No.674268

魔法少女リリカルなのは Extreme

Blazさん

今回から地球編ッ!

Strikers編 イメージソング

OP「Break Out」 スーパーロボット大戦OG ディバインウォーズより

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2014-03-28 16:10:01 投稿 / 全2ページ    総閲覧数:1417   閲覧ユーザー数:1349

Strikers編  第五十九話 「帰還・来客・デジャブ」

 

 

 

イクス『どうも皆さん。イクスです。』

 

ゼクス『同じく、ゼクスだ。』

 

ムツキ『ムツキだぜー』

 

 

イクス『さて。今回何故最初に私達が居るかと言うと・・・』

 

ムツキ『覚えているかどうかはわかんねーけど、はやてがこう言ったのは覚えているか?』

 

 

「せやなぁ・・・二重で。」

 

 

ゼクス『この二重で。と言う意味は、次の任務でアグスタの時のようにガジェットが現れるかもしれないと言う意味と。もう一つある。』

 

ムツキ『そう。大抵の奴なら・・・解るよな?』

 

イクス『つまりは・・・・』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

零人「つーことで地球行くよー」

 

 

 

霊太「蛇翼崩天刃ッ!!」

 

マサキ「J・カイザー!!」

 

ソルナ「新難題「金閣寺の一枚天井」。」

 

零人「オブライエエエエエエエエエエエエエエエエエエン!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カグラside

 

初っ端からこうなっちまったな・・・

つうことで、唐突な事に霊太達がキレて、零人に一斉攻撃。これから今までのあらすじ。

え?何でこんな事になったかって?

そりゃお前・・・

 

 

ソルナ「で。何で次の任務が地球での任務だって言わなかったの?」

 

と言う事だ。何でも、零人達の故郷らしいな。俺はこいつ等が今の歳の時に生まれたから、詳しい事はイクス達にしか聞かなかったしよ。楽しみといっちゃ楽しみだな。

 

零人「いつつつ・・・んな事言うなよ・・・今さっきレジアス中将から来た任務なんだからよー・・・」

 

霊太「中将から?」

 

零人「そうだ。六課と鉢合わせって事にまた成っちまったけど、任務内容は全く違う。俺たちは地球に出現したガジェットの調査だ。」

 

・・・この頃、マジで四六時中「ガジェット」って言葉聞くようになったな・・・・・

科学者ジェイル・スカリエッティが開発した自立兵器。種類は全三種。

いずれもAMFと言う魔力妨害装置を装備している。

と言っても、それはある程度の話で多くの魔力を使用すればAMF散布下でも魔法は使えるって訳だ。代わりに魔力消費は馬鹿になんねーけどな。

 

つっても、ウチの面子は基本肉弾戦専門のメンバーばっかだもんな。

ん?レイとランはどうだって?アイツ等は・・・・何か蹴り技使ってたぞ。

 

マサキ「で。本当の任務は?」

 

零人「・・・アインストの調査。無論、これは爺さんからの任務だけどな。」

 

アインスト。これも話しか聞いてねーけど・・色々と面倒な相手らしいな。

静寂な世界を作るために現れた異性物。自在な転移が可能で加えて蜂の様な社会性を持つ。

そして・・・寄生された存在は尋常な再生能力を手にする。

アインストの目的と共に・・・

 

カグラ『面倒な事にまたなるなコリャ・・・・』

 

ソルナ「そう言う世の中よ。我慢しなさい。」

 

カグラ『それで済むのかよ・・・・』

 

霊太「半分済まないっての・・・」

 

 

 

零人「兎も角だ。遠征出発は三日後。それまでにフォワードメンバーにも言っといてくれ。後、外部協力者としてランが入る。以上だ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

三人称side

 

 

シュミレーター・・・

 

 

ダンッ!

 

 

ダンッダンッ!

 

 

シュミレーターの仮想空間で一人スフィア型ターゲットを撃ちぬく人影があった。

 

ラン「っ・・・・・!」

 

 

ダンッ!

