桂花と一刀の受難 ~第3節~
「コホン…冗談よ……」
「そんな…華琳様~…」
「冗談に聞こえなかったんだけど…」
華琳の言葉に落ち込む桂花と冷や汗をかく一刀…
「まぁそれはさておき…とりあえず他の子達にも説明しなきゃね…」
「おいとくのかよ……そうだな皆にも説明しないと後々面倒だしな…」
一刀の不安は主にこうである。
一刀の中の桂花は基本毒舌及び無愛想…そんな桂花が他の将達に出会っていたら…
季衣や流々だと多分泣かれる…真桜や沙和…他の警邏隊のやつらには印象が悪くなる…凪なんかは
多分落ち込む…etc
まぁ他の皆の評価がガタ落ちするのは目に見えているのである…
「そうと決まれば他の子達を集めましょう。」
「ああ…」
――――― 拝謁の間 ―――――
「緊急の要件とはなんなんだろうな秋蘭?」
「さぁ…なにかあったのかもしれんな…」
拝謁の間に集まるほかの武将達…
「そういえば、隊長の姿が見当たらない…」
「そうやな~どこいってんのやろ?」
「そうなの~それに桂花ちゃんの姿も見えないの~」
一刀はともかく華琳様至上主義者の桂花がいないことに頭を傾げる…
「緊急の召集など…そんな案件あったか…なぁ風?」
「ぐ~」
「寝るな!」
「おお!つい癖で…そうですね~特になかった気が…」
皆が思案していると…
「すまないわね…急に集まってもらって…」
華琳が入ってくる。
「いえ…しかしまだ北郷と桂花が来てないようなのですが…」
華琳に秋蘭が問いかける。
「ええ…皆に集まってもらったのは他でもないその一刀と桂花の事よ」
華琳の言葉に動揺が奔る。
「まさか…隊長が…」
「隊長…ついにやってもうたんか…」
「きゃ~なの~」
「北郷め…!」
「そんな…北郷殿と桂花が…ブッーーーーーー!」
「はいはい、トントンしましょうねトントン」
「そんな!一刀…うちよりも桂花の方が…」
「兄様……」
「?兄ちゃんと桂花様がどうしたの??」
なにを想像したのか…
「まぁ聞きなさい。皆の想像しているようなことではないから…(近いうちに現実するかもしれないけど…)一刀、桂花…入ってきなさい」
華琳の言葉に入ってくる一刀と桂花……
拝謁の間に入って華琳の横に立つ
「これからいうことは信じられないかもしれないけど事実よ」
華琳が説明をはじめる…
「…っというわけなの。だから一刀と桂花はお互いに入れ替わってしまったのよ…」
華琳の説明が終わり沈黙が場を支配する…
「華琳様…それは本当ですか…?」
「姉者…俄かには信じられんが…華琳様が冗談を言ってるようにはみえん…」
信じられないっという風に問いかける春蘭と秋蘭…
「ええ…冗談ではないわ。私が保証するわ」
「隊長が桂花様で桂花様が隊長??」
「あちゃ~わけわからんわ…」
「う~さっぱりなの~」
大いに混乱中の一刀の部下の三羽鳥
「ふむ…俄かには信じられないが…」
「そうですね~現実味がありませんね~」
まだ半信半疑の軍師達
「そんな…信じられません…」
「え?え?どういうこと??」
ありえないっと反応する流琉といまだ現状の理解ができない季衣…
「それで…一刀達は元に戻れるん?」
現状を受け入れ華琳に質問する霞…
「それはわからないわ…すぐに戻るかもしれないし…一生このままかもしれない…」
華琳の言葉に皆が口を閉じる…
「…華琳様~少しよろしいですか~?」
「なに?風…」
「いえ…入れ替わってしまったお兄さんと桂花をこれからどうするんですか~?」
風の質問に考える華琳…
「とりあえず全軍に通達…手配は任せるわ風と稟…警邏隊は元に戻るまで桂花に…政務は一刀がこなすってとこかしらね…」
華琳の言葉に各々が想像する…警邏している桂花の姿と政務をこなす一刀の姿を…
「「「「(似合わねぇーーーーーーーーーーーーーーー!!!」」」」
「そういうわけだから凪・真桜・沙和は桂花の指示に従って」
