No.691006

とある空母の転生記(艦これ×エースコンバット)第二話

この作品は二次創作になります。作者は軍事系に関してはほぼ素人です
作者の独断と偏見とその他妄想で構成されております
というか、それでしか構成されておりません。
これらの設定が苦手な方はブラウザバック等の御英断をお願いします。

2014-06-02 00:57:28 投稿 / 全2ページ    総閲覧数:12168   閲覧ユーザー数:11934

 

 「所属不明艦?」

 

 「はい、見慣れない装備をした正規工空母級の艦娘だそうです

 

  彼女のお陰で赤城さんの艦隊は助かったそうです」

 

ふむ・・・と、言う事は新しい艦娘だろうか

 

 「・・・報告と違うな。やはり狙われてたって事だな」

 

 「ええ、あの海域での偵察の任は横須賀第四艦隊にあります」

 

第四艦隊か・・・相変わらず陰謀渦巻く鎮守府だなここは

 

港ん中にうずしお作ってどうすんだよ。

 

 「さて、仕事を片付けるとしよう。加賀、第零特務艦隊を編成

 

  使用装備の主砲砲弾を拘束弾に設定。出撃任務にかかれ」

 

 「了解しました」

 

と、秘書艦の加賀は執務室を出て行った

 

 「さて、書置きしてねーと出てる奴らが心配するな・・・」

 

メモ用紙に提督仕事中と書いて、執務室を出てドアに貼る

 

 「さてと・・・さっさとゴミ掃除にでも行って来るか」

 

そうして、俺は刀を片手に装備格納庫に向かった

 

 

 

 

 「とりあえず私達の部隊の基地で保護するネー

 

  テイトクには私から話を付けておきマース」

 

一応同行の許可は出たけど

 

私は、正直困惑していた

 

見たところ、この人達は先程のモンスター達と戦う存在だ

 

艦の代わりに、小回りの利く人間が使用できる戦闘艦の武装と機能

 

そんなもの、私が居た世界には存在しなかった

 

私自身も、こんなに小さな体ではなかったのに

 

ーーーそれは、向こうの世界ではこの人達も私と同じ者だった可能性があると言う事だ

 

そうしているうちに、港が遠くに見えてきた

 

 「あそこが私達の基地ーーー第六艦隊基地ネー」

 

私の視界に入ってきたのはーーー小規模な港だった

 

小型船舶が停泊するくらいの、対空火器が所々に存在しなかったらただの

 

少し大きめな漁港程度の規模だった

 

 「まあ、私達の基地は通常の施設の内部改装しただけの簡易的な支部みたいなものだから

 

  地味なのは仕方が無い事ですが」

 

 「はぁ・・・」

 

 「それにしても不思議な装備なのです・・・」

 

少し小さな女の子・・・駆逐艦の電ちゃんが私の腰に付いている空対空システムを興味深めに見ていた

 

 「んー?テイトクのお迎えが無いネー・・・いつもは埠頭で待っていてくれるんですけどネー」

 

と、金剛と呼ばれる少女が首を傾げる

 

 「あっ。おかえりなさい皆」

 

 「暁お姉ちゃん!!」

 

先程から私の艤装を興味津々に眺めていた電ちゃんが港で待っていた黒髪の少女に駆け寄った

 

 「暁レディちゃん、テイトクは何処に居るのデスか?」

 

 「分からないわ。私はとりあえず”れでぃはこの大人の飲み物を飲みながら待ってる方が

 

  似合うぞ?”って言われたから皆を待っていたのよ」

 

と、その手に持つのは黒く無糖珈琲と書かれたラベルを張られたーーー

 

・・・中身は少し明るい黄色がかった白色の飲み物のビンだった

 

 「(お姉ちゃん・・・それは提督が前に作ってくれたとっても甘いみるくせーきなのです・・・)」

 

 「(このちっちゃなレディは本当に幸せそうですネー・・・)」

 

 「(提督に遊ばれてるわよ・・・それでいいの?暁ちゃん)」

 

と、出迎えを受けた皆は思い思いに・・・もとい全員一致の考えに行き着いた

 

