どうも山武です。
やっぱり二次創作とはいえ小説を書くのは難しいですね。
どうしても案が出てこない時があります。
さて今回は春蘭・秋蘭拠点となっていますがどちらかというとその時に冬蘭がしている行動がメインみたいになってしまいました。
駄文になってしまいましたが最後までお読みしていただき楽しんでもらえれば幸いです。
それではどうぞ。
side一刀
俺は今殺気丸出しの春蘭と秋蘭に連れられて街に来ていた。
一刀「・・・で俺をこんな街中に連れてきて、どうするつもりなの」
春蘭「どうするも何も買い物に来たに決まっているだろう。普通、今までの流れでわからんか?」
一刀「・・・はぁ?」
春蘭「言葉が通じなかったか?買い物だと言ったのだ、買い物と。言葉は通じるのだろう?か・い・も・の!」
一刀「いやいやいや!わかるけどさ!」
どこにあんだけ殺気全開の誘い方があるんだよ!
果し合いか道場破りの誘いのほうが、まだ殺気が少ないわ!
春蘭「・・・秋蘭私は何か間違っていたのか?」
秋蘭「いや、ごく普通だと思ったが・・・?」
春蘭「ほら!秋蘭が普通だと言うのなら、私は間違っておらん!おかしいのは貴様の方だ!」
一刀「そ、そうなのか・・・?」
秋蘭「うむ、そうなのだろうな」
と思ったけど。表情の薄い秋蘭のこめかみの辺りがぴくぴくしていたりする。
くそっ、秋蘭の奴、春蘭で遊んでるな!
春蘭「貴様がどこの国に住んでいたのかはどうでも良いが、我が国には我が国のしきたりがあるのだ!貴様も華琳様に拾われた身ならば、その流儀になれてもらおうか!」
一刀「・・・わかったよ。でも、俺を誘うときはそんな殺気丸出しじゃなくても別にいいから」
春蘭「・・・別に、殺気など出してはおらん!」
一刀「嘘だぁ」
春蘭「単に貴様が嫌いなだけだ!」
一刀「・・・それ、もっと悪くないか?」
春蘭「なんだとぅ!」
秋蘭「やれやれ。二人とも、漫談はその辺りにしておけ。吟味する時間が無くなってしまうぞ」
春蘭「む、それは一大事だな」
一刀「そんなに大切な買い物なの?」
吟味する時間がかかるという事は、選ぶのに相当気を使う、特別な買い物って事だよな
春蘭「当然だ。本来なら、貴様など連れてくるような買い物ではないのだ。私は気に食わんが秋蘭がどうしてもというのでな・・・」
一刀「・・・じゃあ連れてこなければ」
春蘭「なんだとぅ!」
秋蘭「姉者」
春蘭「う・・・うむ」
秋蘭「北郷も、こちらに他意はないのだ。時間が許すなら、我々の吟味に意見をもらえると助かるのだが・・・構わんか?」
一刀「ああ。それは大丈夫だけど・・・」
春蘭「だけどなんだっ!私達の決めたことに不満があるとでも言いたいのかっ!」
秋蘭「姉者」
春蘭「う・・・うむ」
一刀「なら、俺を連れてくるより冬蘭を連れてきた方がよかったんじゃないか?そういう買い物なら俺なんかよりも冬蘭の方が適格な意見をくれるだろうし」
春蘭「仕方あるまい。我々がいったときいなかったのだから」
一刀「いなかった?」
秋蘭「うむ、我々も本当なら冬蘭を連れて行きたかったのだがいなくてな。どうやら早朝から出かけてしまったらしい」
一刀「そうなのか・・・」
・・・そうか。
正直残念だ。
あの可愛い娘と一緒に買い物できたらよかったのにというのも理由の一つだが本当の理由の忠誠心の高い姉妹《華琳様大好きシスターズ》を止められる人が一人でもいたら助かったのだが。
春蘭「むっ、貴様冬蘭に手を出すつもりじゃないだろうな」
一刀「はいっ?」
春蘭は行き成りそんなことを言ってくる。
一刀「な・何を証拠に」
春蘭「貴様は今私たちと一緒にいるのにいない冬蘭のことを気にした!それが証拠だ!」
ぐっ春蘭のくせに反論しにくいところをついてきたな。
秋蘭「・・・北郷」
一刀「は・はい!」
静かな声だがはっきり伝わる殺意。
思わず声が震えてしまう。
秋蘭「冬蘭に手を出したら・・・わかっているよな?」
一刀「は・はい!了解しました!」
つい敬礼をしてしまったが、これはしかたないと思う。
だって殺気全開なんだもん。
春蘭「う・うむ。分かればいいのだ」
春蘭も震えた声で言ってくる。秋蘭の殺気やべぇ。
一刀「と・とりあえず行こうか。このままだと吟味する時間も無くなってしまうぞ」
春蘭「そ・そうだな。ほら、秋蘭行こうか?」
秋蘭「・・・うむ、そうだな」
よ・よかった。殺気を抑えてくれた。あのままだったら・・・尿意がやばかったかも。
その後、二人の買物は軍用の備品の話をしながら続いた。
・・・華琳の軍に来て数日しかたっていない俺には口の出しようがなく、ただただ方の狭い思いをしてしていた。
・・・なんで俺は連れてこられたのだろうか?
