No.93354

恋姫無双異聞録~閑話4~

鴉丸さん

閑話の4ですw


今回は、恋愛要素は薄めです

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2009-09-04 07:22:12 投稿 / 全9ページ    総閲覧数:3307   閲覧ユーザー数:2623

拠点√美羽

 

 

『美羽の成長』

 

 

刑天「んで、この文字は―――」

 

 

今日も、美羽は刑天に勉強を教えてもらっている 美羽が今まで暗君と言われていたのは七乃を除く周りに居た連中が、ただ傀儡として使うために何も教えなかったためである そこで、刑天はこの機会にしっかり美羽に教養をつけさせれば本人のためになると言う事で勉強を教えている

 

 

美羽「う~・・・刑天 この言葉の意味はなんなのじゃ?」

 

 

美羽は、勉強は苦手だったが刑天がしっかりと、分かりやすく教えているのですごい勢いで頭が良くなっている 最初の頃は、簡単な計算もできなかったが今ではとりあえず、10の位の計算ができるようになった まあ、美羽も刑天を独り占めできるし、頭も良くなるのでドンと来い!らしい

 

 

刑天「さて、今日はこのくらいにするか」

 

 

美羽「うん!・・・ところで、刑天」

 

 

勉強が終わり背伸びをして、美羽が刑天に尋ねた

 

 

刑天「ん?何だ美羽?」

 

 

美羽「街に遊びに行きたいのじゃが・・・一緒に行かぬか?」

 

 

指をツンツンと突合せ、そう呟く美羽

 

 

刑天「そうだな・・・七乃も、居ないし・・・行くか」

 

 

美羽「うん!」

 

 

七乃は、南陽のほうに用事があり此処には居ない なので、お目付け役として同行する必要がある

 

 

 

―――街―――

 

 

美羽「刑天!次はこっちじゃ!」

 

 

刑天の手を引いて街を走り回る美羽 その姿は、年相応の少女の姿だった 

 

 

刑天「あ~分かったから、落ち着けw」

 

 

南陽で半軟禁状態だった頃とは違い、心の底からの笑顔を見せる美羽 小蓮とは喧嘩ばかりしているし、怒られたりしているが、それでもここから去ろうとはしない 今までは美羽は七乃と二人だった しかし、ここに来て雪蓮と遊び、蓮華と話をし、小蓮と喧嘩し、冥琳から歴史を教えられ、祭にいろいろ教えられ、亞沙からお話を聞かされ、穏から雑学を教えられ、思春から世間の事を教えられ、明命と一緒に遊び、そして何より大好きな刑天と居られるこの場所が好きなのだ

 

 

美羽「礼を言うぞ!刑天!」

 

 

だから、美羽は言う この場所につれてきてくれた刑天に

 

 

美羽「妾をここに連れてきてくれてありがとう!」

 

 

 

 

拠点√ 凪

 

 

『凪の心境変化』

 

 

凪「フー・・・スー・・・」

 

 

凪は、庭園の中にある林の中で精神統一をしていた 狂骨の弟子となり、「まずは自分で氣をある程度操れるようになれ」と言われた 自分では、それなりに操っているのだが

 

 

狂骨「それは、唯打ち出しているだけだ 密度も無いし、速さも無い・・・風船と同じだ」

 

 

そういわれ、狂骨が作り出した氣弾を見ると自分のより小さいが、自分より密度と速さをもったものだった

 

 

凪「師匠に追いつくためにも・・・精進しなければ」

 

 

初めて会ったときに見た圧倒的な強さと、共に過ごすようになって知った狂骨の優しさや信念を見て凪は「この人に追いつきたい」と思った 

 

 

凪「師匠と一緒に戦いたいな・・・」

 

 

そして、今は狂骨と共に戦う事を願う 

 

 

―――数日後―――

 

 

華琳「と言うわけで、凪は部隊を率いて最近活発に動いている盗賊の討伐に行ってもらいたいの」

 

 

凪「はっ!」

 

 

秋蘭「凪一人ですか?危険では・・・あまりいい噂を聞きませんし」

 

 

秋蘭が華琳に聞き返す

 

