アークは突然、泣き始めてしまいました。
「リリス…どうして僕を置いて…死んでしまったんだ」
「リリスさんは亡くなられていたのですね…。さぞお辛かった事でしょう」
「リリスが死んだのは…、あいつらのせいなんだ。だから僕は…許せなかった」
「昔の恋人に死なれちまったのか…。イケメンは悩んでねぇと思ってたけど、このにぃちゃんにも悩みがあるんだなぁ…」
「ううっ…リリス…リリス…リリス」
そのままアークは酔いつぶれて寝てしまいました。
「アーク殿は私がおぶって帰ります。今日はありがとうございました、ベン殿。アーク殿の話は奥様には喋らないでいただけますか?」
「ああ、カミさんはメサイアのアークファンだからなぁ。アークの元カノの話を聞いたらショックで寝込んじまいそうだよ?」
「アーク殿は悩みがあっても誰にも話さずに溜め込むタイプですので、たまにはこうして毒抜きしないと爆発してしまいます」
「しかしゲイザーは良い上司だよなぁ。オレが上司にこんなところ見せたらクビが飛んじまうだろう」
「彼は優秀な部下ですので、悩みを聞いてやるのは上司の務めだと思っております」
「ゲイザーは理想の上司ランキング一位になってるんだぜ?アークは抱かれたい男ランキング一位だが…」
「それは嬉しいですね。ベン殿の情報は私の知らない事が多くて、いつも助かっていますよ」
「アークは女にゃ人気あるんだが、ダークは男に人気があってな、ミスターレディの店に前に少し寄った事があったんだが、お前とは飲み友達だと言ったら、連れて来いって言われてる」
「本当ですか?ミスターレディの店にも興味があったので行ってみたいですね」
「ん?お前は女好きじゃなかったのか…」
「色んな考え方を聞いて勉強したいのです。ミカエル様の事を理解する為にも」
「ミスターレディに好かれてもオレは嬉しくないが…」
「人から好かれるのは嬉しい事ですよ?」
…つづく
Tweet |
|
|
0
|
0
|
追加するフォルダを選択
書き残してしまったことを書きたくて考えた本編の続き第126話です。