~ゼンダー門 ノルド高原側~
「あ………」
「これは………凄いですね。」
ゼクスに案内されるように、門の外側に出たリィン達。そこには車窓でその一部ながらも目の当たりにしていた光景―――ノルドの地の光景であった。彼らが今まで見て来たものとは異なる……人の手を借りずに存在する雄大な自然。かつてドライケルス大帝が流れ着いたその地に、今自分達が立っているということには何だか夢でも見ているような心地を抱いたのは、言うまでもない。
「何と言うか、圧倒されそうね。」
「ええ……お伽話の世界を見ているような気分です。」
「鉄路の向こうに存在する遥かなる自然……蒼穹なる大地……いや、言葉は“不要”か。」
「確かに。私達が見てきた“自然”が小さなものに見えてしまいます。」
この地の出身であるガイウスと、この地を訪れたことのあるアスベルを除く面々がそれぞれ感想を述べた。確かにこの光景を見れば、誰しもが言葉を失くすことだろう。いや、言葉にするのも烏滸がましい位に、この自然を今日まで保ってこられたことがある種の“奇蹟”とでも言うべきなのだろう。導力革命という波を受けることもなく、アイゼンガルド連峰という“壁”によって保たれてきた手つかずの自然。
「フフ、気に入ってくれて何よりだ。」
「みたいだな。ま、最初来た時は俺も同じ感想だったけれど。……って、あれが移動手段……え?」
「あの馬は……成程、中将が言っていたことは“そういうこと”だったようだ。」
すると、馬の鳴き声が聞こえて、そちらの方に視線を移すと……そこには兵士らに連れられている馬が六頭いた。そして、その中でも体躯が他の馬と比べて大きめの馬が一頭。そして、その毛並みはまるで夕日を思い起こさせるような紅い毛並み。それを見たアスベルとガイウスは揃ってその事情を察し、ゼクスの言っていた意味を理解したのであった。
「ガイウスにアスベル?」
「何か事情を知っているようだが……」
「ああ、あの一際大きい紅い馬なんだけれど……」
事の起こりは今から約三年前……アスベルは仕事の関係でノルドに足を運んだ時のことであった。薬草集めの依頼をこなし、集落に届けようとした帰り道のこと。岩肌に身を寄せるようにしていた一頭の馬を見つけた。その毛並みは今までに見たこともないような“紅い”毛並みの馬。見るからに足にけがを負っていたようで、どうやらここら辺にいた大型の魔獣に襲われたときの怪我であると思われた。
『………骨や筋肉に異常はなし。少し血を流し過ぎてるな……』
『………』
普通の馬ならば、見たことのない人に対して暴れ出す可能性があったのだが……賢いと言われるノルドの馬らしいと言えばそうだが、大人しくアスベルの治療を受けていた。人と動物とでは勝手が違うとはいえ、アーツや法術の類は一応問題なく効果があると確認した上で、応急処置を施した。その後、帰りが遅いことを心配した集落の人にお願いをし、導力車で集落に運んだのだが……その馬というか、馬の毛並みがノルドの言い伝えをよく知る人達を驚かせた。
『凶兆の色、ですか。』
『うむ。』
赤と言う色は“危険”という意味を含むことがある。どうやら、その馬は東側の集落から逃げ出してきたものに違いないのだが、逃げ出したのではなく、“追い出された”ような状態だったという。たかが色如き、とも言えるが……この地に暮らす者にとって、それは“不幸”へと追いやられるとされる色だということ。偶然なのかは定かではないが、その色を持って生まれただけでそこまで非情になれるのか……とはいえ、怪我をしていることには変わりなく、已む無く専門家ではないにしろ、一先ず怪我が治るまで面倒を見ることとなった。
怪我も治り、繋いでいた綱も外した。いつ出て行ってもいいように……だが、その馬は逃げ出さなかった。それどころか、アスベルに対して構ってほしそうな仕草を取る。
『……―――人を乗せて、思いっきり駆けたいのか?』
それを肯定するかのように、首と頭を下げる。この誘いに対してアスベルはその馬の背に乗り、手綱を持って駆け出した。
