No.727961

義輝記 星霜の章 その二十五

いたさん

義輝記の続編です。 よろしければ読んで下さい。

2014-10-05 00:30:47 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:869   閲覧ユーザー数:774

【 それぞれの思惑 の件 】

 

〖 司州 河南尹 鶏洛山付近 にて 〗

 

現在……洛陽軍と晋軍との戦闘の火蓋が切られ、七日が経過した。

 

晋軍は、三十万の軍勢で優勢な展開を見せていたが、颯馬の策『双極火牛の計(左右両面からの火牛攻撃)』と『埋火の計(地雷)』で攻撃が鈍くなり、半分兵糧攻めのような、散発的攻撃を仕掛ける事に留めていた。

 

于吉「……………ふむ。 曹操軍も動き、洛陽側も……ほぅ! 皇帝陛下自ら率いてですか! これはこれは……恐れ多い事ですね! この大陸を絶望の淵に叩き落とす瞬間を見て貰う────最高の賓客ですよ!!」

 

順慶「はぁ、はぁ……」

 

久秀「…………………」

 

于吉が例の如く水晶球を望み込み、楽しそうに笑う! その対照的に順慶は疲れ果て、椅子に座り込み荒く呼吸を繰り返す。 久秀は、起きて行動する刻が、圧倒的に少なくなってきていた。

 

左慈「……………ふん!」ポン! ポン!

 

順慶「えっ!? こ、呼吸が軽く!?」

 

久秀「はっ!? 身体に生命力が────!」

 

左慈「───お前達に死なれてしまえば、俺達の計画は終わりだ! そのため、氣を注入し三日ぐらい寿命を延ばしてやる! だが、分かっている事だが、力を使えば寿命は縮む! こんな事は二度と無いとしれ!」

 

順慶「老師………ありがとうございます! 必ず、目的は果たしますわ!」

 

久秀「礼なんか言わないわよ? 相互扶助の関係だものね。 だから、やる事を成して終わりにするよう……動いてみせるわ!!」

 

左慈「それでいい! 無様な死に方など……俺は認めん! やる事をしてからあの世でも地獄でも……どこでも行ってしまえ!!」

 

于吉「こちらも役者の準備は整いましたか? それでは、傀儡兵に『北郷一刀』を此方に運び入れましょう。 まだ、順慶殿の術が掛かっている状態ですからね。 ある所で解除して貰わないと!! うふふふふふっ!!」

 

★☆☆

 

颯馬「奴らの攻撃も散発的になってきたか………」

 

信長「颯馬よ! 此方は兵糧も矢玉も、そろそろ尽きようとしている! ………かの者達は動くのか?」

 

颯馬「俺は……信じるよ。 俺を信じてくれた人達、俺や皆の為に働いてくれた人達が、俺達を裏切る訳が無い!! だから、最後まで待っていてくれ!」

 

信長「ふっ! 颯馬にそう言われば……私達も信じるしかあるまい! それに愛しいオノコと枕を並べて死するのも……悪くはないかもしれんしな!」

 

颯馬「えっ!? な、何を───!?」

 

信長「おっと、愛紗が来たようだ! 私の用件は済んだ! これで持ち場に戻らせて貰うぞ! 颯馬よ!!」

 

颯馬「ちょっ! おいっ! 信長ぁ! ……人をからかいやがって。 冗談にも程があるぞ!」

 

愛紗「天城様!! お身体は大丈夫ですか? このところ、些か優れない様子でしたが………」

 

颯馬「う、うん! 大丈夫だ! 凪と愛紗の特製料理を食べさせてくれた

から……( 二人の料理のせいとも云えないしな…… )」

 

愛紗「そうですか……。 食欲が余り無さそうでしたので、差し出がましかったのですが、手料理をと思いまして。 そ、その……味はどうでしたでしょうか? お、美味しくはなかったですか?」

 

颯馬「お、美味しいと云うか…それ以上に独創性溢れる料理だったよ! うん! まさか、あの料理の大陸版に逢えるとは思いもしなかったけど……」

 

