No.912404

英雄伝説~光と闇の軌跡~エレボニアカオスルート

soranoさん

第41話

2017-07-01 23:34:09 投稿 / 全2ページ    総閲覧数:2247   閲覧ユーザー数:1984

~パンダグリュエル・パーティーホール~

 

「総大将と副将の自己紹介は終わったから、次は総大将と副将の補佐をするサフィナお姉様がみんなに自己紹介をしてくれないかしら?」

「―――わかりました。我が名はサフィナ。メンフィル帝国軍竜騎士軍団団長サフィナ・L・マーシルン元帥。”特務部隊”では若輩でありながら”総大将”や”副将”を務める事になったリィン達の補佐を務める事になっています。」

「ええっ!?げ、”元帥”!?」

「軍の中でもトップクラスの地位じゃないか!?」

「ええ………しかも現役の元帥だから、”名誉元帥”の学院長よりも上の地位ね。」

レンに促されたサフィナが自己紹介をするとエリオットとマキアスは驚き、マキアスの言葉にサラは真剣な表情で頷いて答えた。

「”竜騎士軍団”……?名前からして、”竜騎士”の軍団だと思うのだが”竜騎士”とは一体どういう存在なのだ……?」

「―――”竜騎士(ドラゴンナイト)”。その名の通り、竜の一種である”飛竜”という存在に騎乗し、空を駆る騎士だとの事です。」

「りゅ、竜を駆る騎士ですか………」

「―――聞いた事がある。空での戦いになると例え軍用飛行艇でもメンフィルの竜騎士相手に敵わない事から、メンフィルの竜騎士達は”空の王者”の異名で呼ばれている。」

「ええっ!?軍用飛行艇でも敵わないの!?」

「幾ら竜を駆っているとはいえ、生身の”人”が近代兵器相手に勝つなんて、まさかとは思うけどメンフィルの竜騎士達って”光の剣匠”みたいな達人(マスター)クラスの騎士だらけなのかしら?」

ガイウスの疑問に答えたシャロンの説明を聞いたエマは驚き、フィーの話を聞いたアリサは信じられない表情をし、セリーヌは疲れた表情で溜息を吐いた。

 

「ふふっ、わざわざ生身で正面から挑まずに軍用飛行艇を撃破する方法はいくらでもありますから、フィーさんが言っていた話は誇張された話ですよ。」

「まあ、少なくてもサフィナお姉様は当然として、最低でも”竜騎士軍団”の部隊長達は軍用飛行艇相手に生身で正面から挑んでも余裕で撃破できるけどね♪」

苦笑しながら答えたサフィナに続くように小悪魔な笑みを浮かべて答えたレンの答えを聞いたアリサ達は冷や汗をかいて表情を引き攣らせ

「ぶ、部隊長でも生身で軍用飛行艇相手に正面から挑んで撃破できるなんて……!」

「相当な猛者が揃っているんだろうね……」

トワは信じられない表情で呟き、ジョルジュは不安そうな表情で呟いた。

「サフィナ元帥閣下のファミリーネームにメンフィル皇家の家名である”マーシルン”の名がありましたが、まさか元帥閣下はメンフィル皇家の一員なのでしょうか?」

「ええ。”分家”にはなりますが、私もマーシルン皇家の一員です。」

「ちなみにサフィナお姉様はパパの側室の一人が産んだ子供の一人よ♪」

「なっ!?と言う事はサフィナ元帥閣下は……!」

「その人も”殲滅天使”や”姫君の中の姫君(プリンセスオブプリンセス)”と同じ”英雄王”の娘なの~!?」

ラウラの疑問に答えたサフィナとレンの説明を聞いてある事を察したクレア大尉とミリアムは驚きの声を上げた。

「ええ。私の母はプリネ達の母ではありませんが、私も父上の娘の一人です。―――それと私は戦後クロイツェン州の臨時統括領主の任に就く事になっていますので、以後お見知りおきを。」

ミリアムの推測にサフィナは静かな表情で頷いた。

 

