No.97694

恋姫無双異聞録~21話~

鴉丸さん

21話です


書く時間がない・・・時間がほしいなorz

2009-09-27 20:10:51 投稿 / 全10ページ    総閲覧数:2921   閲覧ユーザー数:2479

 

 

―――Side 天―――

 

 

麗羽「それで・・・話とは?」

 

 

天の玉座で麗羽は、自分の前で跪いている桔梗を見て会話を促した 横に立つ呂刀を見ると俯いて顔はよく見えないが、口に浮かべているのは微笑

 

 

桔梗「先日、刑天殿より聞かされたのですが・・・蜀を天の支配下におきたいと」

 

 

麗羽「呂刀さん!?」

 

 

その言葉を聞いたとき麗羽は、自分の耳を疑った まさか、呂刀が秘密裏に動いているとは思っていなかったのだ しかし、それはその場に居た狂骨と刑天以外の将も同じだった

 

 

呂刀「秘密にしていたのは悪いと思っている・・・でも、俺は麗羽に天下を取らせるためなら手段は選ばないよ」

 

 

口元に不敵な笑みを浮かべて、麗羽を見る呂刀 

 

 

麗羽「呂刀さん・・・」

 

 

呂刀「麗羽・・・」

 

 

刑天「それで?返事はどんな感じかな?」

 

 

桔梗「いや・・・あれは・・・」

 

 

玉座のほうを見ると、二人の世界に入っている呂刀たち そしてそれを白い目で見ている呂刀ラバーズ

 

 

狂骨「気にするな 俺たちは無視する」

 

 

桔梗「はあ・・・」

 

 

慣れているのかそんな事をいう狂骨たち とりあえず、気にしたら負けだ(何に?)と思い、この前刑天より聞かされた返事をする事にした

 

 

桔梗「この前、刑天殿より提案された事だが・・・受けさせてもらう」

 

 

それは、提案を受け入れ蜀が天の下につくように工作をする事

 

 

刑天「まあ、俺がけしかけておいて何だが・・・どういう風の吹き回しかな?」

 

 

桔梗「お前・・・じゃない、貴殿が最後に言った言葉『私が守りたいもの』それを考えていたのだが、やっと分かったのでな そのためなら売国奴の汚名も被ろう」

 

 

桔梗が悩んでいたときに、それを払拭してくれたのは親友でもある紫苑と娘の璃々の存在だった 城の庭で仲良く遊んでいる親子を見ていると、それを守りたいと思ったのだ そして「私が守りたいというのは、親友とその娘の笑顔」という考えに行き着いた

 

 

 

 

 

刑天「なるほど」

 

 

狂骨「いいんじゃないか?」

 

 

桂花「『守りたいもののためなら手段は選ばない』だったかしら?」

 

 

桂花が言った言葉は、自分が狂骨に腕枕をしてもらった時に失った右目を見ながら「なぜ自分を犠牲にしてまで戦うのか?」と聞いたときに「お前らを守りたいから」と答えた狂骨に、「嬉しいけど辛くはないの?」と言った時にこたえた言葉

 

 

狂骨「そういうこと」

 

 

桂花「はあ・・・ま、そう言うところもいいのかもしれないけど」

 

 

雛里・美影・華雄「「「・・・桂花サン?」」」

 

 

桔梗「・・・なあ」

 

 

刑天「気にするな・・・俺は一向に気にしない」

 

 

こっちでも、なんか世界が作られ始めた 桔梗は「大丈夫なのか・・・この国?」と思い始めた ただ、どこか懐かしい感じがしたのは事実

 

 

刑天「とりあえず、数日のうちに劉璋に天の下に入るように『お話』をする そのときの補佐を頼む」

 

 

桔梗「・・・OHANASHI?」

 

 

聖「・・・危険な香りが」

 

 

涼「そこまで!」

 

 

 

 

―――Side 幽州―――

 

 