愛紗が複雑な表情を浮かべる。 そりゃ島津義久殿の料理と同じぐらいと知ったら……嘆き悲しむよな? 話を別に振るか………。

 

颯馬「……北郷殿も……愛紗の手料理を喜んで食されるのかい?」

 

愛紗「はいっ! 劉備軍の時は、よく姉上と一緒に作っておりました! ご主人様……ほ、北郷殿も涙を流して召し上がりましたよ! ただ、何故か体調が悪い時ばかりに召し上がるので、完食すると気絶されるのですよ!」

 

『 料理の感想が聞けず……歯痒く思ってました 』と涙を浮かべ語る愛紗。 

俺は、北郷殿に強い畏敬念と賛辞、そして同じくらいの哀しみを感じていた。

 

ーーー

 

颯馬「愛紗……! 秘策の事、忘れてはいないな?」

 

愛紗「────!」ビクッ!

 

颯馬「これは、愛紗にしか出来ない! だから、俺は頼むんだ!」

 

愛紗「で、ですが! 私は───ここに来る前まで、天城様を信じる事が出来なかった女ですよ? それなのに! そんな重大な使命を私に託すなんて……酔狂が過ぎます!!」

 

颯馬「いや……これは、俺の冷静な計算で導かれた答えだ! もし、愛紗に殺されても────悔いは無い!」

 

愛紗「天城様ぁ───!!」

 

颯馬「声が大きい! この策を知っているのは……凪と光秀と信廉、そして愛紗と俺だけだ! もし、義輝達が襲いかかって来たら、この短刀を見せろ! この短刀を、俺が大事にしているのは全員知っている! だから頼む!!」

 

俺は、居住まいを正して改めて命じた!

 

颯馬「洛陽軍軍師『天城颯馬』が命ず! 『関雲長』! 我が命を受け、策を完遂せよ! そして、大陸全土を! 仲間を! 民達を救え!!」

 

愛紗「…………ぎょ、御意! 関雲長! 我が真名に掛け、その命に従わさせて戴きます!」

 

俺は、愛紗の肩に手を乗せ、優しく語り掛けた。

 

颯馬「…………頼んだよ、愛紗! 策成れば、凪が合図を出してくれる! そうすれば──必ず勝てる! 愛紗も、功労者として曹操軍に戻れるだろう。 北郷殿と……いつまでも幸せにな!」

 

愛紗「…………! ………………!!」

 

愛紗は、俺の横で……ただ、すすり泣いていた。 

 

ーーー

 

俺の知の限界まで考え、貂蝉の入れ知恵で編み出した策。

 

それでも、酷な願いをしたものだと思うが……月様の為、義輝達の為、この世界の住人や世界の為、どうしても必要になる筈なのだ!

 

だから、軍師の本分として、情を消し非情を貫くのみ!

 

◆◇◆

 

【 連合軍到着 の件 】

 

《 その前日─── 》

 

〖 兗州 陳留 華琳居城 にて 〗

 

華琳「えっ! 颯馬からの命令で……ここを離れる!?」

 

歳久「正解に言えば……道雪殿だけが残り、後の全員が引き上げます!」

 

道雪「私は……この通り、足が不自由ですので……曹操軍に、このまま置いて頂ければ助かりますが……」

 

華琳「そう……。 まだ手伝って貰いたい事が、沢山あるのに残念ね。しかし、客将で置かさせて貰ったのだから、当然いいわよ? 道雪殿……残ってくれて嬉しいわ! 貴女の率いた兵達も喜ぶでしょう!」

 

雪蓮「ちょっと! 華琳!! なんで島津勢や立花勢が居た事、教えてくれなかったのよ! 天の国からの猛将でしょう!? 一度勝負したかったのにぃ! ズルい、ズルい、ズルいぃぃ!!」

 

冥琳「おやっ? 私は島津歳久殿と家久殿と意見交換したぞ? いやぁ、『釣り野伏せ』の説明の時には戦慄が走ったぞ! 雪蓮は、独走状態の時が多いからな。 島津勢と対戦したら……雪蓮の命は無かっただろう!!」