 

華琳「いえ 狂骨に付いていってもらおうと思っているわ」

 

 

理由としては、警備などの関係上何人も将を動員するわけには行かない しかし、狂骨なら武将はもちろん軍師としての役割をある程度こなせるからである

 

 

狂骨「まあ、構わんよ・・・美影、戻るまでに昨日渡した書類をまとめておいてくれ」

 

 

美影「はい」

 

 

そして、二人は部隊を率いて盗賊の討伐に向かった

 

 

凪「そろそろですね・・・」

 

 

狂骨「だな・・・ふむ」

 

 

突然、考え込む狂骨

 

 

凪「どうしたのですか?」

 

 

狂骨「いや・・・今回の盗賊たちは、情報がまったく無いんだ」

 

 

狂骨の懸念はそこだった 今回討伐する盗賊団はまったく情報が無いのだ 

 

 

凪「新しくできたものなのでは?」

 

 

狂骨「しかし「村が見えました!」ん?」

 

 

先導していた兵が、村を見つけた そして、その村は―――

 

 

 

 

兵1「ひ、ひでぇ・・・」

 

 

凪「これは・・・」

 

 

まさに地獄だった 家は焼け、烏が死体に群がっていた

 

 

狂骨「とりあえず、二人組で生き残りを探せ・・・何かあればすぐに知らせろ!」

 

 

全員「「「御意!」」」

 

 

そして、狂骨と凪は死の村を徘徊する

 

 

凪「ひどいですね・・・」

 

 

狂骨「・・・そうだな だが、まだいい方だ」

 

 

村の現状を見て、凪はそう呟くが狂骨は、大して気にしていなかった

 

 

凪「何故ですか!?」

 

 

狂骨「俺は、様々な戦場や地獄を見てきた・・・これはまだ軽い」

 

 

そういう狂骨の眼には深い闇があった 狂骨は、太公望との修行で様々な外史を回ってきた 太公望はふざけたりもしていたが、さすがは殷を滅ぼした存在と言うべきか狂骨に地獄を見せてきた ふざけた意味ではなく、狂った人間の業やいくら力があろうと守れないものがあると言う事を見せられた そして、太公望はある時狂骨にこう問いかけをした

 

 

太公望「さて・・・狂骨?君は、この地獄を見てどうする?これが、人の・・・業だ それでも君は、劉備のように『全ての人が笑える世界』を望むか?」

 

 

狂骨「理想としては掲げる・・・だが、それを無理に追い求めはしない」

 

 

太公望「ほう?」

 

 

狂骨「前にも言ったが、俺は俺が守りたいもののためなら、卑怯と言われようが構わない何でもする だから、理想としては掲げるがそのせいで、雛里たちに危害が及ぶなら躊躇無く捨てる」

 

 

太公望「ま、理想ばかりを見て現実を見ないのはいただけないよね~」

 

 

 

 

そして、狂骨は目の前の村を見て思う

 

 

狂骨「俺は・・・」

 

 

その様子を見て凪は―――

 

 

凪「(師匠は何を見てきたんだ・・・)」

 

 

目の前に居る狂骨に言い知れない恐怖を抱いた しかしそれを見て凪は、言い知れない感情が芽生えたのを自覚した

 

 

凪「(・・・師匠・・・)」

 

 

狂骨「ん?」

 

 

凪「どうしたんですか?」

 

 

狂骨「いや・・・今、声が」

 

 

そういって、家の戸を開ける狂骨

 

 

凪「・・・赤子?」

 

 

家の中では、母親の死体に抱かれた赤子が泣いていた

 

 

狂骨「運が良かったな・・・凪、その子を頼む」

 

 

凪「え!?自分がですか!?いやいや、無理ですよ!」

 

 

狂骨「だがな~・・・頼む」

 

 

凪「うぅ・・・」

 

 

そして、凪は赤子を抱っこして村を回ることになった だが、この村で見つけた小さな命を抱きしめていると、優しい気持ちになっていくのが分かる

 

 

兵1「あれ?楽進将軍・・・いつの間に、狂骨様と子供作ったんですか?」

 

