そわそわ……。
…………ちらっちらっ。
「白蓮、どうしてそんなに挙動不信なんだ?」
「ほ、北郷!? あ、いや、これはだな、なんというかあれがあれでな!?」
「いや、言ってる意味がよくわからなうぐっ……」
「白蓮殿、いきなりですまないがこの男を借りてもいいだろうか?」
「し、思春!? わ、私は急ぎじゃないし構わないぞ……その、北郷が口から泡を吹いているように見えるんだが大丈夫なのか?」
「これならば問題ない。ではしばし借りさせていただく」
「…………はぁ、また渡せなかったな」
「つまり、愛紗が白蓮に自分の妄想を語って、誰もそれを正せなかったのが今回の原因ってことか……」
「別に私の妄想などではっ! ……」
「でも春蘭もだけど、厨房への出入り禁止を流琉に言い渡されたのは事実だよね」
「……私はただ、ご主人様に手作りの料理を食べてもらいたかっただけで(ボソボソ」
「なにか言った?」
「なんでもありませんっ!」
最後まで事実を知らされず、そして「物」を渡せずにいた白蓮であった……。
おまけ
「なぁ、愛紗」
「白蓮殿? 私に何か用ですか?」
「……ばれんたいんって何だか知っているか? 遠征から帰ってきたらその噂だらけでさ。みんな、聞こうとするとはぐらかしてどっかに行っちゃうんだよなぁ」
「ばれんたいんとは、日頃お世話になっている方にお礼として手作りの料理を振る舞う、という天に伝わる素晴らしい日とのことですよ」
「それだけなのに、こんなに騒いでいるのか?」
「好いている人に特別な物を渡して告白する日でもあるそうですよ……」
「!! ……その日なら北郷にも…………」
「白蓮殿? 聞いてますか? それはこの間終わってしまって……」
「ありがとう愛紗! ちょっと頑張ってみるよ!」
「あ、あのー……」
常連、または初見の皆様、こんばんわ
九条でございます
新作の執筆が思いのほか進んでしまったのと、オリジナルの作品を書いていたら
投稿が2週間ほど空いてしまいました
また白蓮か、とか 同じキャラは書かないんじゃないのか、などの突っ込みは受け付けませんよ!
バレンタインって聞いて最初に思いついたのがこのネタだったんだから仕方がないじゃないか!
次回は華佗の予定(まだ書き始めていませんが
もちろん、キャラのリクエストは随時受付中であります!
今日は短めですが、これにて!
また次回もよろしくですよ~
P.S
ノートPCを新調しブラウザが固まることがなくなって有頂天に
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1週間遅れの……