No.680204

リリカルなのは~翡翠の戦士と七つの才牙~

第三十八話戦闘、驚き、アイの考え
*次回は空牙達の話をします

2014-04-20 15:31:47 投稿 / 全2ページ    総閲覧数:2470   閲覧ユーザー数:2377

剣也は棍を両手で持ち、女の子に向かって跳躍する

 

女の子も同時に剣也に向かって飛び、互いの武器をぶつけ合う

 

勢いの乗った一撃は重い

 

剣也は音恩から「あの子が飛ばない様に攻撃して足止めしてほしい」と頼まれているので地上で切り結んでいる

 

右上から左下、左からの横凪ぎ、上から縦一閃

 

女の子は受け流し、下がって避け、右に少しズレて避け、腹に向かって突く。

 

「させるか!!結!!」

 

だが、空牙が結界術を出して防いでくれる

 

相手が突いた後を狙い、剣也が棍で女の子を転ばせると同時に

 

「″剃″!!……からの富嶽鉄槌割り(ふがくてっついわり)!!」

 

「!?っ……!!」

 

アイが瞬時に接近、力任せに刀を叩き付ける

 

女の子は転がることで避け、その勢いのまま飛び退く

 

「ソニック……」

 

「結!!《音恩、ブースト!!》」

 

「《了解!!盾の曲、いきます!!》」~~♪

 

「エッジ!!」

 

女の子が魔力刃を飛ばすも音恩の曲で硬くなった空牙の結界に弾かれる

 

そのすきにアイは黄色いカードを取りだし、モードチェンジする

 

「ゲルブリッツ!!」

 

刀が黄色い刃の付いた双銃″風迅雷刃″に変化、黒いドレスも黄色をベースにした″風雷のドレス″に変化した

 

「武天流双剣術派生……双銃乱舞!!」

 

銃を華麗に振り回しながら女の子に向けて撃つ

 

ー危ない技だな~~…

 

とこの場にいた皆が思ったのも無理はない

 

女の子は回避、近寄りながら切りつけようとする

 

「属性を″土″、守れ!!盾童子!!」

 

剣也がサイガ式を展開、土の紋章を真ん中にして大きな盾を持つ童子を召喚、アイを守る

 

「《攻の曲、いきます!!》」~~♪

 

音恩が曲を奏でると同時に若草色の魔力弾が無数に女の子に襲う

 

「くっ!!」

 

女の子は防御する

 

「結!!」

 

空牙が結界を足にかけて動きを止めると同時に

 

「今!!」

 

「″剃″!!」

 

アイの言葉に剣也が瞬時に接近

 

「ウィル!!」

 

「了解、ソードフォーム、」

 

剣也ウィルを瞬時に剣に変形、右手に持ち、更に才牙、天地棍(グランロッド)を具現化、左手に持ち、振るう

 

「っ!!?」ガキン!!

 

女の子が剣で弾き、それに合わせて剣也が剣を反対側から振るう

 

が……

 

「……ふっ!!」バシンッ!!

 

女の子が素手で弾き落とした……

 

しかし、それは囮……

 

「すきあり!!」

 

剣也は手を居合い切りのように構え、

 

「武天流体術……抜刀手」

 

本命である居合いを模した武天流体術最速の手刀をかました

 

女の子は咄嗟に回避したがその勢いでフードが取れた

 

「音恩、魔力色とパターンを!!……え……?」

 

「うそ……?」

 

「……そんな……」

 

空牙、アイ、音恩の三人が驚く

 

「!!」ババッ!!

 

女の子は慌ててフードをかぶり直し、見たことがない魔法陣を展開、転移して逃げた

 

だが、剣也は見た……見てしまった

 

金髪のツインテール、そして何よりもあの赤い美しい目を……

 

「フェイ……ト……?」

 

フェイトと……

 

 

 

 

 

瓜二つの女の子の顔を……

 

 

 

「フェイトではない?あの子が?」

 

襲撃後、音恩が剣也にそう言ってくれた

 

「うん、あの子の魔力色は碧玉石色(不透明な緑の石英を表わす色)だったし、パターンも違う、何よりも最後に見せた術式、始めて見たものだもん……それに背も低かったし」

 

と説明してくれた

 

「じゃああの子は一体……」

 

「……まさか……」

 

剣也が考えているとアイが何か思い当たる節があるのか、考えていた

 

「剣也、ひょっとしたら……」

 

「?どうした?」

 

「あの子……一度死んだ存在かも」

 

そう言ってアイは自分の考えを話した

 

曰く、あの子の正体はフェイトのオリジナル、アリシアなのではないか?

 

曰く、最後に見せた術式はアルハザードの技術ではないか?

 

しかし、アリシアは魔力を持っていない筈……

 

何故剣也が持つという零番目の才牙が欲しいのか?

 

と言った謎が生まれる

 

「……剣也、説明して、零番目の才牙について」

 

アイの威圧のある言葉に剣也が冷や汗を流す

 

「……御免なさい、何れ説明しますので見逃してください」

 

剣也は素直に土下座して頼み込んだ

 

「……ほんとに?」

 

「うんうん」

 

「「(よほど嫌なのか……説明するの)」」

 

その光景に空牙と音恩は心のなかで思った

 

この時、剣也達は知らなかった……

 

新たな、それも剣也の過去に関わる大事件が起きるとは……


 
このエントリーをはてなブックマークに追加
 
 
3
2

コメントの閲覧と書き込みにはログインが必要です。

この作品について報告する

追加するフォルダを選択