No.82920

強さ3

earthさん

前作の続きです。

2009-07-07 00:52:36 投稿 / 全3ページ    総閲覧数:1442   閲覧ユーザー数:1267

目が覚める。

一面広大な大空。

 

(やっぱいいなぁ、空は。)

 

・・・・・。

 

・・・・・・・・?

 

・・・・・・・・・・空?

 

(なんで空?おれの部屋の天井はこんなんじゃないぞ?)

 

あたりを見渡す。

 

バカ高い山があちこちにあり、地平の果てまであるかと思うほどの荒野。

 

「うん。やっぱりおれの部屋じゃないな」

 

「・・・って、そんなこと言ってる場合じゃない!どこだここ!?近所にこんなところないぞ!?

近所っていうか、日本にこんなとこない!」

 

 

 

おれの声は広大な大空に吸い込まれていく。

 

 

「あっ、わかった。・・・夢だ」

 

再び目を閉じる。

 

 

しばらくして目を開く。

変わらず大空がどこまでも広がっている。

 

「しつこい夢だなぁ」

 

・・・・・・・・夢かぁ?

 

首をかしげる。

 

「ちょっとそこのにぃちゃん」

 

振り向くと変な恰好をしたあごひげを蓄えた男とチビとデブが立っていた。

「にぃちゃん、めずらしい恰好してるな?悪いけど身ぐるみはがさしてもらうぜ!」

(いや、そりゃあんただろ?)

 

「い、いやですよ」

 

 

 

「なんだと!?アニキはなぁこのあたりで一番強いんだぞ!」

 

チビが偉そうに言う。

 

「まぁまぁ、そういうことは口にするもんじゃねぇんだよ」

 

まんざらでもないようだ。

 

んっ?そういえば、

 

前にも同じようなことなかったかぁ?

 

「・・・・・」

 

「おいっ!!聞いてんのか!!?」

 

ぷっ。

ついおれは、吹き出してしまった。

 

 

「アニキ!こいつおれたちをバカにしてるぜ!!」

「あぁ、その通りだ」

「えっ、ち、違いますよ。前に似たようなことが・・・」

「うっせぇー!なにわけわかんねぇこと言ってんだ!」

「いやっ、だから前にあんたらみたいな変なやつに・・・あっ」

 

 

「変なやつ?・・・殺す」

 

 

次の瞬間、首筋にひんやりとした感覚が。

刀が突き付けられている。

 

 

おれは、言葉を失った。

そして理解した。

 

(刀の冷たい感じ、そしてなによりもこの恐怖感・・・夢じゃない!)

 

「おっ?なんだ、手ぶらかと思ったらボロッちぃ刀持ってんじゃねぇか。まぁ、なにもないよりましだな」

 

刀?

視線を下ろす。

確かにおれの腰には刀がささっていた。

 

あの刀だ。

 

(でもいまは、刀のことを考えている場合じゃない)

 

「にぃちゃん、死にな!」

男は、刀を空高く振りかざした。

 

死ぬ。

おれは死を覚悟した。

 

「おいおい、こんなところで死なれては困る」

 

???

 

 

生きてる。

 

まだ、生きてる。どうなってんだ?

 

刀が?

 

あたりを見るとアニキといわれる男が振り下ろした刀は、はるか彼方へ飛ばされていた。

 

「ア、アニキ!大丈夫ですか!?」

「いててて、あぁなんとか」

 

アニキは、地面にたおれている。

 

「どうなってんだ?」

 

 

「油断したぜ。なかなかやるなぁにいちゃん。だが、次はこうはいかねぇ!おい!三人でかかるぞ!!」

「おう!」

「おう!」

 

「おいおい!いくらなんでもそりゃねぇだろ!!」

 

 

「うるせー勝てばいいんだよ!!。うりゃーー!!!」

 

キィィン!!

 

「な、なんだ?」

 

よく見ると三人の男と一人の女の子が対峙している。

 

「お前何者だ!?」

「だまれ外道!!貴様らに名乗る名前などない!!」

「何ぃ!?やっちまえ・・・えっ?」

 

デブが倒れている。

ついさっきまで対峙していたのに。

 

「おい、大丈夫かぁ!?貴様ぁ!何をした!?」

「ふん、何をしたかもわからんのか?偉そうにしてた割には、所詮そのていどか」

「何をぉ!おいチビ!おまえが行け!・・・えっ?」

 

チビが倒れている。

 

「い、いつのまに?」

「ふん」

 

女の子は鼻で笑う。

 

「おい!お前ら起きろ!逃げるぞ!!」

 

男たちは、近くにいた馬で逃げて行った。

 

「ちっ、さすがに馬には勝てんか」

 

おれは、唖然としていた。

「男三人を一瞬で・・・」

 

女の子はゆっくりこっちに近づいてくる。

 

「けがはありませんか?」

「えっ、あ、はい」

「そうか。それはよかった」

 

 

「星さ~~ん」

 

遠くから声がする。

 

「おぉ、稟、風遅かったなぁ」

 

「星さん、急に走り出すからびっくりしましたよ。どうしたんですか?」

「いや、誰かが襲われているのが見えたんでな」

「はぁ~、それでこの方は?」

「その襲われていたものだ、けがはしてないらしい」

 

助けてくれた女の子とメガネをかけた女の子が会話をする。

 

「あのぉ~~お名前は?」

かなりおっとりした声でもう一人の女の子がいう。

 

 

「あ、おれのなまえは宮本剣刀。よろしく」

 

三人の目はまんまるとしていた。

 

風「変わったなまえですねぇ~~」

 

「そうかなぁ?」

 

稟「どこから来られたんですか?」

 

「どこからって・・・東京?」

 

星「東京?どこだそれは?稟知ってるか」

稟「いいえ。聞いたことがありません」

 

(東京を知らないって、ここは、外国なのか?いや、世界的にも東京は有名だろ?そういえばみんな恰好がおかしいよな?ん?なんでおれ外国にいるんだ?)

 

頭の中ぐちゃぐちゃ。

 

星「まぁ、あとのことはあちらの陳留の刺史殿に任せるとしよう」

 

三人はそのまま去っていった。

 

「いっちゃったよ。あちらのって・・・!!!」

 

ものすごい砂煙が地平の向こうに舞い上がっている。

 

星「・・・・」

風「どうしたんですか~~?星ちゃん?」

稟「そうですよ?さっきからおかしいですよ?」

星「いや、さっきの宮本剣刀という男、気になってな」

 

 

 

おわりに

実はとても書きたい場所があるんです。

そこまでたどりつくまで頑張りたいと思います。

 

 

 


 
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