No.84023

真・恋姫†無双 北郷一刀と三羽鳥 No,04

さん

どうも、猫です。
前回の団長の人気に驚いています。
楽しんで頂ければ、嬉しいです。

2009-07-13 01:54:17 投稿 / 全7ページ    総閲覧数:12875   閲覧ユーザー数:9606

(はじめに)

キャラ崩壊やセリフ間違いがあると思いますが、

温かく読んでやって下さい。

 

この話での一刀君は強く設定しています。主人公をかっこよく魅せる様に

書いていくつもりです。どうぞ宜しくお願いします。

 

※ 団長は、アンケートの新キャラでは、ありません。

 

 

あれから、急いで団長を追った4人。

しかし、時は既に遅かった。

邑に入った瞬間、3人は同年代の女性陣に、

一刀は、邑人達に捕まった。

 

 

――― 一刀side ―――

 

「ほぉ~。兄ちゃんが、あの3人の婿か。」

 

「いい男じゃないか。どこから来たんだい?」

 

「変わった服だな。こりゃ、何て素材だい?」

 

「まあまあ。 立ち話しも何だし、こっちに座りなよ。」

 

一刀は、邑人に一斉に話し掛けられ困惑しながらも

祝の席に、座る事になった。

 

「あの! 何だか誤解があるみたいなんですけど!」

 

一刀は、必死に説明し様としているが、誰も聞いてくれない。

そんな時、後ろから物凄い殺気を感じて、振り向いた。

 

「・・・3人を・・・同時に・・・。」

 

「俺だって、俺だって、狙ってたのに・・・」

 

「許さねぇ、許サねェ、ユるさネェ、ゆルさネェ」

 

「殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺」

 

建物の陰から、沢山の殺意の目が一刀を捕らえていた。

 

(あれは一体何ですか? 最後の人達、かなり怖いんですけど・・・)

 

一刀は、戸惑いながら物陰を見ていると、

人の良さそうなおばちゃんが、

 

「あ~、あれね。 あれはね、あの3人の追っかけよ。」

 

「・・・追っかけですか?」

 

「あの3人は、邑でもかなりの人気者だからね~。

 まあ、大変かも知れないけど、頑張りな!」

 

笑いながら、一刀を励ました。

一刀は、アハハハと乾いた笑いをしてながら、

 

(一刻も早く誤解を解かないと・・)

 

と真剣に考えていた。

 

――― 三羽鳥side ―――

 

「ちょっと! どういう事よ!」

 

「あんた達、ただカゴを売りにいたんじゃないの?」

 

「どこの貴族? 良い男じゃない。」

 

3人に詰め寄る者や一刀を眺める者。

そんな中、沙和は自信ありげに言った。

 

「一刀さんは、沙和達の運命の人なの~。」

 

「いや、質問に答えて無いし。」

 

「どういう事なの? 真桜。」

 

沙和と話しても期待する答えが、返ってこないので、

真桜に確認する。沙和は、『なんで、私に聞かないの~!』と頬を膨らましている。

 

「えーっとやな。 沙和が言っとるのは、占いの事やねん。」

 

「「「「占い?」」」」

 

真桜は、隠しても仕方ないと思い、占いの内容を皆に伝えた。

 

「で、帰る途中に人攫いに襲われてる所を、一刀に助けられたちゅーわけや。」

 

「ふーん、そう言う事・・・」

 

「いいなぁ~。 私も一緒に行けば良かった。」

 

なんとも運命的な出会いに、心から羨ましいと思う娘達。

そんな時、1人の娘が

 

「でぇ~、何処まで行った?もう、抱かれた?」

 

「ああ、抱かれたぞ。」

 

それまで、沈黙していた凪が、爆弾発言をした。

その発言に、首を傾げる2人。そんな2人に気付かず、

 

「ええ! 早くない!」

 

「それで?それで?」

 