天では比較的平和に時が流れていたが、幽州はそれどころではなかった いつか来るとは思っていたが、ついに魏が襲撃の準備を整えて数日のうちに襲撃をかけてくるという情報が入った そして、幽州の城では対策が話しあわれていた

 

 

愛紗「だから、戦い方を考えれば!」

 

 

星「それは、こちらに有能な将がたくさん居ればの話だ!」

 

 

抗戦を主張する愛紗と降伏もしくはどこかに逃げる事を主張する星 二人の言い合いは続いていた

 

 

白蓮「正直な話、今のうちの戦力じゃ1週間持てばいいほうだぞ」

 

 

領地が魏に襲われ、縁がある桃香に保護を求めてきた白蓮 実際に魏と剣を交えたからこそ今の劉備軍では対抗する事が出来ない事がわかる

 

 

朱里「・・・(いくら愛紗さんたちが居るとはいえ、今の私たちの戦力では確実に勝てない やはり、逃げるしか)」

 

 

桃香「えっと・・・」

 

 

鈴々「大変なのだ!蜀が、天の保護下に入ったって!」

 

 

桃香「嘘!」

 

 

朱里「(うまくいけば、蜀に逃げ込んで暗君といわれる劉璋を倒して蜀を手にしようと思っていたけど、これで私たちが天下を取る事は限りなく無理になってきた)」

 

 

―――Side 天―――

 

 

麗羽「結構、簡単にいきましたわね」

 

 

斗詩「劉璋は遊んで暮らしたかったそうですから、呂刀さんが狂骨さんに言ってお金を握らせて、田舎に引っ込むように言ったそうですよ?」

 

 

雛里「でも、大丈夫でしょうか・・・劉璋は、男として最低と桔梗さんが言っていましたけど」

 

 

呂刀「まあね しかも、「かわいい侍女」もつけろとか言っていたけど・・・手は打ってあるからね」

 

 

―――Side 狂骨―――

 

 

劉璋「た、助けてくれ!「1万人だ」・・・え?」

 

 

狂骨「お前が、蜀の民に圧制を強いた結果死んだ人数だ」

 

 

ここは、蜀の田舎に向かう途中の山道 劉璋とその腹心の部下は、狂骨を護衛として田舎に向かう途中に突然狂骨に斬りかかられ、劉璋以外は殺されてしまった

 

 

狂骨「これも、命令なんでな お前を担いで、馬鹿なことを考える奴が居ないとも限らないし・・・それに、変態にかける情けは持ち合わせていないんでな」

 

 

劉璋「ヒッ!?」

 

 

劉璋の断末魔は、狂骨の放った炎に解けて消えた

 

 

狂骨「・・・ま、汚れ役は俺向けだな 『お父さん』にさせるわけにも行かないし・・・ま、全てが終わったらけじめをつけるさ」

 

 

灰になった劉璋だったものを見つめ、呟いた狂骨は周りに散乱していた劉璋の痕跡を消し炭にして天へ戻っていった

 

 

 

 

―――Side 天―――

 

 

呂刀「なるほど・・・西涼が」

 

 

翠「ああ・・・」

 

 

狂骨が、劉璋を処理しているとき天には翠と蒲公英がボロボロの格好で現れた そして、二人から事情を聞いた呂刀は、二人を迎え入れる事を決める

 

 

麗羽「・・・しかし、五胡と戦うのは」

 

 

呂刀「分かってる まずは、ここを統一してからだ」

 

 

麗羽の言葉に、笑みを浮かべながら返答した呂刀 先ほど、刑天から「呉から使者が来た」との連絡があり、刑天はそちらのほうの対応をしているという 

 

 

呂刀「あと少し・・・」

 

 

小さく呟いた言葉は近くに居た麗羽にも聞こえることはなかった

 

 

―――Side 刑天―――

 

 

明命「というわけでして・・・同盟を結びたいのです」

 

 

刑天「ズズ なるほど・・・」

 

 