 「「「(つまり、お留守番って事(でしょうね)(なのです)(デスネー)・・・)」

 

 「えっと、置手紙にこう書いてあったわ」

 

暁と呼ばれる少女はポケットから紙を取り出し

 

 ”囚われのお姫様を助けに行って来る。晩飯はテキトーに食料庫にあるもんで何とかしといてくれ”

 

 「「「・・・・・・・」」」

 

私と、赤城さんと、電ちゃんはただ呆然としていた・・・んだけど

 

 「ヘェーテイトクゥ~・・・テイトクは私よりも他の女の子を選ぶのデスネーーー?」

 

その紙をグシャっという音を立てて握りつぶした金剛さんは・・・どうやら怒り心頭のご様子

 

 「ああ、大丈夫、何時もの事だから」

 

 「そうなのです・・・提督さんはいつもこんな感じなんです」

 

そうなんだ・・・テイトクと呼ばれる人物は結構適当な人間なんだね

 

 「それにしても、囚われのお姫様とは一体何の事なのですか?」

 

 「さぁ・・・ちんぷんかんぷんだわ」

 

よくわからないけど、ここの基地の司令官は不在らしい

 

私はどうなるのかな・・・これから

 

 「こら金剛、提督の部屋に向かって主砲を向けるのはやめなさい」

 

赤城さんが金剛さんを羽交い絞めにして拘束する

 

 「放して下サーイ!!私には提督を粛清する使命があるのデース!!」

 

そうしてただ呆然とその騒ぎを見つめる私と電ちゃんとそのお姉さん

 

 「とめなくていいの?」

 

 「いつもの事なのです」

 

 「ええ、いつもの事ね」

 

それにしても、提督と呼ばれる人物がどんな人物なのか気になるなぁ・・・

 

 

 

 

 

 「うし・・・あーーー第四艦隊総司令官に告ぐ。今すぐ武装解除してさっさと表へ出ろ

 

  さもなくば、基地を艦砲射撃、爆撃を行う。繰り返すーーー」

 

適当に、銀行強盗に投降を呼びかける感じでそれを行う

 

まぁ・・・要するにピンポーン程度だ。どうせ出てこないからな

 

 「・・・応答しませんね」

 

 「反応は無し。対空電探を基地に増設、それに応じて対空砲増強

 

  爆撃大歓迎って感じで閉じこもってるな

 

  よし、艦載機全機爆装。どんな寝坊介でも一発で飛び起きるくらいキツイのかましてやるぞ」

 

 「艦載機全機発艦用意!!三式電探撹乱改良砲弾装填!!」

 

加賀が艦隊に指令を出す

 

 「了解致しました。ボーキサイトから取り出した金属の破片をばら撒けばいいのですね?」

 

 「ああ、それで電探を無力化できる

 

  つっても、目視距離に入っているからあんまり関係ないんだけどな」

 

戦艦、”霧島”が基地上空に撹乱用砲弾を打ち上げる

 

空中で炸裂したその砲弾から爆煙と共に空中に舞うのはアルミニウム箔・・・チャフだ

 

 「少し驚かせてやれば、簡単に艦娘を繰り出すだろうな。次弾装填急げ」

 

 「もしかして、出番ないっぽい?」

 

 「んなわけあるか。何の為に拘束弾を装備させてると思っているんだよ

 

  もうすぐ日が落ちる。お前のその夜目と機動戦闘能力が鍵だ」

 

 「もしかして・・・私がしくじるとマズイっぽい?」

 

 「失敗しても責めたりしねーよ。でも、なるべくなら作戦通りに事を進めたいんでな」

 

 「提督は甘ちゃんっぽい?」

 

 「大甘ちゃんだよ。自覚しているし理解もしている。だからこそ夕立、お前を連れて来たんだ」

 

そうして駆逐艦 夕立の頭を撫でる

 

 「うまくやってくれよ。成功したら帰って間宮の甘味振舞ってやるから」

 

 「「「早く終らせるわよ!!」」」

 

うし、なんか余計な奴らも含めて戦意高揚

 

さて、こんだけ派手にやってたらそろそろ艦娘が出てくる頃なんだがーーー

 