話しはどんどん進んで行く。

凪は、顔を赤くしながら少しずつ答えている。

沙和と真桜は何かに気づいたらしく、

 

「ねえ、ねえ、真桜ちゃん。」

 

「なんや?沙和。」

 

「凪ちゃんの抱かれたって、もしかして・・・」

 

「ああ、たぶんあの時の事やと思う。」

 

そう、凪が言っている『抱かれた』は、

一刀が、痺れた凪を『お姫様抱っこ』の事を言っている。

しかし、そんな事を知らない娘達は、もちろん『あっち』の方と思っている。

 

「どうだった? どうだったの?」

 

段々と興奮する娘達。

 

「力強くて・・暖かかった///」

 

「「「キャァァアアーー」」」

 

娘達の黄色い叫びと凪の言葉を聞きながら、2人は

 

「どうする? 訂正しとくか?」

(何か言い方、エロいなぁ)

 

「それも良いんだけど~・・・」

(何だか言い方、エッチィの~。)

 

少し考える沙和、

 

「面白いから、ほっとくの~♪」

 

「それもそやね♪」

 

そう言って、楽しそうに笑う2人。

後で、凪に怒られたのは、言うまでも無い。

 

――― 団長side ―――

 

団長は、沢山の男達に囲まれていた。

その中には、一刀に殺意を向けていた男達も混じっている。

 

「団長! どういう事ですか?!」

 

「ん? 何がだ?」

 

「あの男の事です!」

 

「ああ、婿殿の事か。」

 

「婿殿の事かじゃ、ありません!!」

 

男達は、声を荒げながら詰め寄って行く。

団長は、慌てる事無く平然としている。

 

「我々との約束を破るつもりですか?!」

 

「約束? 何の事だったかな?」

 

「とぼけないで下さい! 我等の中で、団長に一対一の勝負で、勝つ事が出来たら、

 その者の恋路に、協力すると言ったじゃないですか!?」

 

「はっはっはっ、そんな約束覚えておらんな。証拠でも有るのか?」

 

あくまで、とぼける団長。

1人の男が懐から一枚の紙を取り出した。

 

「証拠なら有ります。この証文です。」

 

その紙には、団長の文字と血判が押されている。

 

「団長が、忘れない様にとご自分で書いた物です。」

 

「どれ、貸してみろ。」

 

団長は、男から紙を受け取る。

 

「ふ~む・・確かに私の字だな・・・『クシャクシャ』、パク、ムシャムシャ・・」

 

「「「ああああーーーー、何してんだ、あんた!!!」」」

 

紙を丸めて口に入れる団長。

 

「ゴックン。 はっはっはっ、これで証拠は無くなったな。」

 

「・・・隠ぺいしやがったよ、この人・・」

 

「最低だ・・・」

 

「何とでも、言うがいい。はっはっはっ!」

 

笑う団長と膝をつきながら落ち込む男達、

 

「しかし! あのどこぞの馬の骨に、あの3人を本当に幸せに出来るとは、思えません!!」

 

「まあ、お前達の言いたい事も分かる。だから今から、 婿殿がどんな男か、確認しようじゃないか。」

 

そう言って、一刀の方に歩いて行く団長。

三羽鳥もその団長の動きに気づき、2人の方に注目している。

 

「婿殿、楽しんでいるかい?」

 

「あ! 団長さん、お話ししたい事があるんですが。」

 

一刀は、先程の誤解を解く為に団長に話しかける。

 

「そうかそうか。私も婿殿に、確認したい事があるんだ。」

 

「あの・・その婿殿っていうの止めて貰えませんか?」

 

「断る!」

 

「いや、訳が分かりm『断る!』・・あn『断る!』・・もういいです。」

 

話しが進まないと考えた一刀は、取り敢えず折れる事にした。

 

「それで、確認したい事って何ですか?」

 

「ああ、単刀直入に聞くが、あの3人の事どう思う?」

 