『ハイヤーーッ!!』
その馬に乗った感想としては……まさに“驚異”の一言だった。他の馬以上の疾走感と、力強い走り。そして、他のノルドの馬以上の持久力……何せ、3時間続けて走り回っても、疲れた様子すら見せていなかったのだ。その姿はまるで三国志の世界に搭乗する“赤兎馬”を思い起こさせるようなその様子にアスベルは苦笑を浮かべたという。
この後、その馬に乗ったまま集落に戻ってきたアスベルを待っていたのは、集落の人々。気が付けば、朝から夕暮れ時まで馬に乗っていたようなものだったため、流石に心配になってきたところにアスベルが帰ってきたのだ。ともあれ、心配をかけたことは事実であるので頭を下げて謝罪すると、集落の長である族長は
『いや、わし等の方も軽率であった。』
その“紅い馬”にまつわる話には続きがあり、その馬を乗りこなせる者が現れし時、その者は紅き馬の凶兆を“吉兆”に変える“救世主”である、ということらしい……この場合、外の人間でありながら馬を乗りこなしたアスベルがその対象となるので……
『何でもお申し付けください、救世主様。』
『畏まられても困るんですけれど!?』
集落の人間から危うく祭り上げられる寸前まで行ってしまったのだ。とりあえず、『この馬の世話をきちんとしていただければ、それ以上の要求はしません。そもそも、要求する立場でもありませんので。』と言うことで話を何とか収めることが出来た。ちなみに……伝承では約250年前にも姿を見せた“紅き馬”。それを乗りこなしたのはドライケルス大帝……という話が残っているそうだ。
「……というワケで。って、確か集落にいたはずの馬が何で……まさか、ゼクス中将。」
「そのまさかだ。昨日の夕方ごろに門の前の兵士から連絡があってな…流石に野ざらしと言うわけにはいかないから、保護したのだ…集落の方にも連絡はしてある。」
「どうやら、アスベルの気配を察して来たようだな。」
(昨日の時点で察してるって……かなり距離があるんだが?)
正直喜んでいいのかどうか、反応に困る……一応、あの馬はガイウスや彼の父親も乗れる。ただ、それ以外の人間が背に乗って手綱を握ることには未だ気を許していないそうだ。どの道、アスベルがその紅い馬に乗ることは確定的だ。
「……まぁ、仕方がないと思ってあきらめるさ。」
「それにしても、本当に大きいですね。」
「ああ。これほどの体躯なら、欲しがる貴族は多そうだが……」
「まるで“焔”を体現するかのような姿ですね。」
ともあれ、A班の中で馬に乗れるのは、ガイウス、アスベル、リィン、ユーシス、アリサ、ステラの六人。馬の負担の事も考え、アリサとエマ、ステラとリーゼロッテが相乗りとなった。久々の馬の感覚……そして、ゼクスのほうから色々と説明を受け、軍で測量した高原一帯の地図を貰い、一路ガイウスの実家であるノルドの民の集落を目指して出発した。
「うわぁ………!すっごい解放感です!!」
「ええ、まるで風になったみたい!!」
「そ、そうですね。ちょっと怖いですけれど。」
「直に慣れる。しかし……馬術部の連中に羨ましがられそうな体験だな。」
「はは、確かに。」
広大な高原をひた走る馬……その背で感じる風は、リィン達には新鮮な感覚であったようだ。馬術部であるユーシスですらも同じ部員に羨ましがられそうな経験であると零すほど。確かに、帝国人が普通に人生を送る上でノルド高原に来る機会など、一生にあるかどうかのレベルだ。それを言ったら、それより南―――リベール出身者なんてもっと頻度が低い。周囲の地域から隔絶した場所……辺境の果てだからこその場所。
「アスベルはどうだ?久しぶりみたいだが。」
「問題は無いかな。とはいえ、ペースは少し落としてるけれど。」
「まぁ、無理もないな。そちらの本来のペースで走られるとこちらがもたなくなるからな。」
「体躯だけでなく、速度や持久力も普通の馬以上か……流石と言うべきか。尤も、それをコントロールできているアスベルも流石と言うべきなのかもしれんな。」