春蘭「おお、秋蘭。あんなところに会ったぞ!」
秋蘭「ほほぅ。これはなかなか・・・」
次の店は何だろうか。さっきまで軍の備品の話だったから・・・砦の作り方だとか?
春蘭「北郷。貴様も来い」
一刀「・・・砦の作り方なんて分かんないぞ?」
秋蘭「北郷、貴公に築城の話など聞きはせんから、心配するな」
一刀「そ・・・そうか」
秋蘭「お前に見て欲しいのは、これなのだが・・・」
一刀「えっ?」
これって・・・
side冬蘭
商人「・・・ふむ、分かりました。ならこちらはできるだけ多くそちらの望むものを仕入れることを誓いましょう」
冬蘭「本当ですか⁉」
今私は、軍に足りない備品を仕入れるための交渉をしています。
近くで作れるものはいいんですが、それ以外の物は商人に交渉して持ってきてもらえないと、買えない現状です。
・・・これはできるだけ早く何とかしたいですがなかなかうまくいかないのです。
商人「ただし、こちらもそちらの言うとおりに武具や食べ物を買ってくるんですからね。少し値上げして全部買ってもらうことを約束してくれないと、売れませんよ」
冬蘭「大丈夫です。そこら辺は理解をしています」
商人「ほう?」
この商人は前々から思っていたのですがなかなかのやり手です。
こちらが断れないようにギリギリなところで交渉してきます。
こういう商人を味方につけておくことは将来の華琳様の覇業に大きく役立つでしょう。
商人「いいんですかい?そんなことを勝手に約束して?もしかしたら私が相場の倍以上で売りに出すかもしれませんぜ」
そう言いニヤリと私に挑発するように言ってきます商人さん。
冬蘭「いえ、だからこそ貴方様と交渉しているのですよ商人さん」
商人「ほう?何故だい?」
冬蘭「普通、相場よりはるかに高い額で売ろうとするならばさっきの様な忠告じみたこと言いませんよ。それに私は貴方様の商人としての才を素直に認めているのです。でなければ貴方様のところではなく他の領主のところに使者を送って直接交渉をします。私は中央にも知り合いが多いので」
そうですね。例えば袁家の金持ち無駄遣いの麗羽様のところの斗詩様などいいでしょうね。
・・・あの人たちと一緒にいて疲れてないでしょうか斗詩様?
今度何か疲れの取れそうなものを創ってあげましょうか。
商人「・・・プッ。あはははは。まさか天下の『銀の流星』様にそんなこと言ってもらえるとは思わなかったな」
冬蘭「な・なんですか⁉その二つ名は⁉」
商人「ああ、お前さんこの前黄巾党相手に大暴れしたらしいじゃないか。その時に逃げ出した黄巾党の雑兵たちがお前さんの戦っている姿を見てそう名付けたみたいだぜ。この町の付近にはあまり賊は出ないだろ?それは賊の間で『陳留の近くに賊がいると銀の流星にやられちまうぞ』と言う噂が広がっているからなんだぜ」
あぅ一刀様が来られる前のあの戦いでしたか。
あの戦いはやりすぎましたね。
春姉様や秋姉様も他の街に賊退治に言っているときに陳留の近くに現れた賊を討伐することになりました。
その時こちらの兵力は千、敵の兵力は四千と四倍の戦力差がありました。
そこでこちらはちょっとした策を用い戦うことになったのですが・・・
敵は思ったより頭が悪かったです。
わざと見えるように罠を貼ったのにそこにわざわざ突っ込んで来ました。
あんな見え見えの罠ならおそらく春姉様でも引っかかりません。
おかげさまでだいぶ数が減りました。
でもだいぶ数が残っていたので仕方なく私が先陣を切り戦いました。
多分千五百は斬りましたかね?
