No.976782

新ビーストテイマー・ナタ117

リュートさん

書き残してしまったことを書きたくて考えた本編の続き第117話です。

登録タグはありません

2018-12-15 17:50:00 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:70   閲覧ユーザー数:70

ナタが泣き止むまでアークはずっとナタの背中をさすってあげました。

 

「ナターシャ様…、大丈夫ですか?」

 

「ううっ…ジョルジュは優しいから…ぐすっ、あのおじいちゃんが可哀想になったんだと思うの…ひっく」

 

「ジョルジュはオイラとは違って、ユリアーノの味方だったからなぁ」

 

「ジョルジュはお師匠様のこと…なんて言ってたの?」

 

「ユリアーノはナタのことを本気で心配してるんだとよ?」

 

「ジョルジュがそう言ったんだね?」

 

「オイラは納得いかなくてさ、ゲイザーの護衛よりナタの護衛を優先してたんだけどな」

 

「いつもそばにいてくれたよね、ありがとう」

 

「本当はナタに近付くなって言われてたんだけど、ゲイザーもオイラがナタのそばにいる事、望んでたみたいだから、ユリアーノのかけた呪いは発動しなかった!」

 

「ピーターには呪いがかけられてるの?」

 

「ああ、ゲイザーの望まない事をすると、痛い思いをするってやつだな…」

 

「酷い!すぐ解除してあげるね」

 

「まあ、今のところ呪いは発動してねぇから大丈夫だろ?」

 

「私、お師匠様が本当に良い人なのか、わかんなくなって来ちゃった」

 

「んー、ユリアーノは使い魔遣いが荒いからなぁ」

 

「そうなの?知らなかった…。お師匠様は邪悪な波動はなかったのに」

 

「オズワルドって奴よりはマシみたいだけど、第一級魔術師ってのは大概性格悪いぜ?」

 

「オズワルド様はやり方が汚いです。私から見ればユリアーノ様は善良な魔導師ですよ」

 

「お師匠様から時々、変な波動が出る事あったけど、それって他の人もあるから、気にしてなかったの…」

 

ナタと一緒に風呂に入りながらピーターは尋ねました。

 

「ところで、ナタ。アークからたまに出てる邪悪な波動は気付いてるのかい?」

 

「うん、時々…魔王の波動っぽいのが出てる」

 

「アークには気を付けろよ?オイラでも一瞬、ゾクッとくるくらいにヤバイ波動だぜ…」

 

「おじさんみたいに邪悪な波動が、ほとんど出ない人の方が珍しいのよ…」

 

…つづく


 
このエントリーをはてなブックマークに追加
 
 
0
0

コメントの閲覧と書き込みにはログインが必要です。

この作品について報告する

追加するフォルダを選択