「私が乗ったら、馬に操られそうだわ……」
ともあれ、分岐点となる開けた場所に出てきたので、目印となるものを一通り説明した。先程出発したゼンダー門、この高原南側の中心点とも言える“三角岩”、その奥側に見えるのは帝国軍の施設であり共和国方面の監視目的に建設された“監視塔”、それと左側に見える円状に聳え立つ巨石群……ノルドの地に栄えていた文明の遺跡であると伝えられている。そして、これから目指す集落は北西方面に見える山脈が目印となる。ガイウスの説明とゼクス中将から貰った地図を照らし合わせて位置関係を確認した後、一路集落の方へと馬を走らせるA班一行。幸いにも、というか空気を読んでくれたのかは解らないが……魔獣と遭遇することもなく、日が落ちる前にガイウスの実家であるノルドの集落に到着した。
~ノルドの集落~
「これは……兄上から話は聞いていましたが、長閑な場所ですね。」
「……ガイウスの故郷か。」
「なんだか新鮮なような懐かしいような……」
「……不思議と郷愁に誘われるような光景だな。」
見るからに導力灯などといった機械的なものはなく、移動用の住居や井戸、あちらこちらに設置されている木製の柵。当たり前にあるそういったものが目に見える範囲にないだけで逆に新鮮味があり、いかにも遊牧民であるノルドの人達らしい暮らしがそこに存在している。その光景を見るだけでも不思議と郷愁に駆られるのは無理もない話だ。
「まあ、この場に定住しているわけではないが。夏から秋にかけては北へと移動するのが常だ。」
「なるほど、遊牧民だもんね。」
「だからああいう、変わった建物なんだよな?」
何かに追い立てられるわけでもなく、風の吹くままにその地で暮らしているノルドの人達。
「ああ、厚手の布でできた移動式の住居でな。――さて、まずはオレの実家に案内しよう。長老などには改めて紹介するとして―――」
「あんちゃああああん!」
「わぁ……!」
「か、可愛いっ……!」
「(リーゼロッテが『可愛い』って言うのは、何だか『お前が言うな』って感じなんだが。)」
「(………なんとなくわかる気がするな。)」
ともあれガイウスが案内する旨の話をしたその時、声が聞こえ……駆け寄ってくるのは一人の少年と一人の少女、そしてその二人よりも更に幼い少女。その幼い少女は嬉しさのあまりガイウスに抱きつき、ガイウスのほうもまた、その少女の目線に合うように屈み、再会を喜ぶように抱きしめた。
「あんちゃん!ガイウスあんちゃん!」
「ガイウスお兄ちゃん……!おかえりなさいっ……!」
「ただいま、リリ、シーダ。トーマも、元気そうだな。」
「へへ、あんちゃんこそ。―――おかえり。ガイウスあんちゃん。」
「ああ、ただいまだ。」
少年―――トーマと少女―――シーダ、そして幼い少女―――リリとガイウスの再会を目の当たりにしたリィン達。その感想はと言うと、
「はは、すごく慕われてるな。」
「確かに。」
「ガイウスさんの印象から予想はできていましたが、本当に仲が良いみたいですね。」
「本当ですね。」
「一人っ子には目の毒ね。」
「そうかもしれませんね。」
「…………」
兄弟姉妹のいるリィン(妹二人)、アスベル(義兄、義姉、妹、弟、義妹)、ステラ(兄、従妹、従弟)、リーゼロッテ(姉)もガイウスの兄弟の仲の良さには笑みを零し、一人っ子であるアリサとエマには苦笑ものであり、ユーシスにいたっては目を伏せたまま黙り込んでいた。すると、トーマがガイウスの後ろにいる人の中に居た顔見知り―――アスベルの姿を見つける。
「あ、アスベルさん!お久しぶりです。」
「久しぶりだな、トーマ。実際に会うのは三年ぶりか……見ないうちにすっかり成長したようだな。」
「はい。」
