の家だよ。汚いところだけど寛いで行ってよ?」
「これがショーンの暮らしていた家なのね。何だかホッとする空間ね」
「でも僕はアプリィの家の方が好きだな」
「ふふ、でも今の私には暮らしづらくなってしまったわね」
「元のサイズには戻れないの?」
「それがわからないの。お婆さんは小人になれる薬とだけ言っていたけど」
「そんな怪しい薬は飲んじゃダメだよ!」
「ごめんなさい…。ショーンと同じサイズになれれば楽しいんじゃないかと思ったのだけど、迷惑ばかり掛けてしまったわね。元に戻る方法がわからないけど、どうしたら良いのかな?」
突然、ショーンはアプリィを押し倒しました。
「同じサイズになったら…、僕は君にこんないけない事も出来るんだよ?」
「ショーン、どうしたの?」
「君には危機感と言うものがなさ過ぎる!これがもし悪い男だったら、どうなっていたかわかるか?」
「わからないわ…。一体、どうなるの?」
ショーンはアプリィに濃厚なキスをしました。
「こうなってしまうんだよ?ビックリしただろう」
「ふふ、このくらいなら全然、平気よ?」
…つづく
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昔、初投稿して落選した黒歴史の作品、第7話。