「「「・・・・」」」

 

団長の質問に、一刀の言葉に耳を澄ます三羽鳥。

 

「いや、どう思うって、可愛い子達だと思いますけど。」

 

「そうじゃない、好きか嫌いか?」

 

「そりゃ、好きか嫌いなら、もちろん好きですよ。」

 

「「「///」」」

 

3人は顔を赤くしている。その3人に、娘達は、

 

「ヒューヒュー」 「熱いわね~」 「羨ましいなぁ」

 

と、好き勝手言っている。

その答えに笑顔の団長。今度は、少し真面目な顔をして、

 

「では、凪の傷痕を見てどう思う?」

 

「・・・・」

 

その質問に、暗い顔になる凪。

 

(傷だらけの自分など、女を捨てていると言われるに決まっている・・・)

 

そう自分の中で結論付ける凪。しかし、

 

「傷があると何か有るんですか?」

 

そう言って首を傾げる一刀。凪は、驚いて一刀の顔を見入っている。

 

「いやな。凪の傷は皆を守って付いた物なんだが、その傷を醜いと思っている奴が1人いるんだ。」

 

「なっ! そんな理由が有るのに、醜いなんて思う訳無いだろ、むしろ綺麗だと俺は思いますけど。」

 

「///」

 

一刀の言葉を聞いて、益々赤くなる凪。邑の皆は頷いている。

 

「くっくっくっ、はーっはっはっ!! よしっ! 合格だ!」

 

「へ? 団長さん? 合格って何がですか?」

 

急に大声で笑い出す団長。訳が分からない一刀は首を傾げている。

 

「気にするな! そんな事よりも、私の事は今日から・・・」

 

一刀の両肩に手を置いて、目を見つめながら

 

「お父さんと呼んでくれ! 婿殿!」

 

「いや、意味が分からないんですけど、団長さん?」

 

「・・・・・」

 

「あの、団長さん?」

 

「・・・・・」

 

「もしも~し?」

 

「・・・・・」

 

「あの・・・お父さん?」

 

「何だい? 婿殿。」

 

「いや、訳が分からないんですけど。」

 

「何を言う! 3人の婿なら私にとって君は、私の息子だろ?」

 

当然の様に聞き返してくる団長に、一刀は、

 

(だめだこの人、人の話しを全く聞いてくれない・・・爺ちゃんみたいだ・・・)

 

自分の身近にいた理不尽な人を思いながら落ち込んでいると

 

「さあ! 今日はおめでたい日なんだ! 飲んで騒ごうじゃないか!」

 

「「「おおおおお~~~」」」

 

団長の掛け声に皆賛同する。

一刀は、不安になりながらも楽しんでしまおうと

気持ちを切り替えようとしている。

そんな一刀を嘲笑うかの様に、団長は

 

「婿殿は今日から、3人の家に住むがいい!」

 

ギロギロギロギロギロギロ

 

沢山の目に睨まれる一刀。

 

(誰か! 助けて下さい!)

 

心の中で叫ぶ一刀だった。

 

 

 

 

・・・・つづく

 

(あとがき)

どうも猫です。最後まで読んで頂きありがとうございます。

やっと一刀君を邑に到着させることが出来ました。もう少し、邑での拠点が続きます。

団長の人気が高くて驚いています(^^)

 

アンケート結果

 

沢山のコメントやメールありがとうございました。

まず、前回も書きましたが、オリキャラは、『女性』です。

 

そして、二つ名は・・・・

 

         ★☆『鋼』(はがね)に決まりました(^O^)☆★

 

 

他の二つ名に、投票して下さった皆様、誠に申し訳ありません<(_ _)>

 

これからも、頑張って書いていきますので、応援して下さると嬉しいです。

コメント・メールお待ちしています。

 

次回は、初めてのバトルシーンに挑戦し様と思っていますのでお楽しみに(^O^)/

 


 
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