 

凪「なななななな!?」

 

 

狂骨「ふむ・・・子作りした覚えはないのだが・・・ふっ、名前は何にする?妻よw」

 

 

凪「ちょっと!?」

 

 

兵たち「「「「あはははは!」」」」

 

 

からかわれてしまったが、今まで見てきた惨劇を忘れられる事ができたので少しは良かったかな?と思う凪だった 

 

 

凪「(・・・師匠との子供、か・・・)」

 

 

凪は、狂骨と共に戦うことを願っている しかし、今回芽生えた気持ちを確かめてみたいと思った

 

 

 

 

―――オマケ―――

 

 

赤子を連れて、陳留に戻ると―――

 

 

華琳「あら、戻った・・・の・・・」

 

 

秋蘭「・・・赤子」

 

 

春蘭「・・・こんなに子供って早く作れるのか?」

 

 

その他「「「・・・わ~」」」

 

 

美影「くっ・・・ご主人様「私と子作りを~とか言うのはやめなさい」な!?桂花・・・何故分かった」

 

 

桂花「いや、想像つくわよ」

 

 

 

 

「せっかくなので、崑崙山の様子を書いてみた」

 

 

貂蝉「あら?どうしたの?」

 

 

雛里「むー」

 

 

星「いや、外史の様子を見ていたら狂骨殿がふらぐ・・・だったか?それを立てているのに嫉妬しているのだ」

 

 

貂蝉「ああ」

 

 

聖「旦那様もふらぐを立てていますからね・・・私たちは、長い事お会いしていないのに」

 

 

実は、狂骨たちが雛里たちのいた外史からいなくなり50年後に太公望が雛里たちを迎えに来たのだ そして、今は崑崙山で貂蝉と一緒に二人の帰りを待っている ちなみに、桃香たちも連れてこられている 理由は、一刀のためでもある そして、一刀は―――

 

 

一刀「いやあーーーー!」

 

 

太公望「ほら~逃げないとやられるよ~w」

 

 

卑弥呼「待つのだ~!」

 

 

一刀も今は、次の外史で活躍するため修行中である もっとも、今行っているのは基礎的な戦闘訓練で一刀は主に、太公望から軍略や華柁から医術を学んでいる つまり、一刀は後方で戦う事を選択した まあ、前線で戦うのが数ある神仙、仙人の中でも最強の部類に入る狂骨と刑天なのでバランスがいいといえばいいのだ

 

 

愛紗「ご主人様も大変ですね~」

 

 

桃香「そうだね~」

 

 

最初は、愛紗たちもびっくりしたが今では慣れたものである

 

 

華陀「さあ!一刀ぉ!一緒に叫ぶぞ!」

 

 

一刀「お、おう」

 

 

華陀・一刀「「元気に・・・なあれぇー!」」

 

 

太公望「以上、崑崙山からでした!」

 

 

鈴々「誰に言っているのだ?」

 

 

太公望「ん?俺の分身に♪」

 

 

 

 

「舞台裏」

 

 

刑天「今回、美羽とのラブラブというか・・・」

 

 

狂骨「こっちも、ラブラブというか・・・」

 

 

ちょっと、今回難産だったかな・・・

 

 

刑天「最後に、崑崙山の様子が出てきたな」

 

 

狂骨「戻ったら、どうなることか」

 

 

あははwまあ、もう一回拠点を書いたら本編を進めるから 今度は、ラブラブにするから!

 

 

狂骨「また雛里たちが嫉妬しそうな・・・またお会いしましょう」

 

 

刑天「次に、作者・・・もとい、太公望の紹介を書いておきます」

 

 

 

 

太公望

   武器:打神鞭、太極図(偽)、その他様々な宝貝

 

   その他:いわずと知れた神仙 太上老君派の筆頭として貂蝉たちと外史の管理をしている 性格は、基本的にはっちゃけているが、やる時はやる男 しかし、そのやる時がなかなか来ないので結局はっちゃける 自分の気に入った存在に対しては協力を惜しまないが、敵に対しては容赦なし ちなみに、作者の分身でもある

 


 
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