「なっ!?クロイツェン州の”臨時統括領主”だと!?」

「確か先程のレン皇女殿下のお話ではクロイツェン州の統括領主は”シュバルツァー公爵家”との事ですが………」

サフィナの話を聞いたトヴァルは驚き、アルゼイド子爵はリィンに視線を向けた後レンに訊ねた。

「ええ、サフィナお姉様達はあくまで”臨時”の統括領主。幾ら統括領主になる事が内定している事とはいえ、”シュバルツァー家”は元々ユミルしか治めていなかったのだから、その跡継ぎであるリィンお兄さんに”統括領主”としての教育をしてからでないと、統括領主に任命できないわよ。」

「”達”と言う事はクロイツェン州の臨時統括領主はサフィナ元帥の他にもいるのかい?」

レンの話を聞いてある事に気づいたオリヴァルト皇子はレンに訊ねた。

「勿論いるわよ。竜騎士軍団の団長としての務めもあるからサフィナお姉様だけで臨時統括領主を務めるのは無理があるもの。ちなみに他の臨時統括領主はレンとプリネお姉様よ♪」

「ふええっ!?レ、レン皇女殿下とプリネ皇女殿下もクロイツェン州の臨時統括領主なんですか!?」

「クロイツェン州の先行きが本気で心配になってきたわね………」

「同感。他の二人はともかく、”殲滅天使”が臨時統括領主だなんて、”殲滅天使”の事を知っていたら普通に考えて不安にしか思えないね。」

「お願いしますから、サラ教官もですがフィーちゃんも口を謹んで下さい……」

レンの説明を聞いたトワが驚いている中それぞれジト目でレンを見つめて呟いたサラとフィーの感想を聞いたエマは疲れた表情で指摘した。

「失礼ね~。レンは鬼や悪魔じゃなくて”天使”よ?」

呆れた表情で答えたレンの答えを聞いたその場にいる多くの者達は冷や汗をかいて引き攣らせ

「フッ、”天使”の前に”殲滅”の名が付くがな。」

「ハア……貴女の普段の言動や行動を考えたら、そう思われて当然でしょうが………」

「というかむしろ鬼や悪魔よりも、レンさんの方が恐ろしい存在だと思うのですが……」

「くふっ♪レンからすれば鬼や悪魔なんて、雑魚だもんね♪」

レーヴェは口元に笑みを浮かべ、プリネは呆れた表情で指摘し、苦笑しているツーヤの言葉に続くように無邪気な笑みを浮かべたエヴリーヌの言葉を聞いたその場にいる多くの者達は再び冷や汗をかいて表情を引き攣らせた。

 

「んもう、みんなして酷いわね。―――それじゃあ次はセシリアお姉さんにお願いしてもいいかしら?」

「別に構いませんが……私よりもレン皇女殿下が先に自己紹介をすべきなのでは?レン皇女殿下は”参謀”なのですから。」

「ええっ!?さ、”参謀”!?」

「と言う事はまさかレン皇女殿下まで”特務部隊”の一員なのですか!?」

レンとセシリアの会話を聞いたエリオットは驚き、マキアスは信じられない表情でレンに訊ねた。

「やん♪セシリアお姉さんの自己紹介の時に驚かせようと思ってわざと黙っていたのに、アテが外れちゃったわね♪」

そして小悪魔な笑みを浮かべて答たレンの答えを聞いたその場にいる多くの者達は冷や汗をかいて脱力し

「わ、私達を驚かせる為だけにわざと黙っていたって……」

「悪趣味過ぎ。」

「ふふっ、レン皇女殿下はレグラムの時に続き、更なる”サプライズ”を私達に届けるつもりだったようですわね。」

「や~い、そっちの思い通りにはならなくて、残念だったね~。」

「口を謹んで下さい、ミリアムちゃん!」

「ハア………”殲滅天使”まで特務部隊の一員だなんて、あらゆる意味で不安になってきたわね……」

「”参謀”と言ったら、自軍を勝利させる為に色んな知恵を絞って、腹黒い事もする役割だろ?よりにもよって”殲滅天使”が”参謀”だなんて、”貴族派”もそうだが”革新派”も”あらゆる意味”で潰される事が確定したようなもんじゃねぇか……」

「ハハ……まさに”天職”と言ってもおかしくない役割だね。」

それぞれが脱力している中アリサとフィーはジト目でレンを見つめ、シャロンは苦笑し、勝ち誇った笑みを浮かべてレンを見つめて指摘したミリアムにクレア大尉は注意し、サラとトヴァル、オリヴァルト皇子はそれぞれ疲れた表情で呟いた。

