No.976920

新ビーストテイマー・ナタ127

リュートさん

書き残してしまったことを書きたくて考えた本編の続き第127話です。

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2018-12-16 21:09:33 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:78   閲覧ユーザー数:78

ゲイザーがアークを背負って帰宅すると、ナタが玄関で二人を迎え入れました。

 

「もう!おじさん、またお酒飲んで来たの?おばさまが怒ってたよ?」

 

「アーク殿の介抱をお願いしても良いかな?フラウのご機嫌を取りに行かないと…」

 

「なんで喧嘩の途中で酒場に行ったりするの?さっきまでフラウおばさま、カンカンだったんだからね!」

 

「少し頭を冷やして来たんだよ?そうしないとフラウとの言い争いは堂々巡りになる…」

 

ゲイザーが二階に消えたので、ナタは一階のキッチンで水を汲むとリビングのソファーで寝転がっているアークに、水の入ったグラスを渡しました。

 

「これ飲んで、アーク」

 

突然、ナタは腕を掴まれて抱き寄せられて濃厚な口づけをされました。

 

「アーク…お酒くちゃいよ」

 

「もう我慢出来ない…」

 

「こんなところでダメだよ?おじさんが降りて来るかもしれないのに」

 

「愛してる…、ナタ…」

 

「あっ…、初めてナタって呼んでくれたね…」

 

「誰にも渡さない…。君は僕のものだ…」

 

「どうしたの…?今日のアーク…、いつものアークじゃないみたい…」

 

「これが本当の僕だよ?君も本当の僕を知ったら逃げて行くのかい?」

 

「酔っ払ってるだけじゃない?」

 

「本当はゲイザーなんて大嫌いなんだよ?僕がゲイザーのそばにいたのは、ゲイザーの事を研究して、ナタに愛される為だった…」

 

「そうなんだ…。アークがおじさんに似てると思ってたのは、わざとおじさんに似せる演技してたのね?」

 

「そうさ?なのに…ゲイザーは…僕を信頼して…笑っちまうよな」

 

「おじさんはそういう人なんだよ」

 

「ゲイザーは僕の事を親友だと言っていた。僕はそれを聞いて…なぜか嬉しかった。嫌いなはずなのに…」

 

「初めてアークの本音聞けた気がする…。もうおじさんの真似なんかしなくて良いよ?アークはアークらしくしてて」

 

…つづく


 
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