(はじめに)
キャラ崩壊やセリフ間違いがあると思いますが、
温かく読んでやって下さい。
この話での一刀君は強く設定しています。主人公をかっこよく魅せる様に
書いていくつもりです。どうぞ宜しくお願いします。
※ 団長は、アンケートの新キャラでは、ありません。
あれから、急いで団長を追った4人。
しかし、時は既に遅かった。
邑に入った瞬間、3人は同年代の女性陣に、
一刀は、邑人達に捕まった。
――― 一刀side ―――
「ほぉ~。兄ちゃんが、あの3人の婿か。」
「いい男じゃないか。どこから来たんだい?」
「変わった服だな。こりゃ、何て素材だい?」
「まあまあ。 立ち話しも何だし、こっちに座りなよ。」
一刀は、邑人に一斉に話し掛けられ困惑しながらも
祝の席に、座る事になった。
「あの! 何だか誤解があるみたいなんですけど!」
一刀は、必死に説明し様としているが、誰も聞いてくれない。
そんな時、後ろから物凄い殺気を感じて、振り向いた。
「・・・3人を・・・同時に・・・。」
「俺だって、俺だって、狙ってたのに・・・」
「許さねぇ、許サねェ、ユるさネェ、ゆルさネェ」
「殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺」
建物の陰から、沢山の殺意の目が一刀を捕らえていた。
(あれは一体何ですか? 最後の人達、かなり怖いんですけど・・・)
一刀は、戸惑いながら物陰を見ていると、
人の良さそうなおばちゃんが、
「あ~、あれね。 あれはね、あの3人の追っかけよ。」
「・・・追っかけですか?」
「あの3人は、邑でもかなりの人気者だからね~。
まあ、大変かも知れないけど、頑張りな!」
笑いながら、一刀を励ました。
一刀は、アハハハと乾いた笑いをしてながら、
(一刻も早く誤解を解かないと・・)
と真剣に考えていた。
――― 三羽鳥side ―――
「ちょっと! どういう事よ!」
「あんた達、ただカゴを売りにいたんじゃないの?」
「どこの貴族? 良い男じゃない。」
3人に詰め寄る者や一刀を眺める者。
そんな中、沙和は自信ありげに言った。
「一刀さんは、沙和達の運命の人なの~。」
「いや、質問に答えて無いし。」
「どういう事なの? 真桜。」
沙和と話しても期待する答えが、返ってこないので、
真桜に確認する。沙和は、『なんで、私に聞かないの~!』と頬を膨らましている。
「えーっとやな。 沙和が言っとるのは、占いの事やねん。」
「「「「占い?」」」」
真桜は、隠しても仕方ないと思い、占いの内容を皆に伝えた。
「で、帰る途中に人攫いに襲われてる所を、一刀に助けられたちゅーわけや。」
「ふーん、そう言う事・・・」
「いいなぁ~。 私も一緒に行けば良かった。」
なんとも運命的な出会いに、心から羨ましいと思う娘達。
そんな時、1人の娘が
「でぇ~、何処まで行った?もう、抱かれた?」
「ああ、抱かれたぞ。」
それまで、沈黙していた凪が、爆弾発言をした。
その発言に、首を傾げる2人。そんな2人に気付かず、
「ええ! 早くない!」
「それで?それで?」
話しはどんどん進んで行く。
凪は、顔を赤くしながら少しずつ答えている。
沙和と真桜は何かに気づいたらしく、
「ねえ、ねえ、真桜ちゃん。」
「なんや?沙和。」
「凪ちゃんの抱かれたって、もしかして・・・」
「ああ、たぶんあの時の事やと思う。」
そう、凪が言っている『抱かれた』は、
一刀が、痺れた凪を『お姫様抱っこ』の事を言っている。
しかし、そんな事を知らない娘達は、もちろん『あっち』の方と思っている。
「どうだった? どうだったの?」
段々と興奮する娘達。
「力強くて・・暖かかった///」
「「「キャァァアアーー」」」
娘達の黄色い叫びと凪の言葉を聞きながら、2人は
「どうする? 訂正しとくか?」
(何か言い方、エロいなぁ)
「それも良いんだけど~・・・」
(何だか言い方、エッチィの~。)
少し考える沙和、
「面白いから、ほっとくの~♪」
「それもそやね♪」
そう言って、楽しそうに笑う2人。
後で、凪に怒られたのは、言うまでも無い。
――― 団長side ―――
団長は、沢山の男達に囲まれていた。
その中には、一刀に殺意を向けていた男達も混じっている。
「団長! どういう事ですか?!」
「ん? 何がだ?」
「あの男の事です!」
「ああ、婿殿の事か。」
「婿殿の事かじゃ、ありません!!」
男達は、声を荒げながら詰め寄って行く。
団長は、慌てる事無く平然としている。
「我々との約束を破るつもりですか?!」
「約束? 何の事だったかな?」
「とぼけないで下さい! 我等の中で、団長に一対一の勝負で、勝つ事が出来たら、
その者の恋路に、協力すると言ったじゃないですか!?」
「はっはっはっ、そんな約束覚えておらんな。証拠でも有るのか?」
あくまで、とぼける団長。
1人の男が懐から一枚の紙を取り出した。
「証拠なら有ります。この証文です。」