 

 

ランはベルヴェルクを操り、次々と現れるターゲットを撃ち抜いていった。

それには外で見ていたレイも感心し、彼女の動きを分析していた。

 

レイ(なるほど・・・・一定の場所に止まるって事をあまりせずに動きながら銃撃をするか。動いている最中に照準を正確に合わせる。かなりデキるな。)

 

 

すると。ランの前に最後の一体、大型のターゲットスフィアが現れる。

スフィアは現れると同時に攻撃を始めるが、それをランは軽やかな動きで回避。

そして、一気にスフィアの懐に入り、サマーソルトキックを行ったのだ。

 

ラン「スプリングレイドッ!!」

 

それが致命傷だったのか。スフィアは停止し、『トレーニング終了』と書かれたディスプレイがランの前に出たので、それを見たランは息を吐いて戦闘態勢を解いたのだった。

 

ラン「・・・ふうーっ・・・・疲れた・・・」

 

 

レイ「お疲れさん。いい腕だったな。」

 

ラン「えへへ・・・・・♪」

 

レイに褒められ、顔を赤くするラン。

同じ銃使いとして褒められるのは他の人よりも嬉しい事でもあった。

それに、彼女自身レイを姉のように敬っており、レイもそれを受け入れていた。

 

其処にライラがやって来て二人に遠征の事を話したのだ。

 

ライラ「姉さーん。ランちゃーん!」

 

レイ「ん、ライラ。どうした?」

 

ライラ「うん。実は、次の任務なんだけど、異世界に遠征だって。」

 

ラン「異世界に・・・ですか?」

 

ライラ「場所は第97管理外世界。「地球」。」

 

ラン「えっ・・・・!?」

 

レイ「あらま・・・・・・」

 

レヴィ『意外な里帰りだな。』

 

ラン(・・・・帰れる・・・私達の・・・あの世界に・・・・・・)

 

その胸にあったのは期待か。それとも不安か。

彼女の、ランの心にはそのどちらもがあるのだった・・・

 

 

 

 

 

カグラ『そういや、俺たち何処を拠点に任務するんだ?』

 

霊太「そういやそうだな。まさか野宿は・・・・」

 

零人「ねぇよ。」

 

その頃。ラウンジで遠征の話しの続きをしていた零人達。

問題の遠征時の拠点なのだが、その場所はと霊太達に聞かれていたのだ。

それをアッサリと否定した零人は直ぐに回答を言ったのだが・・・

 

零人「場所は・・・・・・・・俺の家だ。」

 

霊太・カグラ「『はぁ!?』」

 

意外も意外。零人の家と知り、さらにはそれが例によって神の意向である事を知り、霊太達は完全に呆れるのだった・・・

 

霊太「あのジジイ・・・・・」

 

マサキ「・・・・・・・。」

 

 

 

 

 

医療室・・・

 

ソルナ「と言う事だから、ライフ曹長はどうする?」

 

ソルナは遠征の支援メンバーをもう少し集めようとライフに声を掛けていた。

しかし、ライフは色々と忙しいのか、返事は「NO」と言ったのだ。

 

ライフ「うーん・・・それは嬉しいのですが・・・私も今新薬の開発で忙しいので・・・とても手が放せないのです・・・・」

 

ソルナ「そう・・無理言ってごめんなさいね。」

 

ライフ「いえ。此方もお誘いを断ってごめんなさい・・・」

 

ソルナ「気にしなくて良いわ。新薬の開発、頑張ってね。」

 

ライフ「はい~♪」

 

 

ソルナはそう言って医療室から出ると、次に誰の所に行くかと思い。技術開発室に向かったのだった。

 

 

 

 

技術開発室・・・

 

ナル「えっ・・・遠征ですか?」

 

ソルナ「そう。最低でもデバイス関係の人は一人は必要だから・・」

 

ナル「解りました。では・・・・・」

 

 

 

ルカ「はい!はーい!アタシ行くー!!」

 

すると。ルカが勢い良く自分のデスクから椅子を滑らせて飛んできた。しかし、それをナルが片足で受け止め、ルカがまだ仕事が溜まっているのを指摘されるのだった。

 

ナル「ルカは駄目!まだ仕事とかが残ってるでしょ!」

 

ルカ「えー!!」

 

ソルナ「そうね。ルカは今開発途中のあれを見なきゃいけないし・・・暫くは放れられないでしょ?」

 

