No.679626

リリカルなのは~翡翠の戦士と七つの才牙~

第三十七話転生者、貴方の願いは?、襲撃されて共闘、余談

2014-04-18 00:35:19 投稿 / 全2ページ    総閲覧数:3009   閲覧ユーザー数:2860

~アイ視点~

 

え?今、何て言った?

 

「今、転生者って言った?」

 

あ、剣也が代わりに聞いてくれた……

 

「うん、言ったよ♪」

 

「俺らも転生者(・・・・・・・・・・)だしな」

 

「「ストーップ!?そのワードが他の人に聞こえたらまずいって!!?」」

 

私と剣也が同時に叫ぶけど二人は平気そうです……聞こえたらどうするの?

 

「ははは、大丈夫だよ」

 

「聞き耳立ててる人がいると思って認識疎外をかけているから」

 

笑いながら言う空牙と音恩……

確かに結界張ってるけど……あまり言わないでね………頼むから

 

「転生したのはいつなの?」

 

「私達が五歳の頃だから……六年前だね」

 

6年前…という事は原作主人公のなのはちゃんがひとりぼっちになっていた時に母さんが転生前のゼン(剣也)が寝てるすきに魂をリリカルなのはの世界に馴染ませる為に送ったのと同じ時期ね……

 

「二人は原作介入しようとは思わなかったのか?」

 

剣也が質問する

 

「俺達は″リリカルなのは″の原作知識を一切持っていないし、″カードキャプターさくら″の方に原作介入していたんだ」

 

なるほどね……

 

「あれ?でも転生する際にデバイス貰っているよね?デバイスはその世界にはないはず…」

 

「君の母親……セレナさんが″リリカルなのは″とクロスさせたのをおもいだしたらしくてね……。特別に貰ったんだ。その影響か俺達でも気付かない内に関わってしまっているけど」

 

私の質問に空牙さんは答える

 

ふむふむ……転生者にも色々いるね、覚えておこう

 

「ちなみに私の願いは″どんな楽器もプロ並に演奏できる″、″いくら食べても太らない体質″、″音楽に魔力をのせて攻撃、防御、回復、補助が出来る才能″、レアスキルは自分の周りの魔力を見ることが出来る″魔力感知眼(マゴイ・アイ)″だね」

 

音恩ちゃんが言った

 

……二番目の願いは羨ましいと思った私はおかしくない……

 

おかしくないんだ!!!!!!!

 

「ついでに俺も言った方が良いな。俺の願いは″″結界師″の間流結界術を魔法として使用出来る、″世界中の言葉を話せる″、″デバイスの機能にDSソフトのエレメントハンターに出てきた全ての武器に変形可能″だな、それとレアスキルは天然もので″風の変換資質″だ」

 

空牙さんの最後の願いに疑問を抱いた

 

「あの……たしかそのゲームの武器の種類って……」

 

「?400種類以上だが?」

 

「「多すぎだよ!?」」

 

私たちは思わず突っ込んだ

 

400種類以上って多すぎだよ!?

 

剣也でもそこまでの種類は使わないよ!?

 

私が愕然としてると剣也がいう

 

「俺の願いは″デバイスのフォームの追加″、″デバイスに他の平行世界の技の中で魔法として使えそうなものを送って貰う″、″デバイスの強度の強化″の三つだ……もっとも、祖父も転生者だから″六式″、″覇気″、″念″の三つを習得してる。レアスキルは空牙と同じで天然ものの変換資質″氷″……天撃と才牙はセレナさんがサービスでつけたからレアスキルではない」

 

不公平と思ったのか自分の願いと技術を話した

 

なら私も言うべきよね……?

「私の願いは″シャイニング・ブレイドの「七色の霊刃使い」サクヤのモードチェンジ使用可能″、″モードチェンジの種類の追加″、最後が剣也と同じ″デバイスに他の平行世界の技の中で魔法として使えそうなものを送って貰う″だよ、レアスキルはありません」

 

「別に君達の願いやレアスキルまで言わなくても良かったんだけど……」

 

苦笑しながら音恩ちゃんは言う

 

「でも″リリカルなのは″の原作知識も無く管理外世界である地

球に転生した二人がどういった経緯で管理局員に?何かきっかけでもあったの?」

 

「私のパパが管理局員なの。そして私と空牙が成長するにつれて魔力も大きくなっていったから、管理局に入局させてくれたのよ。因みにパパは管理局専属のデバイスマスターね」

 

音恩ちゃんのパパさんが管理局員か。なら原作知識も無く管理外世界出身の転生者が局員になれるのも不思議じゃないね

 

「それにシグナム達に魔力をとられかけたしな」

 

「「理由それだよ!?」」

 

私と剣也は声を揃える

 

その時だった

 

「みーつけた♪」

 

「「「「!!!!!???」」」」ババッ!!

 

「封絶!!」ギュオ!!

 

無邪気な女の子(たぶん同じ年)の声に含まれた殺意(・・)を感じ、飛び退きながら封絶をかけて廻りに被害が出ないようにした

 

「貰いに来たよ、零番目の才牙♪」

 

その子はフードの付いた黒いコートを纏い、フードをすっぽりと頭に被せて顔を隠していた

 

零番目?……私が知らない才牙を剣也は持っているって事?

 

「力ずくで!」ドン!!

 

そう叫びながら剣也の方に向かう女の子

 

早い!!……と思った瞬間には剣也の目の前にいた

 

「!?″刃″!!」ガキン!!

 

剣也は瞬時に変化系念能力″刃″を手に纏わせて相手の剣を防いだ

 

″刃″

剣也の変化系念能力で念を刃に形状させる能力

最も使用頻度が多い念能力でもある

自分の体のどこからでも出すことが出来、変形可能、自分の持つものに纏わせることもできるといった特長を持つが、大きくするほど耐久力が低くなるという弱点を持つ

(しかし、剣也は武装色の覇気と併用することでこの弱点を補っている)

 

「剣斬脚!!」ブン!!

 

剣也は蹴りを入れようとするが簡単に避けられる

 

でもそこは……

 

~~♪

 

音色と共に若草色の魔力弾が襲う

 

「!!?」

 

女の子は剣を使って切り裂きながら着地するも……

 

「……ふっ!!」

 

空牙がその場にいて、藍色の魔力を薄く纏った緑色の死神が持つような鎌を相手に向かって振るう

 

「……」シュン!!

 

当たると思いきやその子は瞬時に消え、少し離れた場所にいた

 

「手伝うよ」

 

「四対一なら優位だしね」

 

「サンキュー」

 

「あ、私も……セットアップ!!」

 

私を含めた全員がバリアジャケットを纏って構える

 

さっきの模擬戦では出番無かったから頑張らなくちゃ!!

 

 

余談

 

「アイ……気にしてたのね……(^_^;)」

 

死後の世界にある株式会社ANOYOの転生課長セレナが仕事の合間に転生させた愛娘の様子を見て苦笑していた……


 
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