その紙には、団長の文字と血判が押されている。
「団長が、忘れない様にとご自分で書いた物です。」
「どれ、貸してみろ。」
団長は、男から紙を受け取る。
「ふ~む・・確かに私の字だな・・・『クシャクシャ』、パク、ムシャムシャ・・」
「「「ああああーーーー、何してんだ、あんた!!!」」」
紙を丸めて口に入れる団長。
「ゴックン。 はっはっはっ、これで証拠は無くなったな。」
「・・・隠ぺいしやがったよ、この人・・」
「最低だ・・・」
「何とでも、言うがいい。はっはっはっ!」
笑う団長と膝をつきながら落ち込む男達、
「しかし! あのどこぞの馬の骨に、あの3人を本当に幸せに出来るとは、思えません!!」
「まあ、お前達の言いたい事も分かる。だから今から、 婿殿がどんな男か、確認しようじゃないか。」
そう言って、一刀の方に歩いて行く団長。
三羽鳥もその団長の動きに気づき、2人の方に注目している。
「婿殿、楽しんでいるかい?」
「あ! 団長さん、お話ししたい事があるんですが。」
一刀は、先程の誤解を解く為に団長に話しかける。
「そうかそうか。私も婿殿に、確認したい事があるんだ。」
「あの・・その婿殿っていうの止めて貰えませんか?」
「断る!」
「いや、訳が分かりm『断る!』・・あn『断る!』・・もういいです。」
話しが進まないと考えた一刀は、取り敢えず折れる事にした。
「それで、確認したい事って何ですか?」
「ああ、単刀直入に聞くが、あの3人の事どう思う?」
「「「・・・・」」」
団長の質問に、一刀の言葉に耳を澄ます三羽鳥。
「いや、どう思うって、可愛い子達だと思いますけど。」
「そうじゃない、好きか嫌いか?」
「そりゃ、好きか嫌いなら、もちろん好きですよ。」
「「「///」」」
3人は顔を赤くしている。その3人に、娘達は、
「ヒューヒュー」 「熱いわね~」 「羨ましいなぁ」
と、好き勝手言っている。
その答えに笑顔の団長。今度は、少し真面目な顔をして、
「では、凪の傷痕を見てどう思う?」
「・・・・」
その質問に、暗い顔になる凪。
(傷だらけの自分など、女を捨てていると言われるに決まっている・・・)
そう自分の中で結論付ける凪。しかし、
「傷があると何か有るんですか?」
そう言って首を傾げる一刀。凪は、驚いて一刀の顔を見入っている。
「いやな。凪の傷は皆を守って付いた物なんだが、その傷を醜いと思っている奴が1人いるんだ。」
「なっ! そんな理由が有るのに、醜いなんて思う訳無いだろ、むしろ綺麗だと俺は思いますけど。」
「///」
一刀の言葉を聞いて、益々赤くなる凪。邑の皆は頷いている。
「くっくっくっ、はーっはっはっ!! よしっ! 合格だ!」
「へ? 団長さん? 合格って何がですか?」
急に大声で笑い出す団長。訳が分からない一刀は首を傾げている。
「気にするな! そんな事よりも、私の事は今日から・・・」
一刀の両肩に手を置いて、目を見つめながら
「お父さんと呼んでくれ! 婿殿!」
「いや、意味が分からないんですけど、団長さん?」
「・・・・・」
「あの、団長さん?」
「・・・・・」
「もしも~し?」
「・・・・・」
「あの・・・お父さん?」
「何だい? 婿殿。」
「いや、訳が分からないんですけど。」
「何を言う! 3人の婿なら私にとって君は、私の息子だろ?」
当然の様に聞き返してくる団長に、一刀は、
(だめだこの人、人の話しを全く聞いてくれない・・・爺ちゃんみたいだ・・・)
自分の身近にいた理不尽な人を思いながら落ち込んでいると
「さあ! 今日はおめでたい日なんだ! 飲んで騒ごうじゃないか!」
「「「おおおおお~~~」」」
団長の掛け声に皆賛同する。
一刀は、不安になりながらも楽しんでしまおうと
気持ちを切り替えようとしている。
そんな一刀を嘲笑うかの様に、団長は
「婿殿は今日から、3人の家に住むがいい!」
ギロギロギロギロギロギロ
沢山の目に睨まれる一刀。
(誰か! 助けて下さい!)
心の中で叫ぶ一刀だった。
・・・・つづく
(あとがき)
どうも猫です。最後まで読んで頂きありがとうございます。
やっと一刀君を邑に到着させることが出来ました。もう少し、邑での拠点が続きます。
団長の人気が高くて驚いています(^^)
アンケート結果
沢山のコメントやメールありがとうございました。
まず、前回も書きましたが、オリキャラは、『女性』です。
そして、二つ名は・・・・
★☆『鋼』(はがね)に決まりました(^O^)☆★
他の二つ名に、投票して下さった皆様、誠に申し訳ありません<(_ _)>
これからも、頑張って書いていきますので、応援して下さると嬉しいです。
コメント・メールお待ちしています。
次回は、初めてのバトルシーンに挑戦し様と思っていますのでお楽しみに(^O^)/
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どうも、猫です。
前回の団長の人気に驚いています。
楽しんで頂ければ、嬉しいです。