その戦は勝ちましたがそんな二つ名がつくなんて・・・
商人「そんなに落ち込むなよ。その二つ名のおかげでこうして街が平和なんだからよ」
冬蘭「うぅ。そうですね。気にしないことにします・・・ところでさっきから話し方がすごく友好的になっている気がしますが?」
商人「あぁ、俺はあんたを気に入った。だからこそ俺はあんたを親友として扱う」
冬蘭「本当ですか⁉」
やりました。これはうれしいです。
つまりはこの才ある商人と友好的に取引ができるという事です。
商人が優秀ならば軍の力は普通よりも何倍も強くなるでしょう。
冬蘭「では、また来ます。次に備品を売りに来るときは城に直接来てください」
商人「わかった、じゃあまたな」
そう言い私は商人のお店から出て行きました。
冬蘭「さて、午前中の仕事が終わりましたね。何をしましょうか?」
結局何も思いつかなかったので、適当にぶらぶらすることにしました。
すると何やらギャーギャーと言っている三人組が目に入りました。
折角なので話しかけましょうか。
side一刀
つ・疲れた。
あの後秋蘭と春蘭に服屋に連れて行かれて見ては買い、見ては買いの繰り返しもう俺の手元は服が入っている袋でいっぱいだ。
いい加減休みたい。
春蘭「うむじゃあ次の店に行こうか」
秋蘭「ふむ、そうだな」
ちょっ⁉まだ回るつもりなのか⁉
一刀「ちょっと待ってくれ‼少し休もうぜ」
春蘭「何を言っている。そんな時間があるわけがないだろう」
秋蘭「うむ、時間は限られているのだからな」
俺の願いは届かなかったみたいだ。
おぉ神よ我に救いを与えたまえ。
・・・と言っても俺は神様を信じてないしそんな都合のいいことが
冬蘭「何しているんですか?」
起こったああああああぁぁぁぁぁ⁉
冬蘭、君は神の使いだ。エンジェルだ!
ああ神よ。今まで信じてなくてごめんなさい。
春蘭「おお!冬蘭。今までどこにいたのだ?」
冬蘭「ちょっと、商人と交渉を。姉様たちは?」
春蘭「うむ‼私たちは華琳様と冬蘭に似合いそうな服を探していたんだ」
冬蘭「そうですか。ありがとうございます。春姉様、秋姉様、一刀様」
そう笑顔でお礼を言ってくる冬蘭。
秋蘭の頬がかなりゆるんでいるぞ。
秋蘭「ところで、冬蘭はこれからどうするつもりなのだ?私たちはこのまま店を見て回るつもりだが」
冬蘭「本当ならついていきたいのですが・・・すいません。午後は交渉の報告と書類仕事待っているのでついていけません」
そう残念そうに言う冬蘭。
ああ、俺も残念だよ。だって・・・
春蘭「分かった、ならば仕方がないな。行くぞ!秋蘭、北郷」
秋蘭「ああ、それではな冬蘭」
この華琳様命の二人を唯一止められる人だったんだから。
冬蘭「お気をつけて~~~」
そう笑顔で引きずられている俺を見送る冬蘭。
あぁ今俺が言いたいことを言わせてもらおうか。
一刀「気を付けてって言うぐらいなら助けてくれぇぇぇ!」
春蘭「五月蠅いぞ馬鹿者!」
一刀「ぐえっ⁉」
哀れな俺はその後日が完全に暮れるまで連れまわされた。
・・・次からは遠慮できるようになっておこうと思った一日だった
どうでしたか?
私の中では秋蘭=お父さんキャラとなっています(笑)
どうしても春蘭たちと行動させてしまうとありきたりになってしまいそうなので、今回のようになってしまいました。
最近はなんだかんだで忙しくあまり作品を考える時間がありません(泣)
こんな駄文につきあってくれてありがとうございました。
次回はやっとオリキャラの冬蘭拠点となります。
きっと今回よりもレベルが下がってしまうかもしれませんがそれでも読んでくれるとうれしいです。
それではまた次回。
Tweet |
|
|
8
|
0
|
追加するフォルダを選択
もし恋姫†無双の夏侯姉妹にもう一人妹がいたらというIFの物語