応接室で使者としてやってきた明命に、お茶を出しながら用件を聞いていた刑天は考えを纏めていた 呂刀からは、最終的にこちらに害を及ぼさなければ好きにしていいといわれていたので―――

 

 

刑天「(どないしましょ~?)」

 

 

―――的なことを考えていた

 

 

明命「あの~・・・刑天殿~?」

 

 

刑天「(・・・しかしな~、早く片付けないと美羽と神流の勉強の時間に遅れるし・・・最近、月や詠も可愛くなってきたし・・・娘的な意味ですよ?)」

 

 

聖「・・・旦那様ッ!」

 

 

刑天「ゲファ!?」

 

 

最近思考が変な方向にシフトしてきた刑天に聖のハンマー(狂骨謹製)が炸裂した

 

 

明命「・・・あ、「気にしないでください」え!?で、でm「気にしないでください」・・・はい」

 

 

聖のエガオでこれ以上聞くといろんな意味でマズイと思った明命は、同盟の返事を聞くことにした

 

 

 

 

刑天「ああ・・・それなら、こちらも望んでいたからな」

 

 

明命「本当ですか!「ただし、条件がある」・・・え?なんですか?」

 

 

刑天「何、簡単な事だ 今はまだ無理だが、いずれ同盟の証として天から将を一人そちらに送る」

 

 

明命「へ?・・・えっと、分かりました じゃあ、同盟は結んでいただけるということで?」

 

 

刑天「ああ 正式な書類は後で」

 

 

同盟の証として将を一人送るという意味 実は、呂刀が「同盟と言っても、ずっと続くわけじゃない だから、魏には狂骨・呉には刑天が入り込んで操作をして欲しい 俺流の『天下三分の計』だ」と言いはじめたので、そうするかと言って決まったものだ 

 

 

刑天「(ただ、あれが酒の席じゃなければ格好良かったんだが・・・)」

 

 

呂刀がそれを言い出したのが、太公望が持ち込んだ酒を飲み泥酔したときの台詞なのだがそれが何故か憶えていたらしく、次の日それを皆の前で言って賞賛をえたのだが真相を知っている二人は「・・・(知らぬが仏)」状態だった

 

 

刑天「とりあえず、魏はこちらに任せてもらいたい 呉は・・・そうだな 魏と戦っているときに五胡がしゃしゃり出てくる可能性もあるので、そのときの援護を頼む」

 

 

明命「はい!主である孫策様に伝えます!」

 

 

明命が去っていった部屋の中で、お茶を啜りながら刑天はもうすぐ始まる決戦に思いをはせていた

 

 

聖「・・・失礼します」

 

 

刑天の様子を見て、聖は静かに部屋を退出して行った

 

 

 

 

―――Side 幽州―――

 

 

朱里「逃げましょう」

 

 

玉座の間に響いたのは、朱里のその言葉だった

 

 

愛紗「どういうことだ!」

 

 

桃香「朱里ちゃん」

 

 

星・白蓮「「・・・」」

 

 

鈴々「朱里・・・」

 

 

愛紗と桃香は朱里が言ったことが信じられないようで、星と白蓮・鈴々は様子を見ることにしたようだ

 

 

朱里「今の私たちでは、魏に勝てることは確実に無理です」

 

 

愛紗「だが「いくら、策を弄しようとも圧倒的な戦力差ではどうしようもありません」っ!」

 

 

朱里「それに、こちらには将が少ない上に天の狂骨殿のように、兵器を作り出す事のできる人もいません 確かに、魏を撃退できる策はあります」

 

 

桃香「なら!」

 

 

それなら、その策を使えばと続けようとしたが―――

 

 

朱里「しかし、それを実現させるためには人が足りません」

 

 

いくら、凄い策があってもそれを実現させるためには、それに見合う人数が必要なのだ しかし、劉備軍には将は少ない

 

 

愛紗「くっ!」

 

 

星「・・・蜀はすでに天の支配下 呉の中枢に入り込む事はできない・・・天も同じ 諦めろ 我らは天下を望むことは出来ない」

 

