No.73385

真・恋姫無双 北郷一刀最強伝  第十六話 乱の終結

jindamuさん

最近調子がいいのでアップします。
あとこれから、しばらく最強伝の設定で番外編を書くかもしれません。

2009-05-13 01:26:18 投稿 / 全4ページ    総閲覧数:16558   閲覧ユーザー数:13006

兵士の報告通り、町中は混乱を極めた乱戦となっていた。

北郷軍の兵士達は正体不明の連中にも関わらず果敢に奮闘している。

北郷「なんだ・・・・こいつら・・・」

北郷の目の前にいるのは黒に統一された気味の悪い軍団だった。

兵士から聞いただけではイマイチ実感がわかなかったが。

こうして実際に見ると不気味極まりない。

愛紗「せいやぁぁぁぁぁ!!!!」

そんな不気味な相手を前にしても、愛紗は怯まずに白装束へと斬り掛かる。

敵軍へと斬り込み、黒装束を何人も弾き飛ばす姿は圧巻の一言である。

霞「愛紗に負けてられへんな――――!!!」

鈴々「鈴々も行くのだ―――!!!」

星「趙子龍!いざ参る!!!」

北郷「派手に決めるか!!!」

昴「主殿に害を成すものは私が斬る!!!」

愛紗に触発され気合いを高める北郷達だったが・・・・・

黒装束A「北郷一刀を殺せ!!!」

黒装束B「奴こそ諸悪の根源! この世の悪だ!!」

黒装束C「我等が正義の心、正義の鉄槌を受けよ!!」

いつ間にか黒装束の数が増え味方を激励し、

そして、彼らの手に、短剣、曲刀、斧、小型の鉄球等、多種多様な武器を持っている。

だが、彼らは一つの過ちを起こしたそれは・・・・・・

愛紗「否!我らのご主人様が悪であるはずがない!!!

桃香「そうだよ!!ご主人様はこの乱世を納めてくれる人なんだからっ!!!!!」

鈴々「おにいちゃんのことを悪く言う奴は鈴々が絶対ゆるさないのだ!!!」

星「我らの主を汚すものはこの趙子龍が許さん!!!」

朱里「ご主人様は人として王としても素晴らしい方なんですそんなご主人様が・・・・!!!」

雛里「悪であるはずがありません!!!」

霞「カズっちを悪う言う奴はうちが許さんで――――――!!!」

昴「もはや、貴様らは生かして帰さん!!!」

恋「・・・・・ご主人様は・・恋が守る!!!」

ねね「ねねは別にあんなへぼ主人どうでもいいのです!!!」

北郷のこと悪だと言われますます士気が上がる北郷軍の武将たち(一部除く?)

自分のことをここまで思ってくれている彼女たちのことを嬉しく思う北郷。

普段はおとなしい朱里・雛里までも怒りをあらわにしていた。

この時、北郷は彼女たちにふさわしい主になろうと思う北郷であった。

黒装束達がまた何かを言おうとしたができなかった。

なぜなら、怒りと気合が溜まった北郷軍の猛将が次々と黒装束を倒していったのである。

いくら敵が出てこようとも無駄だったなぜなら、彼女達が強すぎるかである。

もはや北郷達の勝利も時間の問題かに思えたが・・・・

???「やはり傀儡(くぐつ)では無理か・・・・さがれ、雑魚共!!!」

男の甲高い声が、戦場に響き渡った。

その声の後、北郷達に迫っていた黒装束は次々と後退していく。

その男は、さっき戦った黒装束とはまるで違った。

黒装束で顔はイマイチ見えないが、北郷が見た瞬間こいつはかなり強いと思った。

北郷「・・・・みんな・・・下がってくれ俺がやる!!」

仲間達の静止も聞かず北郷は恋と戦った時と同様に覇気を開放し。

北郷の背後から北郷の覇気でできた龍の化身竜神が姿を現す。

虎牢関にいた愛紗・鈴々・星・恋・ねねの五人は北郷の本気を知っているが。

その場に居なかった桃香・朱里・雛里・昴・霞の五人は初めてみる北郷の本気にただ驚くばかりであった。

???「それがお前の本気か?ならこちらか行かせてもらう!!」

北郷の覇気にひるむことなく素手で仕掛けてくる謎の男。

一瞬で北郷の間合いに入り北郷の顔をめがけ拳の連打が炸裂する。

シュッシュッシュッ!!!!!!!

だが北郷に攻撃は当たらない。

北郷「あまい!!!」

謎の男に隙が出来たので横薙ぎで攻撃する。

ブンッ!!!!

???「あまいのはお前だ!!!」

北郷の攻撃をかわしカウンター気味のパンチが北郷の腹に向っていく。

北郷「(余裕で避けれる!)」

その動きも北郷の目には見えていて避けれると思ったが・・・・・・・

バキッ!!!!!

