No.975494

新ビーストテイマー・ナタ38

リュートさん

書き残してしまったことを書きたくて考えた本編の続き第38話です。

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2018-12-03 05:11:02 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:102   閲覧ユーザー数:102

時間を少し前に遡って、ゲイザーはミカエルと応接間で話をしていました。

 

「ミカエル様に一つ、質問があるのです」

 

「はい、何でしょう?」

 

「ミカエル様はルシファーに覚醒したアーク殿を倒したと聞きましたが、どのように倒されたのか参考までにお聞きしたいのです」

 

「私は何度もルシファーに敗北しました。その度にウルドが時間を巻き戻して、倒せるまで何度も何度もルシファーに戦いを挑んだのです」

 

「ミカエル様は時間を巻き戻しても記憶が残るのでしょうか?」

 

「はい、私は記憶を消さずに甦れます。もう無理だ…、私には決してルシファーは倒せない!と諦めかけていました」

 

「さぞかし熾烈を極める戦いだったのでしょうね」

 

「何百回目…いや、何千回目の戦いだったか…忘れましたが、私はもう勝てる見込みはないと思って、鎧を着込まずに戦いに赴いたのです」

 

「最初から勝機を捨てていたのですか?」

 

「はい、どうせまた負けるのはわかっていましたし、行かなければ神に叱られます。鎧を着るのが面倒になったのかもしれません」

 

「それでなぜルシファーに勝てたのですか?」

 

「ルシファーの攻撃で私の衣が破れて、胸がはだけました。その時に隙のなかったルシファーに初めて隙が出来たのです」

 

「アーク殿が他人とは思えないです。私もおそらくミカエル様の胸がはだけたら動揺して…」

 

「ルシファーを倒すのはとても困難です。だからもうルシファーを覚醒させないでください」

 

「ルシファーの覚醒の引き金になるのがナターシャなのですよね?覚醒させない為に私は何をすれば良いのでしょうか…」

 

「ルシファーの鍵がナターシャの箱を開けてしまうと、覚醒してしまいます…」

 

「それは…その…アーク殿がナターシャと関係を持ったら…、と言う解釈で間違いありませんか?私の思い違いならすみません…」

 

「はい、生命創造の魔法は膨大な魔力を放出します。最も高難易度の魔法の儀式ですから…」

 

…つづく


 
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