 「艦娘と思しき艦影を視認・・・?」

 

 「どうした?」

 

 「見た事も無い船ですね・・・あんな特異な装備をした艦娘を私は知りません」

 

と、自前の双眼鏡を覗いて相手を視認する

 

それと同時に、肌身離さずに持っている無線機からノイズ交じりに声が聞こえてきた

 

 「(・・・お願い、この声が聞こえているのならーーー逃げてください・・・)」

 

この無線機はーーー俺が目覚めた時から身に着けていたものだ

 

それはーーーこの時代には存在しないはずの代物だ

 

しかも、それはこちらの国の言語では無いものを使用していた

 

 「ヤベェ・・・ありゃ洒落になってねー」

 

双眼鏡のレンズの向こう側に移るそれにはーーー

 

 「(右舷対艦誘導弾発射準備よし。目標、”第六艦隊指揮官”)」

 

丸い筒の先端を弾き飛ばして、その中から出てくるそれを瞬時に理解した

 

 「全艦に告ぐ。今すぐに基地へ帰還しろ」

 

 「・・・何故ですか?」

 

 「相手は俺達の間合いよりも遥かに長い射程を誇る対艦攻撃兵器を搭載していて

 

  こちらの砲撃が届かない位置から、一撃で大破航行不能にする程の強力な槍と

 

  俺達の撃ち出す砲弾を正確に捕捉する事ができる電探を装備している」

 

 「そんな装備、聞いた事もありません」

 

 「だが事実だ。今に、それが判る」

 

 シュゥゥゥゥゥゥゥウッ!!

 

白い矢が、俺の目の前数十センチで停止する

 

うむ・・・こんなん向かってきたらたまったもんじゃねーな。心臓に悪い

 

つか、当たってたら俺の体はハンバーグに使うミンチよりも酷い有様だっただろうな

 

・・・・ちびりそうだったとかそんな事ないんだからな!!

 

 「!!これは!?」

 

 「加賀、これが神の矢だ。戦艦一隻のみならず、”艦隊そのもの”を一撃で海中に葬り去る事も可能な

 

  ”目標に向かって勝手に飛んでいく爆弾”だ。お前は、海面スレスレを戦闘機以上の

 

  速さで真直ぐ突っ込んでくるコイツに対応できたか?」

 

 「・・・いいえ」

 

 「そこで否定できるお前は伸びるさ。霧島、対電探用砲弾を使用しながら後退

 

  加賀と共にそのまま指令基地に戻れ」

 

 「提督は!?」

 

 「俺は残る、あの艦の後ろに見えるバカの首を跳ね飛ばしてやらねーとな」

 

先程の攻撃を行った船の後ろ側に、拳銃を携えている軍服に身を包んだ男が一人

 

俺が先程の攻撃を防ぐ事ができたのは、艦娘の艤装に搭載された”艦娘の謀反を防ぐ為の機能”

 

艦娘の持つ艤装は、普通の人が持つにはあまりにも強力すぎる代物だ

 

そんな物を持つ艦娘は、正直な話あまりにも危険な存在となる

 

その上官への危険を防ぐ目的として考案されたのが、艤装火器制御機構

 

上官、一般市民に向けて艤装の装備を用いると

 

砲弾は射出されるが、衝突時に生命体を感知。寸前で質量を失う

 

つまりーーー艦娘は艤装を用いて上官をシバく事ができない。

 

俺からしてみればオーバーテクノロジーなんだけどな。でも、この世界にはそれが存在する

 

艤装を持たぬ艦娘はただの人間の少女であり、男の軍人に歯向かえる程の力は無い

 

それを利用して、あのクソ馬鹿提督様は好き勝手働かせてるらしい

 

おまけに、最近着任したばかりの俺に偽の情報を流してきやがった

 

そのせいで今出撃している部隊はかなり苦戦を強いられたらしい

 

そういう意味でも、この提督には責任を取ってもらわなくてはならない

 

 スラッ

 

俺は片手に握っていた日本刀を鞘から引き抜いた

 

軍刀ではないーーーー俺は一度軍人として死んでいる

 

