No.979071

裏ビーストテイマー・ナタ95

リュートさん

本編のパラレルワールドをシナリオにしてみました。ストーリー第95話。

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2019-01-02 00:03:49 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:107   閲覧ユーザー数:107

アークはやっとフラウを離しました。

 

「僕は女性を幸せにしたかっただけなんだ…」

 

「ええ、私もリズもあなたから幸せをもらったわ。バンドマンもファンに夢を与える素敵な職業だと思う」

 

「僕の愛するナタを一番幸せにしてあげたいのに出来ていない」

 

「ナターシャちゃんも幸せだと思うわ。ただ幸せ過ぎると不安になる事もあるのよ」

 

「ナタがいじめを受けている。原因は僕のようだ」

 

「人気のある人と結婚したら、恨まれるのは覚悟しなきゃならないわ。それでもあなたと一緒に暮らして行く事をナターシャちゃんは選んだの」

 

「もう少しだけ頑張ってみるよ?僕に出来る事はまだあるはずだから」

 

夕方にアークが帰宅すると、珍しくナタが家にいませんでした。

 

「誰も出迎える人がいないと言うのはこう言う感覚なのか…。辛いな」

 

しかし何時間待ってもナタが帰って来ません。

 

「おかしい…。何があったとしか思えない。しかしそれなら言霊を飛ばすはず」

 

心配になって上空から探し回ります。心眼があるので暗闇でも関係ありません。

 

「ナタ、返事をしてくれ!どこへ行った?言霊が飛ばせない危機的な状況にいるのか…」

 

とりあえず家に帰ると灯りが付いていました。

 

「ナタ!探したんだよ?どこにいたんだ」

 

「お友達と遊んでたの。言霊無視しちゃってごめんなさい」

 

「学校で友達ができたのか?ナタと仲良くしてくれる人間がいたとは…」

 

「前からお友達はいたよ?私、そこまで嫌われてないし…」

 

「そうだったのか?僕の勘違いだったとは…」

 

「いじめてくるのは派手な女子。地味な女子とは仲良かったよ。元々、その子がいじめに遭ってて助けたら私がいじめに遭い始めたの」

 

「ナタは優しいんだね」

 

「その子には誰も味方する人がいなかったの。私、そう言う子を見かけると、仲良くしたくなっちゃうんだ。おじさんもそうだったの。いじめに遭ってる子と同じ目をしてた…」

 

…つづく


 
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