 

桃香「・・・でも」

 

 

朱里「・・・天にいる呂刀さんは、悪い人ではないと思います だから、天に保護を求めましょう」

 

 

この時、劉備の理想は潰えることとなった そして、説得の結果天に保護を求めることに決定した

 

 

朱里「私が時間を稼ぐので、皆さんは天へ逃げる準備をしてください」

 

 

 

 

―――Side 魏―――

 

 

華琳「劉備の様子は?」

 

 

秋蘭「今、我らは国境近くに居ますが抗戦の意思は見られません おそらく、逃げるのではないでしょうか?」

 

 

幽州の近くに陣を張った魏は、劉備軍の動向を探っていたがまるで動きを見せない

 

 

風「逃げるとすれば・・・天でしょうかね?」

 

 

魏にも蜀が天の支配下に入ったという情報は入っていた もし支配下になければ劉備軍は蜀に逃げると考えていたが、それも今では叶わない しかし、このまま戦うはずがないとも考えていた

 

 

稟「失礼します!前方の砦に諸葛亮が入ったとの知らせが!」

 

 

流琉「戦うつもりなんでしょうか?」

 

 

華琳「諸葛亮が何も考えていないわけがないでしょ」

 

 

秋蘭「とにかく姉者のところに向かいます」

 

 

―――Side 春蘭―――

 

 

季衣「・・・あれって」

 

 

春蘭「ふざけているのか!?」

 

 

砦に朱里が入ったという情報が入ってきたので砦の前に部隊を展開したのだが、砦の門は開け広げられ砦の上では朱里が琴を優雅に弾いていた

 

 

春蘭「・・・許せん!「待ってください!もしかしたら罠かもしれないです!」っ!」

 

 

 

 

―――Side 朱里―――

 

 

朱里「なんとかだませていますね」

 

 

朱里が使ったのは「空城の計」 門を開け、挑発をする事で相手に『なにかある』と思わせる策である もちろん時間稼ぎなので適当に切り上げるつもりだ

 

 

朱里「これが曹操なら簡単に見抜くでしょうね」

 

 

これは、相手が頭がよければよいほど引っかかるものだが、曹操がそれに引っかかる事はないと朱里は思っている 

 

 

朱里「・・・せめて、援軍が来る前に準備が整えば」

 

 

援軍として秋蘭がここにくるまであとわずか 

 

 

 

 

「舞台裏」

 

 

orz

 

 

狂骨「作者どうしたん?」

 

 

刑天「なんでも、大学が始まって学祭の準備で小説を書く時間がなくなってきたらしい」

 

 

呂刀「大変だね~」

 

 

狂骨「とりあえず、今日はここまで!」

 

 

刑天「次回お会いしましょう!」

 

 

 

 

「オマケ~やっぱりライダーはいいね~」

 

 

呂刀「・・・またかよorz」

 

 

ねね「行くのです!ねねめもりー・・・せっと!」

 

 

その言葉と共にねねは二つのメモリーをベルトにセットした

 

[KYOUKOTU!NENE!]

 

 

刑天の音声と共に、ねねの右腕が狂骨の右腕になった

 

 

呂刀「無理あるだろ!」

 

 

太公望「あ、俺が協力してるから無問題」

 

 

呂刀「てめー!」

 

 

ねね「ごちゃごちゃうるさいのです!」

 

 

ねねの名前が書かれたメモリーを腰の横についているドライバにセットした

 

 

[NENE マキシマムドライブ!]

 

 

ねね「はああー!」

 

 

呂刀「うっそー!?」

 

 

ちんきゅーきっくが炸裂し、吹き飛ばされた呂刀

 

 

ねね「狂骨殿~♪」

 

 

狂骨「よしよしw」

 

 

呂刀「もしかして、新シリーズにはいっても続くの?

 

 

刑天・太公望「「・・・何をいまさら」」

 

 

呂刀「もういやー!」

 


 
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