ともあれ、トーマが自己紹介をし、トーマが紹介する様な形でシーダとリリも自己紹介をする。そして、リィン達も自己紹介をする。まぁ、アスベルについては既に顔馴染なので割愛されたが。トーマたちの目には金髪系の髪を持つアリサ、ユーシス、ステラ、リーゼロッテは新鮮に映るのだろう。すると、其処に民族衣装姿の二人が姿を見せた。それは、ガイウス達の両親であった。
「フフ……よき友に恵まれたようだな。」
「父さん、母さん。ただいま戻りました。」
「どうも、お久しぶりです。」
「ふふ、お帰りなさい。アスベルさんもお久しぶりですね。―――皆さんも初めまして。ガイウスの母、ファトマです。」
「……―――えっ!?」
「お、お母さんっ!?」
「……あの、本当にガイウスのお母様なのでしょうか?」
「み、見えませんよ……ガイウスさんの少し年上のお姉さんかと思っちゃいました。」
「ふふっ、お上手ですね。」
「(……ラウラの母上のアリシアさんといい勝負なんじゃないか?)」
「(それを言ったら、家の母さんも……どう見ても二十代後半にしか見えないからな。)」
ガイウスの母であるファトマを見た瞬間、女性陣は驚きに包まれた。一方、似たような存在を目の当たりにしているリィンとアスベルは揃って冷や汗を流した。女性と言う生き物は不思議な存在なのだと思いつつ……一方、それを聞いたファトマは謙遜しつつも笑みを零した。
「―――ガイウスの父、ラカン・ウォーゼルだ。よろしく頼む、士官学院の諸君。さて、客人用の住居を離れに用意しておいた。積もる話もあるだろうが、ひとまず荷物を置くといい。じきに日も暮れる……我が家で夕餉にしよう。」
そして、ガイウスの父であるラカンも自己紹介をした後、宿泊用の住居に案内されて荷物を置き、そうこうしている間に日が暮れたので、そのままウォーゼル家にて夕食を頂くこととなった。
ノルドと言う場所と、馬絡みのネタ一つ。ただ馬に乗って駆けるというのは味気ないと思ったわけじゃないんですからね。(誰得なツンデレ風味)その関係でアスベルはちょっと変わった扱いになります。
………そして、パルパルしながら書かなきゃいけないイベントが私を待っている。誰のかって?決まってるじゃないですか……お人好し、朴念仁、超鈍感の三拍子がそろった不埒な人の事です。
ここで、オリキャラ設定をちょっと公開
『―――その名はとっくに返上した。今の俺は修行中の身だからな。』
“黒雷の銃剣士”スコール・S・アルゼイド Squall=S=Arseid
性別:男 年齢:22 出身:リベール王国レグラム自治州
武器:二丁銃/剣二刀流/大剣
外見:スコール・レオンハート(FF8)
備考:元『執行者』No.ⅩⅥ“影の霹靂”
ヴィクター・S・アルゼイドの実子(長男、ラウラの兄)
“アルゼイド流”師範代
トールズ士官学院実戦技術副担当(他教科補佐も含む)
トールズ士官学院の教官。ラウラの実兄にあたる。いつもは何かと突っ走りがちな妻(サラ)のフォローに回ることが多く、暇な時間は彼女の鍛錬を監督している。『結社』にいた時の実力はそこまでというわけではなかったが、自分の父親のみならず周囲の人間とのかかわりにより、現在では“剣帝”と五分の実力を得るまでに成長した。三形態に変形する『十三工房』製の武器である魔導銃剣『エグゼクスレイン』を使用する。
クラフト:サラ+ラウラ上位版
『―――フフッ、僕がこれではゼクスが苦労するだろうね。いや、もうしてそうだけれど。』
“帝国最強の剣士”リューノレンス・ヴァンダール Ruenorence=Vander
性別:男 年齢:47(カシウスと同い年) 出身:エレボニア帝国ヘイムダル
武器:大剣
外見:ユーノ・スクライア(StrikerS準拠)
備考:帝国正規軍第七機甲師団 師団長
ヴァンダール家当主(ミュラーとセリカの父親)
リィン達がバリアハートで出会った青年……実はかなりの年齢なのだが、その風貌は二十代後半にしか見えない。見たところ華奢な体格に見られがちだが、ヴァンダール家に伝わりし大剣『エルンストラーヴェ』を片手で簡単に振り回す実力の持ち主。ヴィクターとの戦績は670戦336勝334敗とのこと。自らの信念に基づいてその剣を振るい、“帝国最強の剣士”としてその名を馳せている。妻であるカレンには甘く、彼女に対する良くない噂を一蹴するどころか、皇帝陛下の目の前でプロポーズすらしてしまう豪胆の持ち主。