 「一人の日本人として、俺はお前の蛮行を許さない」

 

 「提督になったばかりの餓鬼如きが!!先任に刃を向けるか!!」

 

 「吠えるな、間違った事に気づかない国の駄犬が」

 

 「ほざけ!!」

 

拳銃をこちらに向け、発砲してくる第四艦隊司令官・・・だが

 

 カチンッ

 

 「!?このっ!!」

 

何発かを発砲したが、そんなオモチャじゃあ人は殺せないよな

 

その隙に俺は急接近、首筋に刃をあてがえる

 

法のきまり其の壱

 

 「まず”艦娘の艤装は各鎮守府の所有物であるが、艦娘を務める者に関してはこれにあらず”

 

  艤装は司令官が勝手に使おうが何しようが構わないが、艦娘を勤める彼女達自身を拘束する

 

  権利を司令官は求める事はできないって事だな。規約は良く見ましょう」

 

 「ぐっ・・・・」

 

法のきまり其の弐

 

 「”各鎮守府が海域偵察などで得た情報は、必ず鎮守府中央海域情報局を通す事”

 

  情報の正確さという事実をより確実に得る為に、偵察情報はある程度収集される

 

  尚、偽った情報等によって他の鎮守府に被害が及んだ場合

 

  情報を流した鎮守府の司令官は自らの過失を認め、軍法会議所に出頭する事を義務とする”

 

  ・・・自分が原因なのを自覚したらさっさと自首しましょうって事だな」

 

 「新米提督如きが!!現実を知らずに何を口に出すか!!」

 

 「生憎様、俺は新米提督であってーーー」

 

一呼吸置いて、その続きを口にする

 

 「現実を誰よりもよく知っている。そして、そこの最強の盾と何者をも葬る矛を持つ艦娘が

 

  本来どういう戦闘を行うのかも、俺は知っている」

 

 「!?どう言う事だ!?」

 

 「簡単な事だ。運用方法と戦闘方法が他の艦娘とはまるで違う。さて、これ以上の会話は不要だ

 

  現時刻を持って、貴官の提督権限を剥奪。情報隠蔽と艦娘使役規約違反の処罰を行う」

 

 「くっ・・・”メイ”!!こいつを撃て!!」

 

メイ?聞いた事もない船だ・・・ああ、あの艦か

 

 「うう・・・」

 

渋ってるな・・・余程戦闘が嫌いか怖いのか

 

撃ちあいに慣れていないって事だな

 

 「仕方ねーな・・・英語だったなさっきのは

 

  ”この声が聞こえる艦があるのなら、三時の方向島影に位置する廃港に退避せよ

 

   尚、従っていた司令官は何とかする。オーバー”」

 

ふと、先程の護衛艦が顔を上げる

 

そして指示通りに三時の方向に転進、戦闘領域から離脱する

 

 「おい、メイ!!何故離脱する!!私を護れ!!」

 

 「うるせぇっつってんだろーが・・・さて、何か言い残す事はあるか?」

 

そもそも、艦娘を用いて生身の人間を攻撃できないって事をこの提督たちは知らないからな

 

じゃねーと無駄弾撃たねーし、そもそも艦娘を繰り出す必要が無いだろ?

 

 「それじゃあな。また生まれ変わった時にはマトモに生きるんだな」

 

刃を、提督のドテッ腹にぶちかます

 

 ズドォッ!!

 

 「ぐっ・・・ごはっ・・・」

 

これが、この刀の重さが責任の重さだ。しっかり受け取りやがれってんだ

 

そうして気絶し、刀を納めて俺は海に倒れた提督を担いだ

 

 

 

 

 

 ハイッ☆作者です

 

 いい加減駄文と更新不定期をなんとかしたいなと思うこのごろ

 

 ネタはあれど書く暇がない・・・おまけにそれを文章に纏めるお頭もあらず手詰まりでござる(焦

 

 そんな言い訳はどうでもいいとして、第二話です

 

 設定とかその辺も後々補足していきます~

 

 意見感想募集中☆

 

 よろしくお願いします

 

 

 

  

 

 

 

 

 

 

 


 
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