ルカ「うー・・・ソルナまで・・・・・・」

 

子供のようにむくれるルカ。それを見てナルは苦笑し、頭を撫でるのだった。

そして、ルカに代わりにと思い、提案を一つ出したのだ。

 

ナル「仕方無い・・・向こうでお土産買ってくるから・・・ね?」

 

ルカ「・・・・・・うん。」

 

ナル「・・・。そう言う事で、ソルナさん。」

 

ソルナ「解ったわ。ナルが支援でコッチに入るって事で。」

 

ナル「はい。」

 

 

 

 

 

 

その後。その日の夜に遠征メンバーの編成が完了。

後は遠征まで待つだけだった。

そんな日の夜。

零人はヴィータから通信が入り、自室で会話していたのだ。

 

零人「なるほど。そっちは翠屋か。」

 

ヴィータ『まぁな。それに、アリサ達も支援チームとして加わるってさ。』

 

零人「アイツ等も?」

 

ヴィータ『ああ。何でも、騎士団の協力者として今まで参加してて、今回もそれだと思うんだけど・・・・・どうにもキナくせぇんだよなぁ・・・』

 

零人「・・・・どう言う事で?」

 

ヴィータ『アリサとすずかを呼んだのが・・なのはだから・・・って言えば・・解るよな?』

 

零人「・・・・なるほど。そう言う事か。」

 

ヴィータ『ああ。』

 

ヴィータの言葉の意味を察し、納得した零人。

そして、ヴィータはココだけの話しと思い、零人に打ち明けるのだった。

 

ヴィータ『正直言う。今の六課は・・・下克上されかけてる。』

 

零人「・・・・・・んな事。言って良いのか?」

 

ヴィータ『心配すんな。今ちょっとした場所から連絡してるからな。』

 

零人「・・・ならいいが。」

 

ヴィータ『・・・話、戻すぜ。資金的に余裕が無い今の本局にとって、唯でさえ面倒な連中である六課。その六課を自分達の言いなりにする為に・・・奴等は六課内で下克上をさせる気なんだ。』

 

イクス『・・・・なるほど。そうすれば、資金は六課と本局のとが繋がって資金循環が可能。六課にとっては都合が良く、本局にとってもいい手駒となる・・・ですね。』

 

ヴィータ『そうだ。唯一、地上本部が大元の七課は大丈夫だが・・・こっちはコッチでお上達が躍起になってるからな。』

 

零人「資金的にも・・地位的にも低くなったボケ共が・・・自分の懐を暖める為にムキになる・・・ね。」

 

イクス『原因は地上本部と本局の完全な対立でしょうね。』

 

ココで簡易的ではあるが、現在の政治的状況を説明しよう。

既に知っての通り、最早「秩序の番犬」と呼ばれるだけになった本局。

対し地上本部は「法の守護者」となったミッド政府と密接な関係を築き、犯罪の減少などに積極的に取り組んでいた。当然、地上本部全員がと言うわけではないが、結果として

二対一となった管理局本局は完全な資金不足になりつつあったのだ。

其処に、独立部隊として六課が設立。資金的に余裕がない本局にとっては最後の切り札であり、障害でもあったのだ。

だが、もし六課が独立を止め、本局と協同すれば。彼女達の伝手を活かせる事もでき、更には資金も循環とするので±ゼロとなる。

 

 

零人「ウチがどれだけ安全なのか・・・改めて知ったぜ・・。」

 

対する地上本部は政府と密接な関係となり、資金には困らなくなった。

しかし、人材に恵まれてないので其処が問題となっていたのだ。

 

イクス『資金に余裕のある地上本部は本格的に現存の魔導師達の育成を本格化。もはや本局の長所丸つぶれですね。』

 

其処で、イクスの言った通り、地上本部は現在所属している魔導師達の育成を強化。

個々の能力が低くとも多人数戦で確実に成功させると言った行動に出たのだ。

その為、訓練教官として定年退職した元地上本部魔導師を数人召集。

現在は地球の軍事を見習い、実力重視の本局と完全に対立している。

 

ヴィータ『だな。その事が本局行ったら小声でグチグチ言ってる奴がゴマンと居たぜ・・・』

 

