その頃、ナタは服屋の子供服コーナーに来ていました。ピーターは大人用の服だとダボダボになってしまうからです。
「これ試着して見てー」
ピーターはナタに言われた通りに子供服に次々と着替えさせられます。
「オイラもっとカッコ良い服が良いなぁ」
「ピーター、どれもすごく似合ってる!可愛いー」
「こう言うのショタコンって言うんだよな…」
「私、年上が好きだと思ってたけど、ピーターみたいな可愛い男の子も好きかも?」
「ほ、本当に?それなら良かった!」
ピーターはナタの気に入った可愛いケモ耳フード付きのモフモフな服を買ってもらいました。
「ピーター、可愛すぎるー!癒されるわぁ…」
ナタにすりすり頬擦りされてるピーターを、遠くから見ているアークは、なぜかイライラしています。
「くっ…!まさかゲイザー様以外の強敵が現れるとは…計算外だった」
ピーターがアークの方にわざとあかんべーをしてニヤリと笑いました。
「あのエロネズミめ!ナターシャ様の胸にあんなに顔を埋めて…、憎たらしい」
買い物帰り、ピーターがお手洗いに行った隙にアークはナタに話しかけました。
「ナターシャ様、ちょっとお話が…」
「お話ってなぁに?アーク」
「ピーターのことはあまり信用しないでください。あの男は危険です」
「どうしてアークはピーターの悪口ばかり言うの?ピーターは邪悪なオーラが出てないから、大丈夫だよ」
「男は狼なのです。ピーターがいつナターシャ様を襲うかわかりません…」
「ピーターがそんなことするわけないでしょ?今までずっと私のこと守ってくれてたのに…」
そこへお手洗いからピーターが戻って来ます。
「人間のトイレはまだ使い方がよくわかんねぇや」
「それなら女子トイレに来る?隅っこに男子用のがあるの」
「えっ、女子トイレになぜ男子用トイレが…」
「まだ小さい男の子を連れたお母さんが使うみたい。ピーター、おいで?」
「い、いけません!ピーターは見た目は小さくても成人男性ですよ?」
アークが止めるのも聞かずに、ナタはピーターと手を繋いで女子トイレに入って行きました。
…つづく
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書き残してしまったことを書きたくて考えた本編の続き第114話です。