 

蓮華「私は、立花宗茂殿、高橋紹運殿と……鍛錬の重要性と籠城戦に置いての兵の運用を……! す、少しは、颯馬の武勇伝もき、聞きましたが……!!」

 

祭「儂は桃香との稽古の後で、島津義久殿とな……料理の修行までさせたが、なんじゃ二人して『食べ物』と云えない『兵器』を作りおって!!」

 

ーーー

 

雪蓮「じゃあ! 何で! 私やシャオは、誰も逢わないのよ!?」

 

ダダダダダダ────ッ!

 

小蓮「─────お待たせぇ!!」

 

明命「す、すいません! 遅れました!!」

 

亞莎「すいません! すいません!!」

 

義弘「遅れてご免なさい!! お猫さま談義をしていたら、夜が開けたのに気が付かなくて!!」

 

雪蓮「どうしてぇぇ─────っ!!」

 

ーーー

 

冥琳「華琳と謁見の後、私達と大友、島津勢、そして……颯馬から知らせを持ってきてくれた明命達と合流して、それぞれ約束したのさ! 雪蓮は、どこかに行ってしまって分からなくてな? 仕方なかったのだよ!」

 

雪蓮「そんなぁぁぁ!?」

 

『 珍しく働いのに……何? この仕打ち!? 』

 

そんな言葉が頭を過ぎるが、日頃の態度がモノを云う。

 

否応なく、その事を身に染みた雪蓮だった…………。

 

★☆☆

 

《 司州 河南尹 鶏洛山付近 にて 》

 

陳留を出発後、約二十万の軍勢が決戦の地に現れた! 

 

数里先では……鶏洛山に籠もる颯馬達、それに対する久秀達の攻防が……繰り広げられていた。

 

華琳「………とうとう到着したわね!」

 

桂花「華琳様……天城達は大丈夫でしょうか? 私達が来る前に倒されていたら……一刀は!」

 

華琳「その心配は無いわ、桂花。 于吉は……私達を招待した。 ここは間違いないわよね?」 

 

桂花「はいっ!」

 

華琳「……そうなると、『何の為に私達を招待したのか?』と云う疑問が浮かぶわよね? 私達を本当に見物客にするつもりなら、『兵を置いて将だけ向かえ!』と指示するか、もしくは……あの陣内での公開処刑も可の筈よ!?」

 

桂花「──────!」 

 

華琳「だけど……それをしなかった! 即ち、将だけでは無く兵力も必要だった訳よ! つまり、私達が到着しない限り、颯馬や一刀に大きな被害は無いわ! どう云う策略かは、天の御遣いが看破したけど!!」

 

桂花「あ、あぁ──────!」

 

華琳「人を虚仮(こけ)にする道士! 必ず、その報い受けさせて上げるわ!!」

 

ーーー

 

粛々と進む華琳達が見たモノは………

 

華琳「何よ! 地面が凸凹になっているじゃない!」

 

雪蓮「地面に『大穴』が開いているなんて……! まるで春蘭と季衣と流琉が暴れまくったような跡だわ!」

 

春蘭「待てぇ! それでは、私が何も考えないで暴れるのが好きな……危ない乱暴者ではないか!?」

 

季衣「ねぇ? 流琉!? ボク達の喧嘩って、こんなに酷かったっけ?」

 

流琉「……………ご免なさい。 お詫びのしようもありません!」

 

ーーー

 

道雪「あれは……憶測で失礼ですが、『埋火の計』の痕跡かと思われます!」

 

冥琳「『埋火の計』とは……どのような物ですかな? 道雪殿?」

 

道雪「密封した火薬に点火させると、巨大な爆風を起こし兵士を死傷させる『兵器』ですよ。 しかも、一度に数十、数百を殺せる殺傷能力があります!」

 

蓮華「そ、それを反董卓連合に使えば──もっと楽に勝てたのに!?」

 