北郷「がはっ!!!!」

北郷の腹に強烈なパンチがあたり、アバラが一本折れてしまう。

一同「「「「「「「「ご主人様(おにいちゃん)(主)(主殿)(カズっち)!!!!!!!」」」」」」」

彼女たちの悲痛な声が響くが・・・・・

???「避けれるとでも思ったか!!!!」

北郷「くっ!!!」

謎の男の拳打と蹴りの連続攻撃が北郷に炸裂する。

避けながらもどうにか攻撃するが・・・・

北郷「ちっ!!!!」

???「そんなものかお前の実力は!!!」

謎の男の攻撃を避けながらどうにか攻撃する北郷だったがまるで当たらない。

一方、謎の男の攻撃の速さは北郷の速さと同等だった。

しかも、北郷はアバラを一本折っているので動きが鈍い。

さっき見たいに直撃で当たることはないがそれでもやはり謎の男の攻撃の方がよく当たっている。このままではまずいと思った北郷は謎の男の間合いから離れた。

北郷「どうやら・・・刀と拳では間合いの感覚が違うからイマイチ感覚がわからんな

しょうがない・・・・あの手で行くか・・・愛紗!!」

愛紗「えっ!!!???」

北郷は手に持っていた刀を鞘に戻し抜刀術の態勢入るかと思ったが・・・・・

北郷「ちょっと刀を持っててくれ」

そう言うと北郷は愛紗に自分の刀を投げ渡した。

愛紗「あっ・・・・ご主人様!!!???」

刀を愛紗に渡し終えた北郷は拳を構える。

北郷「これで対等だ・・・・・きやがれ!!!十倍返しにしてやる!!!!」

???「何をしようが結果は変わらん!!!」

北郷に向っていく謎の男の拳が北郷に襲いかかるが・・・・・

バシッ!!!!!

???「なっ!なに!!!」

北郷「どうした?真面目にやれよっ!!!」

謎の男の拳を受け止めた北郷はそのままその拳を握り隙の出来た腹に膝蹴りが炸裂する。

???「がはっ!!!」

今度は謎の男のアバラが一本折れたようである。

北郷「反撃開始!!!」

今度は北郷の連打が炸裂する。

その動きは正確に相手の急所を捉え謎の男の体力を削っていく。

北郷「悪いがこれで決めるぜ!!!・・・・・・龍砲(りゅうほう)!!!」

北郷は両拳を前に出し謎の男の腹に命中する。

???「ぐはっっ!!!」

技の衝撃で謎の男は後ろにあった家に激突した。

これで、終わったかに見えたが・・・・

???「ちっ!まさかこの外史の北郷がここまで強いとは・・ここは一旦引かせてもらう!」

北郷「まてっ!!おまえは何者だ!!!」

???「俺の名は左慈!!貴様を恨むものだ!!!!」

そう男はいい残しその場から消えた。

どうにか、左慈と名乗る男を撃退し、桃香たちの所へ向かった北郷。

桃香たちは北郷に左慈のことを聞いたが、北郷は知らないと言った。

この時朱里は北郷の異変に気付いた。北郷のアバラが一本折れていることに・・・・

これを聞いた桃香たちは一部泣きそうになったり心配そうな顔になったりで大変だった。

それから、しばらくして北郷軍の兵士が北郷達の所へやってきた。

その兵士たちの話によると襲われていた少女二人は無事だと言う報告だった。

その少女二人なら黒装束のことをなにか知っていると思った北郷はその二人に会うことにした。

少女二人が保護されている場所へ向かい、元董卓軍の将達が驚きの声を上げる。

なざなら、その少女こそ董卓軍の総大将董卓とその軍師賈駆だからである。

その事実に驚いていると二人が目を覚ました。

目を覚ました二人に事情を説明しようとしたが軍師の賈駆がまるで聞いてくれない。

困った北郷は恋の時と同じく霞と昴に二人の説得を任せた。

最初は昴・霞・恋・ねねのことを賈駆が裏切り者と言っていたが。

霞・昴の話を聞いて行くうちに賈駆は落ち着きを取り戻した。

落ち着きを取り戻した賈駆に黒装束のことを聞いてみたが。

ここら逃げようとしていきなり襲われたのでよくわからないらしいのだ。

そんな話ををしていると今まで黙っていた董卓が北郷に尋ねた。

董卓「わたしたちを助けてあなたに何の得があるんですか?」

と聞かれた北郷は・・・・

北郷「昴・霞・恋・ねねと約束したからかな・・・お前たちを絶対助けると」

それを聞いた董卓は涙顔になった。こんな自分が生きていいのかと。

どうやら、董卓は今回の一件で多くの命が散ったことを気にしている感じだった。

それを見た北郷は二人を抱きしめこう言った。

北郷「董卓・・・罪を償う気があるなら生きろ!生きて!生きて!生き抜け!」

それを聞いた董卓は北郷の胸の中で泣いた。

それこそ涙が枯れるまで泣いた。

それからしばらく経ち董卓は北郷の保護を受けることを決めた。

軍師の賈駆も渋々ながら同意してくれた。

ちなみ、北郷は桃香たちから痛い嵐のような視線を送られていた。(嫉妬)

こうして、董卓・賈駆の二人を保護し二人が死んだという噂を流し場を収めた北郷。

董卓が死んだ噂を信じた袁紹は連合軍を解散し、諸侯達は自らの本拠地へ帰った。

こうして、董卓の乱は終わったが、

北郷の頭の中にはあの左慈と名乗る男の顔がはっきりと刻まれた。

乱が終わり新たな仲間を手に入れた北郷。

そして、左慈という男と謎の黒装束達。

これがこれから何を意味するのか・・・・・

今新たな外史の扉が開かれる。

 


 
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