零人「そっちもそっちで大変だな。」

 

ヴィータ『全くだ。けど・・・そうでもしないとな。』

 

そう言って苦笑するヴィータ。

零人もその顔を見て苦笑していた。

そして、話しを変え、再び遠征の話しに戻ったのだ。

 

 

イクス『話しを戻しましょう。ヴィータ達が地球に行く目的は、矢張りロストロギアですか?』

 

ヴィータ『まぁな。んで、その対処の為に六課が派遣されるって理由だ。』

 

零人「コッチも似た様な事だ。ガジェットが現れたから、その調査に向かってくれってさ。」

 

ヴィータ『っ・・・アッチでも出たのか?』

 

零人「らしいな。騎士団からの報告も上がってる。だから、可能ならば其処の施設も発見して潰してくれってさ。」

 

ヴィータ『絶対なのはの奴が首、突っ込んでくるな・・・』

 

イクス『でしょうね。今の彼女、ハザマの言葉を借りますけど、かなりポンコツですし。』

 

ヴィータ『・・・・だよなぁ・・・・』

 

 

 

 

ガチャッ・・・

 

 

 

ソルナ「そもそも。あの日って何なのか、私達は知らないわ。それを知っているのは貴方達だけでしょ?」

 

零人「あ・・・・・・・」

 

ヴィータ『ん?・・・・・・・いっ!?』

 

すると。彼の部屋からシャワーを借りていたのか、ソルナが出てきたのだ。

だが、服は着ておらず、タオル一枚の状態で体に巻いていたのだ。

それを見て零人は気まずくなり、ヴィータは零人に聞いたのだ。

 

ヴィータ『な・・・なぁ零人・・・・あれ・・・・』

 

零人「・・・・まごうことなき、ソルナです・・・・・・・」

 

ヴィータ『・・・・・・・・・十年前・・・アタシと背とか・・同じだったよな・・・・』

 

零人「・・・・まぁな・・・・・・」

 

 

ソルナ「大丈夫よ。これ魔法だし。それに、コレ位だったら貴方でも出来るわよ。」

 

ヴィータ『マジで?!』

 

イクス『話し逸れてますよ。』

 

零人とヴィータは息を整えると再び会話をし、ソルナはベッドの上で軽く着替えていたのだ。

 

零人「で・・・何処までだっけ・・・・」

 

ヴィータ『確か・・・・・零人の任務になのはが絶対茶々入れる事と、ポンコツの事。』

 

零人「そうだった・・・・・・ってか。フェイトとはやては大丈夫だったのか?」

 

ヴィータ『・・・・アタシの見た感じじゃ、フェイトは変わってないぜ。昔から。自分の正義貫いてきたし、自分が駄目って思った事は反対していたし。有人世界のロストロギアの強制回収はアイツ嫌ってたし。』

 

零人「・・・・・そうか。」

 

ヴィータ『けど、問題ははやてだ。はやてもフェイトと同じで変わっては無いけど・・・少し後悔している所とかあるらしいぜ。それに・・・・・・』

 

零人「・・・・・解ってる。そっちはな。」

 

ヴィータ『・・・すまねぇ。』

 

はやて達の事情を大体察していた零人はその先を聞かなかった。

それにはヴィータも察してくれた事に礼を言い、少し苦しそうな顔が和らいだのだ。

 

零人「・・・そろそろ終わりにすっか。明日も早いしな。」

 

ヴィータ『・・・だな。久しぶりに長く話せて嬉しかったぜ。』

 

イクス『私達もです。アイゼンにもよろしく言っておいて下さい。』

 

ヴィータ『わってる。んじゃな。』

 

零人「おう。」

 

二人がそう言うと通信は切れ、零人は息を吐き、ソルナを見て苦笑していたのだ。

 

一方でヴィータも通信を切ると息を吐き、座っていた椅子から降りたのだ。

そして、歩いて行くと、カウンターに代金を置き、その場から去って行ったのだ。

どうやら、彼女は店に居たようで、其処には「パトリオット(愛国者)」と書かれていたのだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

三日後・・・

 

零人達七課は転送ポートでの移動ではなく、補給に帰還していた騎士団の船であるオルドルに乗って地球に向かっていた。その航路では零人がブライト達と軽い会話を交わしていたのだ。