 

「フフ………――――先程レン皇女殿下に軽くご紹介して頂いたセシリア・シルン将軍と申します。所属はメンフィル帝国軍シルヴァン皇帝親衛隊で、親衛隊を率いる将軍の一人を務めさせて頂いております。」

「ええっ!?しょ、”将軍”でしかも、現メンフィル皇帝の親衛隊を率いているなんて……!」

「”参謀”のレン皇女殿下を補佐すると言う事はセシリア将軍自身も相当な戦略家なのでしょうね。」

「レン皇女殿下。セシリア将軍は親衛隊を率いる将軍の一人と仰いましたが、他にもシルヴァン陛下の親衛隊を率いる将軍の方がいらっしゃるのでしょうか?」

セシリアの自己紹介を聞いたアリサは驚き、シャロンは静かな表情でセシリアを見つめ、ある事が気になったアルゼイド子爵はレンに訊ねた。

「ええ、勿論いるわよ。――――シルヴァンお兄様の親衛隊を率いる将軍は特別に三人いてね……その事からセシリアお姉さんを含めたシルヴァンお兄様の親衛隊を率いる将軍達は”皇帝三軍将”と呼ばれているわ。」

「”皇帝三軍将”……と言う事は現メンフィル皇帝の親衛隊を率いる将軍はセシリア将軍を含めて3人いるのだろうか?」

レンの説明を聞いたガイウスは考え込んだ後レンに訊ねた。

「ええ。数あるメンフィル皇族の親衛隊でもシルヴァンお兄様の親衛隊が一番大規模でね。その関係でシルヴァンお兄様の親衛隊を率いる将軍は3人いるのよ。で、セシリアお姉さんはその3人の将軍の中で”参謀”を担当しているのよ。」

「という事はセシリア将軍は現メンフィル皇帝の親衛隊の知恵袋か……」

「まさに”参謀”を務めるレン皇女殿下の補佐をするうってつけの人材ですね……」

「何でメンフィルって、そんなに人材豊富なんだよ~。」

「ハハ、しかも皇族自身もみんな、優秀と、冗談抜きの”最強”の国家なんだよね……」

レンの説明を聞いたトヴァルは真剣な表情で呟き、ラウラは静かな表情で呟き、ミリアムとオリヴァルト皇子はそれぞれ疲れた表情で呟いた。

「ちなみにセシリアお姉さんはリィンお兄さんとステラお姉さんを指導していた”担当教官”だったのよ♪」

「ええっ!?」

「という事はリィンさん達にとってセシリア将軍は私達”Ⅶ組”からすればサラ教官のような存在なのですか……」

セシリアとリィンとステラの関係を知ったエリオットは驚き、エマは複雑そうな表情でリィン達を見つめた。

 

「次はエリゼお姉さんの番よ♪」

「わかりました。――――改めて名乗らせて頂きます。リフィア皇女殿下御付きの専属侍女長にしてリィンの妹でもあるエリゼ・シュバルツァーと申します。私も”特務部隊”の一員で、兄様達と共に作戦行動を行いますが、特務部隊の任務が終わる期間――――エレボニアの内戦終結まではアルフィン皇女殿下の臨時専属侍女も務める事になっていますので、以後お見知りおきをお願いします。」

「へ…………」

「エリゼさんがアルフィン皇女殿下の臨時専属侍女って………一体どういう事なんですか?」

エリゼの自己紹介を聞いたマキアスは呆け、トワは戸惑いの表情でレンに訊ねた。

「アルフィン皇女は皇族なのだから、専属侍女の一人や二人、いて当然だし、アルフィン皇女も自分の世話をしてくれるメイドさんは初めて会う人より既に知っている人の方がいいでしょう?アルフィン皇女はエリゼお姉さんとも既に顔見知りだから、エリゼお姉さんを引き続きアルフィン皇女の臨時専属侍女に任命して、アルフィン皇女のお世話をしてもらう事にしたのよ。―――その方がアルフィン皇女も将来リィンお兄さんの正妻になるエリゼお姉さんと仲良くなれる機会もできるから、ありがたいでしょう?」