道雪「理由が二つあります。 一つは、この世界で材料が手に入り難い事。 今回は伊達勢が、この世界に来る時に、持ち込んだ物がありまして、それで五個程準備すると、颯馬殿が申していました!」

 

朱里「残念です! 真桜さんと相談すれば……これ以上の兵器が出来たかも……あ、あれ? 真桜さん? 沙和さんも?」

 

華琳「二人は、昨日急に訪れた思春に頼まれて、『小型発石車』を作製してから、それを持って鳥巣に向かったわ!」

 

道雪「もう一つの理由は、『その策は下策! 無差別で人が殺す道具であり、人を無闇に殺す事になるからだ!』と。 その策を進言した三太夫や小太郎の意見を却下したからです!!」

 

『──────────!』

 

朱里「わ、私は……効果だけしか見ていなかった。 その後の民達の心情を考えていなかった! あ、天城様の策は……王道に寄り添う策なのですか!?」

 

桃香「ただ……人殺しを嫌うだけじゃ無い! その覚悟を踏まえて、容赦なく非道の鉄槌を下す! わ、私のしてきた事なんて……絵空事」

 

雛里「朱里ちゃん! 桃香さん! 今は……落ち込んでる暇なんかない! 敵は目前なんだよ? 一刀さんが……危ないんだよ? だから、こんなとこで、立ち止まちゃ………駄目ぇぇ!!」

 

星「雛里の云う通りだ! 後悔など置いて行け! 歯を食いしばり先に向かう事が出来るのは……人のみ!! 私は、例え一人でも主を救い出しに行く!」

 

華琳「皆! 星の言葉は、私の言葉と同じ! 前進して栄光と勝利、一刀を奪還する道を選ぶのか、このまま立ち止まって滅亡と敗北、一刀と伴って死する道を選ぶか! お前達次第!!! 進む者は、私に続けえぇぇ!!!」

 

こうして、右往左往しながらも連合軍は進む! 

 

この先に、どんな結果が待ち受けているのか? 

 

────────何も分からないままに!

 

◆◇◆

 

【 洛陽軍到着 の件 】

 

〖  司州 河南尹 鶏洛山付近 にて 〗

 

霞「まさかいな……西涼の狼って共闘でぇきるなんて、ウチはついてんでぇ!!」

 

白菊「ふふぅん! だがなぁ……皇帝陛下の護衛も兼ねている身だ! そうムチャクチャも出来ん! 功は若い者達に任せるぜぇ!!」

 

翠「──おい! 母様! ほ、本当に『天の御遣いの軍師』を、わ、わわわ、私の婿か蒲公英の婿にする気なのかよ?」

 

白菊「ん~!? アタシの名が抜けてるのは、ワザとか~? このしょんべん娘! お漏らしするようじゃあ、オムツを取る方が先じゃねぇかぁ!?」

 

翠「ば、馬鹿野郎!? 兵が居る前で、可笑しな話をするんじゃねぇ!!」

 

蒲公英「叔母様もお姉様も、変な言い争いは止めて!! 月や陛下もいらっしゃるんだから、大人しくしてぇ!!」

 

ーーー

 

禁裏兵に守られながら、『鳳輿』に乗り現れる現皇帝達。

 

本来は、乗馬して来るつもりだったのだが、皇帝陛下の戦場参加自体が珍しいため、安全を期して輿に乗って、乗り込む事になったのだ。

 

銀糸「戦場と云う物は、常に緊迫した所だと聞いていたが、これほど騒がしい物とは、聞くと見るとでは、全く違いますね? 姉上?」

 

金糸「油断禁止! 辛苦思不必然的是行動! 臣下提示不是朕甘!!」

 

( 油断しては駄目! 白菊達は私達に辛い思いをさせないため、わざとあのような真似をしているのよ! 私達が甘えていては、下の者に示しが付かないわ!! )

 

銀糸「はい! 申し訳ありません!!」

 

金糸「……心配不共身固。 不測、朕是挺身守護!」

( ……緊張しなくても大丈夫。 何かあれば、私が身を挺して守るから! )

 

銀糸「そんな! 皇帝陛下が、自分の身を投げ出して庇うなんて! そんな前例などありません! 守るのでしたら、私が楯になります!!」

 

金糸「現世、朕妹不守護、大陸否守護? 重要先例否今世者! 是『銀糸』也!」

 

(この世で、たった一人の妹を守れず、大陸を何故守れようか!? 前例よりも今の大事な者が遥かに大切! それが、私にとって銀糸だっただけ!)