 

ブライト「どうやら、無事設立は出来たらしいな。」

 

零人「ええ。騎士団のバックアップもあって何とかですが。」

 

ロウ「そりゃ良かったぜ。ところであの二人は元気か?」

 

ソルナ「ルカは留守番ですが、ナルは一緒に来ていますよ。」

 

ロウ「そうか。アイツ、ココに来るの始めてだし、何するか・・・」

 

イクス『まぁ・・姉妹揃って似たり寄ったりですからね・・・』

 

 

 

ナル「すっごーい!!コレ、最新のモデルじゃないですかー!!あ、コッチはコッチで・・・」(ブツブツ・・・)

 

 

 

 

ブライト「で。十年間にアインストは現れたのか?」

 

零人「いんや。色んな異世界回っていたけど、この世界って言うか、この次元世界でしかアインストは現れなかった。」

 

バニング「ん?と言う事は、此方に戻って来て?」

 

イクス『ええ。一度だけですが、雑魚のクノッヘンが。』

 

ソルナ「と言っても、残党の様な感じで僅かしか居なかったわ。」

 

零人達の報告を聞き、少し考え込むブライト。

そして、今自分が考え付く見解を零人達に話したのだ。

 

ブライト「もしや・・・アインストは現在、休止状態なのではないか?」

 

零人「・・・・確かに。それが一番の見解ですね。」

 

イクス『大型であるレジセイアが倒れた事でアインスト達は力を蓄えている・・と言う事ですね。』

 

バニング「・・・ありえるが・・・それはそれで厄介だな。」

 

 

アインストがココ十年現れていない理由。

それがもし、力を蓄える準備期間だとすればと思うと、零人達は深刻な表情になっていた。

つまり、レジセイアの様なアインストが大量に現れると言う事だからだ。

そうなれば、全てはアインストの目的であるたった一つの種族の存続。

静寂なる世界を創ると言う事になってしまう。

 

零人「・・・・・だとすれば・・・さがさねぇとな、絶対。」

 

ソルナ「そうね。」

 

 

「間も無く、本艦は地球の次元世界の仮設ドッグに到着します。」

 

ブライト「ん。着いたか。」

 

零人「・・・・・・地球・・・・か。」

 

オルドルが接岸されると、零人達は直ぐに地球にへと向かった。

目的はガジェットの調査とアインストの残存の捜索と殲滅。

その為の設備などが当然必要なのだが・・・

 

 

霊太「お前の家だから大丈夫だろ?」

 

零人「まぁな。」

 

ナル「えっ・・・・隊長の自宅って・・・・・」

 

ソルナ「言うなれば・・・秘密基地ってヤツよ。」

 

 

 

ソルナの説明に苦笑か失笑をするフォワードとナル達。

そうしていると零人達はかつて零人とソルナ、そしてランが住んでいた自分達の家に辿り着いたのだ。

 

零人「・・・・・・家。売られてなくてよかったな。」

 

ソルナ「あれからずっと、ミカエルが管理していたそうよ。」

 

霊太「なるほど。だからか。」

 

リュウガ「あれ。副隊長達も来た事が?」

 

ゼクス『一度だけな。』

 

 

零人「・・・・んじゃ開けるとしますかね。」

 

そう言うと零人はミカエルに旅立つ時に預け、返してもらった家の鍵を使い、家の鍵を開けた。そして、ゆっくりとドアを引くと、其処にはホコリ一つ無い廊下があったのだ。

 

レイ「おー・・・流石にキレイですね。」

 

零人「意外とキレイ好きらしいな。」

 

 

と、零人がミカエルのことを褒めつつ、奥に進んだのだが・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

零人「・・・・・・・・・・・・・・・前言撤回だ。」

 

ラン「アハハハハ・・・・・」

 

リビングが酷い有様だった。と言う事は告げておこう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

忘れている人も多いと思うが、零人の自宅の地下には戦艦のドッグと小型の施設などが備わっていたのだ。当然、ガレージなども健在で機材なども当時のままである。

 

ナル「凄い設備ですね・・・・」

 

零人「まぁ・・・・な・・・・・」

 