「そう言えばエリゼさんはリィンさんの”正妻”になる予定との事でしたね……」

「ハハ……確かにありがたい配慮なのだが、別の意味の心配が出て来たよ……」

「”正妻”に序列最下位の側室の世話をさせるなんて、アルフィン皇女に対する一種の嫌がらせにも見えるわね。」

「同感。将来の立場が圧倒的に上になる人にお世話してもらうなんて、アルフィン皇女が気後れするんじゃないの?」

レンの説明を聞いたエマは複雑そうな表情でエリゼを見つめ、オリヴァルト皇子は疲れた表情で呟き、呆れた表情で呟いたセリーヌの意見に続くようにフィーはジト目で答えた。

「うふふ、幾ら何でも勘ぐり過ぎよ。むしろエリゼお姉さんは将来自分達同様リィンお兄さんの妻になるアルフィン皇女とも仲良くしたいと思っているのよ。―――そうでしょう、エリゼお姉さん?」

「…………アルフィン皇女殿下が本当に兄様と結ばれる事を望まれるのならば、妻の序列等関係なく殿下とも親しくしたいとは思っています。」

「和解条約でリィンとアルフィン皇女の結婚が義務付けられているのに、よくそんな事が言えるよね~。」

「口を謹んで下さい、ミリアムちゃん!」

レンに促されて答えたエリゼの意志を知って疲れた表情で答えたミリアムにクレア大尉は声を上げて注意し

「それを聞けただけでも安心したよ………―――という訳でアルフィンの未来の為にも、是非アルフィンが本気で君に惚れるように頑張ってくれたまえ、リィン君♪」

「ええっ!?そ、そんな事を言われても、正直どうすればいいかわからないのですが………」

一方安堵の溜息を吐いたオリヴァルト皇子は笑顔を浮かべてリィンに頼み事をし、オリヴァルト皇子のリィンへの頼み事の内容を知ったその場にいる多くの者達が冷や汗をかいて脱力している中リィンは驚いた後疲れた表情で答えた。

 

「ア、アハハ………――――リィンお兄様の”パートナードラゴン”のセレーネ・L・アルフヘイムと申します。バリアハートの件はわたくしは気にしておりませんので、できればバリアハートの件は水に流して頂ければ幸いです。」

「”パートナードラゴン”………?一体何なんだ、その存在は……?」

「そ、それよりもド、”ドラゴン”って事はもしかしてその人は”竜”なんですか……!?」

セレーネの自己紹介を聞いたガイウスは不思議そうな表情で首を傾げ、ある事に気づいたエリオットは信じられない表情でセレーネを見つめ

「ええ。お察しの通りセレーネの正体は”竜”よ。」

「ええっ!?りゅ、”竜”!?どこからどう見ても、私達と同じ人間にしか見えないんですけど……」

「”竜”のような高次元の存在は”人”の姿を取る事ができると伝えられていますから、竜族であるセレーネさんが”人”の姿をしていてもおかしくはないのですが………」

「リィンの”パートナードラゴン”って言っていたけど、それって一体どういう意味なのかしら?口ぶりからするとリィンと何らかの契約を結んでいるように聞こえるのだけど……」

レンの答えを聞いて驚いているアリサに説明をしたエマは戸惑いの表情でセレーネを見つめ、セリーヌは目を細めてセレーネを見つめて問いかけた。

 

「はい。わたくしはリィンお兄様と”パートナー契約”を結んでいますから、わたくしは戦闘を含めた様々な面でリィンお兄様を支えるドラゴンです。」

「つまりエマとセリーヌみたいな関係?」

「正確に言えば違うでしょうけど、似たようなものでしょうね。それにしても”竜”と契約しているなんて、何でアタシ達が導く”起動者(ライザー)”に限って、次から次へと”規格外”な事実が判明するのよ………」

「セレーネさんの事を考えたらバリアハートでリィンさんが召喚した人達も相当な高次元の存在なのでしょうね………」

「ハハ…………」

セレーネの説明を聞いてある事を察したフィーの推測に答えたセリーヌは疲れた表情で溜息を吐き、不安そうな表情で呟いたエマの言葉を聞いたリィンは苦笑していた。

「”パートナードラゴン”………そう言えばミントもエステルの”パートナードラゴン”という存在だったな?」

「ええ………もしかしたら彼女はミントと同じ種族の竜なのかもしれないわね。」

一方ある事を思い出したトヴァルの言葉にサラは真剣な表情で考え込みながら頷き

「正確に言えば彼女はミント君とは異なる竜だが、二人の推測は概ね当たっているよ。」

「殿下はセレーネ嬢と面識があるのですか?」

二人の推測に同意したオリヴァルト皇子の答えを聞いてある事を察したアルゼイド子爵はオリヴァルト皇子に訊ねた。

 