 

銀糸「う、うぅ~! 姉上!!!」

 

ーーー

 

先頭を進む董卓軍。 

 

恋を護衛として月、詠、ねねが乗馬している。

 

ーーー

 

詠「………おかしいわね?」

 

月「どうしたの、詠ちゃん?」

 

詠「う~ん、稟と風が今回出陣できなくなったのは、分かったわよ! だけど、忠勝と華雄も付いてこれないって……どういう事よね?」

 

▼▽▼ ▼▽▼ ▼▽▼ ▼▽▼

 

忠勝「申し訳ないで御座るよ! どうしても、此処に残るように頼まれたので御座る!! それだから、どうか勘弁して貰いたいで御座るよぉ!!」

 

ーーー

 

華雄「月様! 申し訳ありません!! この洛陽で不審な話があるため調査しております! 恋や霞が居ますので……警備には問題ないかと。 皇帝陛下方も白菊達が居れば安心でしょう! 私は、洛陽で皆様の勝利を祈りますよ!」

 

▲△▲ ▲△▲ ▲△▲ ▲△▲

 

ねね「まぁ~天下無双の恋殿が居るし、他の将達も馳せ参じている事ですからなぁ~! 幾ら晋軍が強くても、晋軍三十万に対して、竜驤軍八万、曹操軍、孫呉連合二十万、我ら禁裏軍が四万! 敵を圧倒しておりますぞ!!」

 

詠「だけど………何か嫌な予感がするのよ? 颯馬か聞いた戦術に間違いない! でも、晋軍の動静が変なのよ……。 何か、何か変なのよ!」

 

ーーー

 

月「詠ちゃん。 私も問い掛けたいんだけど………いいかな?」

 

詠「な、何? ちょっと月? か、顔が怖いんだけど………?」

 

月「………何で……天城様が……白菊さん達の婿入りに決定してるの……? 私……許可した事も、頼んだ覚えさせないのに……何でなの…詠ちゃん!?」

 

ねね「ねねは、ししっ知りませんぞ!? そのような話、今回始めて聞きましたからな~!!!」

 

詠「ボ、ボクも……許可した事ない! 白菊が勝手に!!!」

 

月「………………分かった。 白菊さんとは……真剣に話し合いしてこなくちゃ……行けないようだよね。 ………詠ちゃん! 小休止の命令を!!」

 

詠「ぜ、全体に小休止の命令! 伝令兵! 伝えて頂戴!」

 

伝令兵「はっ!」

 

月「じゃあ………行ってくるね! 詠ちゃん………!!」

 

詠「う、うん! 気を付けて! 待ってるから!!」

 

ねね「れ、恋殿! どこに居らしゃいますかぁ!! 恋殿!?」

 

ーーー

 

この小休止の間、白菊と月との間で、平穏な話し合いが持たれたそうだが、双方平行線で終わったと云う。

 

翠「ゆ、月って………母様に対抗できるほど、強かったか?」

 

蒲公英「お姉様~! タンポポ、今晩一人で用を足す事できないよぉ!! 一緒に付いて来てぇ!!」

 

翠「心配するな! あたしも誘うつもりだったんだ!」

 

ーーーーーーー

ーーーーー

 

あとがき

 

最後まで読んでいただき、ありがとうございます!

 

来週から投稿が遅くなるかも知れない……予定もあり、一挙に本日仕上げました。 次回から于吉と颯馬の策が出てくる予定になります。


 
このエントリーをはてなブックマークに追加
 
 
5
0

コメントの閲覧と書き込みにはログインが必要です。

この作品について報告する

追加するフォルダを選択