No.678972

リリカルなのは~翡翠の戦士と七つの才牙~

第三十六話説教、説明、風の捕縛者と笛の癒し手

2014-04-15 07:32:07 投稿 / 全4ページ    総閲覧数:2882   閲覧ユーザー数:2749

『ごめんなさい…』

 

剣也を除く模擬戦参加者全員(気絶していたので叩き起こした)横二列に正座で並ばされ頭を下げていた(つまり土下座)

 

その参加者達の前には立ち直ってご立腹していた化童子が浮いていた

 

「皆様、いくら主とはいえ一般魔導師を軽く超える者十人相手にするのは無理があります!しかも最後のあんなSランク以上の魔法を放とうとするとは何事ですか?もし命中していたら確実に病院のベッドで生活か或いは死んでますよ?わかっているのですか?」

 

『すいません…』

 

流石は剣也と共に行動しているだけあり、数多くの死線を潜り抜けてきた守護騎士も恐怖するほ どの圧力が掛けられ頭が上手く回らず単調な返事のみとなっていた

 

当然なのは達(クロノ抜き)の眼には涙が溜まっている

 

「おまけにアイ様まで止めるように説得どころかノリノリで参加するとは……普通停めるべきでしょうが!!?」

 

「いや~剣也なら平気かな?……って思ったのでつ「そういう問題ではないでしょ!!」……はい……」

 

……一応神の娘なのに魔法に怒られてるのはどうかと思うよ、アイ……by剣也&作者

 

「今回は勝てたから良いですがくれぐれも今後は考えてから模擬戦を挑んで下さいね?そして今回の件を深く反省なさい」

 

『はい…』

 

最後に言葉を告げると化童子は消えた

 

そこに残された者達は思う‥化童子は怒らせたらかなり怖いと…

 

 

アースラ内の食堂

 

「……」モグモグ……

 

剣也達は昼を取っていた

 

因みに監理局特製焼きそばである

 

「そういえば剣也君……」

 

隣に座っていたすずかが思い出したことを聞く

 

え?前回はいたかわからなかった?知らんな

 

「シグナムさんとシャマルさんを倒した時に何をしたの?」

 

「そういえば私も気になったのよね」

 

「うむ、私もだ」

 

「そうね……私の防御魔法をすりねけたのも謎よね……」

 

「あれには驚いたの」

 

「一体どうやったんだい?」

 

すずか、アリサ、シグナム、シャマル、なのは、アルフの順に言う

 

「ん?……まぁなのは達だし、種明かししてもいいか」

 

そう言いながら剣也はあるものを見せる

 

「……波線?」

 

そうフェイトが言うようにそれは波線の様になっており、所々間隔がずれていた

 

「これはシャマルの魔力の波長を表している……波長が同じ魔力はまずいないが……」

 

そう言いながら剣也は別の波線を出したあとに……

 

「これは俺の魔力の波長を示したもの……これを調整して……」

 

そう言いながら剣也の波長が変化していき、シャマルの魔力の波長と同じになった

 

「こうやって魔力の波長を同じにする事でその波長を持つ相手の魔法を無効にしたんだ」

 

ーこれを俺は″魔力ピッキング″って呼んでいる

 

と剣也がいい終えるころにはユーノとクロノ等の魔力関係の研究についてある程度知識を持つ人達が唖然としていた

 

一応追記するが剣也の言う魔力ピッキングはつまり自分の魔力を相手の魔力と同じにするということである……

 

普通はそんな事が出来ないのだ

 

「(魔力の操作、技術に関しては剣也程のものはいないね……)」

 

「(教導官に執務官、おまけに捜査官の資格を持っているのも納得だな……)」

 

ユーノとクロノの二人は色々と理由を付けて無理やり納得した……

 

「では私達を倒したのは?」

 

シグナムの質問

 

「あるアニメの技を元にした……″天力発勁″って呼んでいる」

 

[天力発勁]

天力を掌から相手の体に送り込む、中国武術の発勁を模した技である……

天撃でなく技に分類されており、魔力の基本的コントロールの一つ″放出″をヒントに作り出したもの

 

「因みにもとねたは?」

 

「……″ガンダムビルドファイターズ″の戦国アストレイ……///」

 

ヴィータの質問に剣也は顔を赤くしながら答えた

 

 

完食してから皆でお話をしていると……

 

「お、クロノ」

 

「お久しぶりです」

 

クロノに少年と少女が話し掛けてきた

 

どちらも剣也達と同じ年くらいで、少年は茶髪のツンツンヘヤー、少女は薄紫色の髪に黒いリボンを付けていた

 

そして服装は……

 

「(……私立友枝小学校の制服?)」

 

剣也の思ったとおり友枝町の小学校の制服を着ていた

 

「(母さん……″カードキャプターさくら″の世界もクロスさせたの……?)」

 

アイはアイで呆れていた

 

「あぁ……久しぶりだな、″風の捕縛者″、″笛の癒し手″」

 

クロノが二人の通り名を言う

 

「クロノさん……お願いですから……///」

 

「その通り名は……」

 

二人は照れる

 

「すまない……久しぶりだな、空牙、音恩」

 

クロノが苦笑しながら改めて言う

 

「空牙くん、久しぶりなの!!」

 

「音恩も」

 

「あのときは世話になったな~」

 

なのは、フェイト、はやては面識があるらしく、挨拶した

 

「お、久しぶり」

 

「久しぶりだね……貴女方は?」

 

音恩が剣也とアイを見て言う

 

「初めまして、柊 剣也です」

 

「剣也の従妹の柊 愛華です」

 

剣也達が自己紹介すると二人は驚いた

 

「……そうか、こいつが」ボソッ

 

「……あの二人」ボソッ

 

「?二人ともどうした?」

 

クロノの言葉に二人は驚いた

 

「!あ、いや……」

 

「この二人がいま上層部がスカウトしている二人なんだって思っただけ」

 

「スカウトと言えば……」

 

二人の返事に思い出したことがあるのか剣也はクロノに言う

 

「クロノ……頼むから家に勧誘の手紙を送ってこさせないでくれ」

 

そう、GW後から最近勧誘の手紙が送られるのだ

 

それも何枚も

 

「おまけに杏樹とローズがSSS+ランクの魔力持ちでレベル7の発火能力者(パイロキネシス)、発電能力者(エレキネシス)であることを知った途端に多くなったね……」

 

「……すまない……」

 

クロノが申し訳なさそうに答えたのだった

 

 

その後、皆でおしゃべりしたり、なのは達に魔法戦の戦い方を教えたりして過ごし、変える時間になったのだが……

 

「「……何で二人がいる(の)?」」

 

剣也とアイの隣には空牙と音恩がいた

 

因みになのは達とは別れたのでいない

 

「いや~、もう少し話したいと思ったんだ」

 

「それに色々と知りたいと思ったし、それに……」

 

二人は同時に

 

「「噂の転生者(・・・・・・・・)がどんな人なのか知りたいと思ったからだよ」」

 

笑顔でそう言った

 

「「……へ?」」

 

 


 
このエントリーをはてなブックマークに追加
 
 
3
2

コメントの閲覧と書き込みにはログインが必要です。

この作品について報告する

追加するフォルダを選択