「ああ。―――久しぶりだね、セレーネ君。以前会った時に比べると随分と見違えたが……君もミント君やツーヤ君のように”成竜”と化したのかい?」

「はい。お兄様達と一緒にメンフィル帝国に帰国した際に”成長”しましたわ。」

「そうか………それにしても君と言い、ミント君やツーヤ君と言い、みんなとてつもないスタイル抜群の美女ばかりに育ったじゃないか♪フフ、私も本気で私の”パートナードラゴン”が欲しくなってきたよ。勿論女の子限定だけどね♪」

「あたしどころか、ミントちゃんやセレーネにまで邪な目で見るなんて……後でミュラーさんとシェラさん、エステルさんにヨシュアさん、それとついでにカシウスさんに言いつけましょうか……?」

(さり気なくカシウス准将にまで言うなんて、相当怒っているのね……)

セレーネの答えを聞いた後酔いしれた様子で答えたオリヴァルト皇子の様子にその場にいる多くの者達は冷や汗をかいて脱力している中ツーヤは顔に青筋を立てて威圧を纏った笑顔を浮かべてオリヴァルト皇子を見つめ、ツーヤの様子にプリネは苦笑し

「ガクガクブルブル……ゴメンなさい、それだけはマジで勘弁してください。」

ツーヤに微笑まれたオリヴァルト皇子はある人物達の反応を思い浮かべると恐怖によって身体を震わせて謝罪し、オリヴァルト皇子の様子にその場にいる多くの者達は再び冷や汗をかいて脱力した。

「いや~、それにしてもリィン君は間違いなくゼムリア大陸の男達の中で一番の幸せ者だね♪何せエリゼ君や我が妹、セレーネ君という麗しい女性達に加えて他にも4人の麗しい女性達と結ばれる事になるのだからね♪」

「そ、それは………というか何故殿下が俺とセレーネが婚約関係である事をご存知なのですか……?」

そしてすぐに立ち直って笑顔を浮かべたオリヴァルト皇子の言葉に表情を引き攣らせたリィンだったがある事に気づき、疲れた表情でオリヴァルト皇子に訊ねた。

「フッ、それは”愛の伝道師”たる私の”勘”さ♪」

そして髪をかき上げて酔いしれた様子で答えたオリヴァルト皇子の答えにその場にいる多くの者達は冷や汗をかいて脱力した。

「意味不明だし。」

「フィ、フィーちゃん。」

我に返ってジト目で呟いたフィーの言葉を聞いたエマは冷や汗をかき

「クスクス…………オリビエお兄さんの言う通り、セレーネもリィンお兄さんの婚約者の一人で、序列は側室の1位よ♪」

「ええっ!?」

「という事はセレーネ殿がリィン特務准将殿の妻としての序列はエリゼ殿に次ぐ方なのですか………」

「………レン皇女殿下。”特務部隊”にリィン特務准将殿に加えて彼と婚約関係の女性達―――それも上位の序列の方達を配属した理由は将来結ばれる事が決まっているアルフィン皇女殿下とリィン特務准将殿達との親交を深める為でしょうか?」

レンの説明を聞いたアリサが驚いている中ある事に気づいたラウラは真剣な表情でセレーネを見つめ、アルゼイド子爵はレンに訊ねた。

「ま、それも理由の一つね。―――それじゃ、この調子でプリネお姉様達も軽くでいいから、自己紹介をお願いね。」

アルゼイド子爵の問いかけに頷いたレンはプリネ達に視線を向けた。

 

 

特務部隊の自己紹介は後1~2話で終わります。それと暁ですが月の姫リーシャがガチャで当たりました♪月の姫リーシャ、マジで強すぎるwwただ、その代わり戦力が恐ろしく高くなって武術ではポイントが取りづらくなるという弊害がありますが(遠い目)


 
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