クラフト:ミュラー上位版
『―――……も、もう……相変わらずなんだから。』
“帝国最強に付き添う神才の魔女”カレン・ヴァンダール Curren=Vander
性別:女 年齢:リューノレンスと同い年 出身:魔女の里(エレボニア帝国辺境)
武器:魔導銃剣
外見:カレン・フッケバイン(Force)
備考:“魔女の眷属”
ヴァンダール家当主夫人(正妻、ミュラーとセリカの母親)
リューノレンスの妻。掴みどころがない性格で、ミュラーとセリカには厳しかったりもするのだがリューノレンスには甘く、彼には頭が上がらない。普段の戦闘では武器を使用することはないのだが、いつでも武器を取り出せるように心がけている辺りは油断も隙もない。“魔女の眷属”の一人で、“深淵の魔女”とも言われるヴィータすらも“子ども扱い”出来るほどの実力者であり、余りにも度を過ぎた奔放さから問題児とされながらも魔女の一族に伝わる伝承を全て記憶しており、数多の魔術を全て習得した“神才の魔女”。彼女は使い魔を有していないが、その理由は“保有魔力が膨大過ぎて、使い魔では耐えられない”ため。その代りにリューノレンスと“契約”している(そのお蔭で魔力の暴走を抑えられている)。
クラフト:エマ+ヴィータ上位版
『―――ははは、兄様も相変わらずですね。』
“黒鋼の鍵姫”セリカ・ヴァンダール Celica=Vander
性別:女 年齢:18 出身:エレボニア帝国ヘイムダル
武器:大剣
外見:ジークリンデ・エレミア(Vivid)
備考:トールズ士官学院特科クラス<Ⅶ組> 転生者
帝国正規軍第七機甲師団 副師団長
七耀教会所属星杯騎士団第四位付正騎士
ミュラー・ヴァンダールの妹にして上司。階級は大佐。“転生者”でもあり、アスベルとは転生前の知り合い。十代にしてエレボニア帝国軍第四機甲師団長に抜擢された神童とも謳われる人物。皇帝や皇妃からの信頼が篤く、年が近いセドリックやエルウィン、アルフィンとは兄弟姉妹のような付き合いをしている。実の兄であるミュラーとは年が離れているが、兄妹仲は良い。ステラの事情を知る一人でもある。時折空気を読んでは(?)奇想天外な行動をすることがあり、オリビエの悪ノリに付き合うこともある。オリビエのボケがあまりひどくなるとストッパーに回り、どこに隠しているのか解らないがハリセンをかます。見た目以上の膂力を持ち、レイア・オルランドには及ばないものの、単独で戦車を破壊できる。裏の顔は第四位“那由多”の正騎士であり、その際は格闘術を以て敵を殲滅する。
クラフト:ある程度ミュラーに準拠(裏はジン+アンゼリカ)
『―――え、ええと、とにかくがんばりましゅ!って、噛んじゃいました……』
“漆黒の輝星”リーゼロッテ・ハーティリー Lieselotte=Heartily
性別:女 年齢:16 出身:クロスベル自治州
武器:魔導杖
外見:エリーゼ・ルタス(TOX)
備考:トールズ士官学院特科クラス<Ⅶ組> 転生者
元『鉄血の子供達』(No.2)
セリカと同じ時期に転入してきた。史上最年少で帝都工科院に所属していた過去を持つ。元『鉄血の子供達』の一人で元No.2ということからも察することができるが、歳不相応の高い分析能力を持ち、戦略・戦術面においてはずば抜けた能力を持っている。本人は至って謙虚な性格である。甘いものには目がなく、アスベルの被害を受けていない一人。ルドガーに恋慕している……ちなみに、スタイルの方は“ないすばでー”の部類に入る。
クラフト:イメージ元から準拠
色々決まってないのはご愛嬌ということで(ぇ
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第52話 駆ける思い出