No.93205

恋姫無双異聞録~閑話3~

鴉丸さん

閑話の3ですw


美影視点ですw

2009-09-03 16:15:31 投稿 / 全5ページ    総閲覧数:3219   閲覧ユーザー数:2563

 

 

 

 

 

 

注:今回は、少しダークなのでそれがいや・色ボケ美影が見たい!と言う人は、見ないほうがいい

です

 

 

 

 

「影のオモイ~美影視点~」

 

 

―――『悪魔の子』―――

 

 

それが、私 司馬懿仲達が小さい頃から言われてきた呼び名だった 姉や弟、妹たちより優秀だったのがいけなかったのか それとも、表情があまり変わらなかったのが気持ち悪かったのか いつの日か『司馬家の鼻つまみ者』になっていた 誰も、私を見てくれない・・・

見てくれても『名門司馬』か『悪魔の子』が先に来る 誰も『美影』を見てくれない そして、とうとう婚約による輿入れという名目で『捨てられた』 名門ではあるけど余りいい噂を聞かない県令の妾として生きる事となった

 

 

県令「ふ~む・・・悪魔の子といわれているが・・・なかなか、いいのう」

 

 

こいつは、豚だ 脂ぎった体、下衆な視線 気持ち悪い こいつも『私』を見てくれない・・・私の体しか見ていない もういい・・・どうせ、私は―――

 

 

県令「では・・・頂くとする[ドォォン]な、なんじゃ!?」

 

 

美影「・・・爆発?」

 

 

突然聴こえた、爆発音 すると、外のほうが騒がしくなってきた 豚が、外を見たので私も外を見た すると

 

 

狂骨「ハアァ!」

 

 

黒い外套を着て、細い剣を持った男が此処の屋敷の用心棒たちを斬り殺していた

 

 

狂骨「ん?・・・お前が、此処の主か!?」

 

 

そう言って、男はこちらを見た そして、私はこの男の目に釘付けになった

 

 

県令「な、なんじゃ!?貴様は!」

 

 

狂骨「お前が、太平要術の書を所持していると聞いたのでな・・・貰いに来た」

 

 

県令「ええい!ふざけるな!」

 

 

豚は、そう言って剣を抜き男に向かっていった しかし―――

 

 

狂骨「悪いが・・・手段を選んでいる暇は無い!」

 

 

逆に斬り殺された まったく見えなかった

 

 

狂骨「さて・・・」

 

 

変な剣に付いた血をはらうと、男は屋敷の中に入ってきた 気になったので付いていこうと思う

 

 

 

 

狂骨「ちっ!はずれか・・・参ったな~殺してしまった・・・」

 

 

美影「・・・別に、圧政をしていたからいいと思いますけど」

 

 

狂骨「ん?誰だ?」

 

 

そう言って、書庫を荒らしていた男は振り返った

 

 

美影「司馬懿・・・あなたは?」

 

 

狂骨「司馬懿?・・・あぁ、俺は狂骨 流れ者の仙人だ」

 

 

仙人?おかしいのかしら? しかし、私はこの考えが間違いだという事に気づいた 

 

 

狂骨「はあ・・・ただ、太平要術の書を真似ただけの本か・・・イラネ」

 

 

手に持っていた本が突然、燃えた その光景に私は、素直に驚いた

 

 

美影「嘘・・・」

 

 

狂骨「ま、自分が見ていることが世界の全てだと思わない事だ それより、司馬懿だったか?」

 

 

美影「・・・何?」

 

 

狂骨は、私に問いかけた

 

 

狂骨「お前、ここら辺の地理は分かるか?」

 

 

美影「・・・ええ」

 

 

私は、その問いを肯定した

 

 

狂骨「良かった~・・・なら、悪いが一緒に来てくれないか?ここら辺の地理に詳しくないものでな」

 

 

嬉しそうに、そう言うけど・・・私が誰かわかっているのかしら?

 

 

美影「本気?」

 

 

狂骨「何がだ?」

 

 

そうだった こいつは、仙人だから私のことを知っているはずが無い だから、私は自分のことを説明した これを聞いたら、こいつも・・・

 

 

 

 

狂骨「おいおい・・・それで、『悪魔の子』か?だったら、俺は何だ?悪魔そのものじゃあないか・・・」

 

 

え?

 

 

狂骨「今まで、お前の周りに居たやつらがどう思っていたのかは知らんが、お前はお前だろ?」

 

 

初めてだった そんな事を言ってくれる人は

 

 

美影「で、でも・・・私は・・・」

 

 

初めてだったので、言葉が出てこなかった

 

 

狂骨「例え、お前が何だろうと俺には関係ない 俺は、自分が気に入れば何百人も殺した極悪人だろうと仲良くするし、気に入らなければ帝でも刃を向ける 俺は、そういう人間だ」

 

 

「って、人間じゃなかったな」苦笑しながらそう続けた狂骨 この人は私を・・・『美影』を見てくれている 

 

 

狂骨「さて、さっきの返事を貰いたい」

 

 

決まっている

 

 

美影「一緒に行きます・・・行かせてください ご主人様」

 

 

狂骨「ん?」

 

 

見つけた 私を・・・『美影』を見てくれる人を

 

 

狂骨「それは・・・俺の下に来る、という事か?」

 

 

美影「はい」

 

 

離れたくない この人が・・・ううん この方が居なくなれば『私』を見てくれる人が居なくなる いやだ・・・いやだ!

 

 

狂骨「だが、俺は仙人・・・人とは違うぞ?」

 

 

構わない 『美影』を見てくれるなら、例えこの方が何だろうと知った事か ご主人様はいろいろ話してくれた ご自分のこと、崑崙山に他の恋人が居ることを 最初は驚いた でも、他に恋人が居てもいい 愛人の最後でもいい 奴隷でもいい 私という存在を見てくれるなら構わない 太公望とかに頼んで不老不死にしてもらう この方と離れないですむなら何でもしてやる・・・だから、捨てないでください ご主人様・・・

 

 

 

 

「舞台裏」

 

 

・・・・・・・・どう?

 

 

狂骨・刑天「「・・・」」

 

 

・・・なんか、言ってよ

 

 

狂骨「いや・・・」

 

 

刑天「なんつーか・・・怖えよ・・・」

 

 

うん 書いていて僕自身ビックリ・・・

 

 

刑天「つか、これが前回言っていた理由か?」

 

 

うん 最初は、閑話2に入れていたんだけど、美影の話がインパクトありすぎたから別にしたほうがいいと思ったんだ

 

 

狂骨「賢明だな」

 

 

刑天「なんで、こんな性格にしたんだ?」

 

 

史実では、「兄弟の中で最も優秀で自分の感情を余り表に出さない(諸説あり)」と書いてあったので、それをこんな感じにしてみました

 

 

狂骨「なるほど・・・」

 

 

刑天「ところで、仙桃(不老不死になる桃)食べさせるのか?」

 

 

食べさせないと、ヤン化して襲撃されそうだし・・・そのうち

 

 

狂骨「・・・作者なのに立場弱いな」

 

 

ヤン化したら太極図(作者の都合)も効かないんだよ・・・

 

 

刑天「・・・こっちにも、まだ発症していないだけで予備軍が居るんだが」

 

 

狂骨「でも、ヤン化しなくてもインパクトあるな・・・」

 

 

と、とりあえず次は、明るい話にしますよ!?

 

 

狂骨「頼むぜ」

 

 

刑天「では、次回お会いしましょう」

 

 

狂骨「リクエストも待っています」


 
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