霊太(流石にジジイの特典って言えねぇもんな・・・)

 

 

マサキ「で。設備自体は使えるのか?」

 

ライラ「機材とかは痛んでないんで、大丈夫ですね。それに一応魔力探知のも使えますし。」

 

レイ「ま、昔のタイプだからスペックは低いけど、この際贅沢は言わねぇよ。」

 

零人「そっか。なら、頼めるか?」

 

ナル「了解です。」

 

ナル達が了承すると、今となっては旧式となった機材を起動させ、自分達が持って来た最新の機材に接続したのだ。バージョン自体が古い物ではあったが、ある程度はアップデートが完了し、すぐに使えるようになった。

 

今回の目的であるガジェットとアインスト。

そのどちらもを調査する為にレーダーを使うのだ。

 

が。ココでナルはある事に気付くのだった

 

ナル「・・・・あ・・・コレは・・・・・」

 

ライラ「どうかしたんですか、ナルさん?」

 

ナル「・・・隊長、市街地全域に大量のサーチャーが配置されています・・・」

 

そう。レーダーには至る所にサーチャーが設置されており、零人達は直ぐに、これは六課の仕業かと思い、呆れるのだった。

 

零人「この作戦・・・物量で仕掛けてきたな・・・」

 

霊太「確かに、これならロストロギアも見つけられるが・・・・」

 

マサキ「そのついでに俺たちのも妨害する気だな。」

 

ソルナ「仕方ないわね。私達はどうする?」

 

零人「・・・・しゃーねー・・騎士団の資料から街でガジェットとかが現れた場所を割りでして、其処から更に奴等の予想基地を割り出してくれ。」

 

ナル「了解です。」

 

零人「さて。俺たちは・・・一旦飯とするか。」

 

霊太「そうだな。暫くは時間掛かると思うし。」

 

 

 

 

岡本家、二階・・・

 

一方で自分の家と言う事で、自分の部屋に入ったラン。

改めて自分の部屋もキレイになっていたが、矢張り何処か子供っぽく、彼女は少し恥ずかしそうにしていた。其処で、少し子供そうな物をボックスなどに居れ、保管する事にしたのだ。

 

ラン「・・・・ふう。」

 

案外と簡単に終わった掃除は、自分がどれだけ幼かったか。そして、彼等が大事にしてくれたかをわからせてくれた。ランは自分の勉強机の上にヴェルベルクを置き、昔なら大きすぎたベッドの上に転がったのだ。

 

ラン「っ・・・・うーん・・・・・・」

 

あれから十年。ベッドはすっかり小さくなった感じがし、自分がそれだけ背が伸びたと言う事を解らせていた。そして。

 

ラン「・・・・・・・・・。」

 

 

おもむろにベッドから起きると、直ぐに部屋から出て、隣の部屋のドアを開けた。

其処にも誰かの部屋があり、ランの掃除前の部屋同様、何処か子供っぽさが残るが、銃の工具などがある変わった部屋であった。

 

ラン「・・・・・・・クリス・・・・ちゃん・・・・・」

 

そう。かつて、「審判の刻」に行方不明となったクリスの部屋であった。

あれから十年で見つかったと言う情報は入ってこない。彼女は死んだか、否か。

 

ラン「・・・・・必ず・・・・また・・会えるよね・・・・・」

 

それでも彼女は信じる。かつて過酷な時を共に生きた親友が何処かで生きていると。

 

 

 

 

 

 

 

そして。

 

 

 

 

 

 

 

 

ピンポーン・・・

 

 

 

零人「ん?はーい。」

 

 

 

ガチャ・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アリサ「煉獄・覇王鉄槌ッ!!」

 

 

 

零人「バットガアアアアアアアアアアアアアアアアイ?!」

 

 

 

零人達の所に懐かしい人物達が来客したのだった。

 

 

 

 

 

次回予告ッ!!

 

霊太「ラストにボコられた零人。大丈夫か?」

 

マサキ「大丈夫なのかは二人の話しを聞いてからだ。」

 

すずか「アハハハ・・・じ、次回「調査開始」・・・」

 

アリサ「取り合えずもう一発。」

 

零人「殺す気かテメェ!!」

 

 

 


 
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