「はぁ…」
「うち、気が狂いそうや…」
「なの~…」
華琳の命令にしぶしぶ同意する三羽鳥…
「では、政務の方は一刀殿に言えばいいのですね?」
「違和感ありまくりですね~」
なんともいえない気持ちの軍師達…
「そんな兄様に甘えられないなんて……」
「ねぇ?流琉?だからどういうことなの?」
落ち込む流琉…訳の分からない季衣…(季衣哀れ…)
「ふむ…北郷に用のときは桂花に桂花に用の時は一刀に話しかければいいのですね?」
「頭が痛くなりそうだな…」
短絡思考がプラス方面に働いている春欄とややこしそうな秋蘭…
「名前を呼ぶときは中の名前を呼ぶように…つまり桂花を一刀と呼び一刀を桂花と呼びなさい」
「了解や…それで華琳…もう一個重要なことがあるんやけど…」
「なに?霞?」
霞の質問にある程度は検討が付きつつも答える華琳…
「いやな…今夜、一刀に閨を誘われてたんやけど…どうすりゃいいんや??」
「「「「「「「(なんだってーーーーーーーーーー!!!)」」」」」」
「そうね…しばらくはお預けかしら…(一刀…あとでたっぷりと事情を聞かせてもらうわよ…その体にね…クスッ…)一刀の体でも中は桂花だし、かといって一刀は桂花の体だから…霞がどっちでもいいなら好きにするといいわ…」
華琳の言葉に身震いする一刀…
「まぁええわ…ほな今夜は女の子同士の体で……」
霞の言葉に反応するはやっぱり桂花
「やめてよ!!冗談じゃないわ!華琳様以外が私の体に触れるなんて!ましてや閨なんて…」
「え~ええやん…中身は一刀なんやし…」
「よくないわよ!私の体なんだから!!!」
桂花が霞と言い争いをしているころ他の武将達は皆同じ思いでいた…
「「「「((隊長)(北郷(殿))(お兄(ちゃん)(様))の女口調…気色悪い)」」」」」」
皆の思いが分かってしまっている一刀…かなり落ち込んでいる…
「まぁ…閨の件については各自に任せるわ…(多分みんな一刀とイチャつきたいから桂花の体が…)それでは解散!」
「そうやで~個人の自由やん…ほな一刀今夜楽しみにしてるで~♪」
「ちょっと!!待ちなさいよ!!」
「「「(隊長と女同士の体で…)」」」
「「(北郷の体の桂花を…)」」
「「((北郷殿)(おにいさん)と女の子の体同士…)ブッーーーーーーー!!」
「ちょっと!なに想像してるのよ!!!」
「「「「なんでもありません!!!」」」」」」
「そんな分けないでしょ!この…あんたもなにか言いなさいよ!!!」
桂花はなにも言わない一刀に話を振る…
「(他の子たちと百合…ちょっといいかも…)」
「なにニヤついてるのよ!!!まさかあんた…」
「イヤナニモカンガエテナイヨ?」
一刀の言葉に青ざめていく桂花…
「イヤ~~~~~~~~~~~~~!!!」
響き渡るは女子のような悲鳴の一刀の声……
→あとがき
三作目完成~長かった…今回は桂花と季衣がかなり可哀想な役になってしまいましたが大丈夫!!
桂花はかわいいし!季衣も妹属性だから大丈夫!!!(なんの確証もない…orz)
さまざまなコメントありがとうございます…一刀の菊はこれからどうなるのか桂花の体はどうなるのか…それはわかりません!!!
これから4作目の思案に入るわけですが…ぶっちゃけ苦しい!!!結構いっぱいいっぱいです!
4作目の更新は遅くなると思いますががんばって書いていきたいと思うので応援よろしくお願いします。
コメント&感想・誤字脱字の報告などお待ちしております。
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頭がオーバーヒートしそうなほど考えてるのにこのスローペース…orz
でも、どうにか第3節まできました~
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