No.661683

真・恋姫†夢想  妖魔伝 3

スネークさん

お久しぶりです。お待たせしました(待ってる人いたかな)
センター試験やらなんやらで執筆時間がなく、こんなに時間が空きました(汗

とりあえず楽しんでいただけたらうれしいです。

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2014-02-08 21:01:32 投稿 / 全5ページ    総閲覧数:1407   閲覧ユーザー数:1313

ここはとある学園、フランチェスカの姉妹校。

長武失踪事件から一週間前の出来事

~昼休み~

 

昼ごはんを食い終わり、芝生で横になっていた俺のもとに、ある男が近づいてきた。

 

清志「お~い長武~」

 

この男は安倍清志、長武の親友である、陰陽師の直系の子孫で苗字から分かるとおり、安倍清明の遠い子孫だ。大きな屋敷に住んでおり、従者もたくさん、生活に不自由することはほとんど無いらしい、素質もあるらしく、いろんな陰陽の仕事をこなしており、完璧な男にみえるが、ひとつ欠点がある。

それは・・・

 

長武「何か用か?清ちん、覗きの手伝いならせんぞ」

 

清志「お前は俺を何だと思っている!?」

 

長武「何ってそりゃあ・・・HENTAI陰陽師だろ」

 

清志「最後の三文字しか合ってない!」

 

女生徒A「ねぇ、また安倍君覗きするつもりみたいだよ」

 

女生徒B「早く女子全員に伝えよう!」

 

やわらかく言えば性識者、悪く言えば変態なのだ

 

清志「ちょっ!違う!今回はそんなんじゃないんだ!カムバーック!」

 

女生徒二人「「イヤァーー!」」

 

清志の弁明を聞かず、女生徒は逃げてしまった。

 

長武「で?何のようだ?」

 

清志「うぅ・・・また誤解が増えた・・・」

 

長武「お~い、今日は何のようだ~?」

 

清志「あ、あぁ・・・実はな、またお前に加勢してほしいんだが・・・」

 

長武「またか?」

 

「加勢してほしい」とは、陰陽師の仕事の一つ、妖退治のことだろう。

この時代になっても、妖はまだ出てくるらしく、長武は何度か退治するのを手伝っていた。

 

清志「今回はずいぶんと素早い妖なんだ、それなりに腕力もあって、俺だけじゃ街に出ないように足止めしか出来なかった。だから気を高めて詠唱を始めるまでの間だけでも敵を足止めしてほしい」

 

長武「従者の人たちがいるじゃないか」

 

清志「あいつらじゃ歯が立たないだろうし、妖相手に戦えるやつはほとんど出払ってるんだ」

 

長武「ふ~ん、しょうがねえなお前がそこまで言うなら・・・」

 

清志「おぉ、ありがt」

 

長武「断るしかねぇな」

 

清志「この流れで拒否!?」

 

長武「冗談だ、手伝うよ」

 

清志「ありがとな、じゃあ、武器を持って10時頃に俺の屋敷に来てくれ、山にある古い小屋に午後11時くらいに現れることは分かってるから」

 

長武「へいへ~い」

そして放課後になり、家での鍛錬、晩御飯を終えたあと、祖父にこのことを告げ、布で覆って隠した偃月刀をもって清志の屋敷へ行った。

 

屋敷に入ると従者であろう男性が清志のもとまで案内してくれた。部屋に入ると、清志が陰陽装束に身を包んでいた。

 

長武「その服動きにくくないのか?」

 

清志「まぁ、これが仕事着だし、ダメージを和らげる術も掛かってるからな。もう慣れたよ」

 

長武「へぇ~そうなのか」

 

清志「そろそろ行こうか、もう時間が近いし出てくるはずだ」

 

というわけで山の古い小屋までやってきたが・・・

 

長武「古いというかもう倒壊寸前だな」

 

清志「この前戦ったときに妖が攻撃ぶつけちまったからな、今日で崩れるかもな」

 

長武「それで?妖はいつでてくるんだ?」

 

清志「そろそろだと思うけ・・」

 

ドゴォォォン!!

 

清志「来た!!」

 

目の前に何かが落ち、あたりに土煙が広がった。

 

土煙の中から出てきたそいつは、どうも人の形をしているようだ、黒い外套を纏い、頭も目以外は黒い布で覆っているので、顔は見えない。しかし、その唯一見えている目は鋭く二人を睨みつけている。

 

??「ふん・・・また来たか小僧・・・今日は仲間を連れてきたようだな。どこまでもつか楽しみだ・・・」

 

ブオォォォォ・・・

 

清志「!!・・・来るぞ!!」

 

??「ハァ!!」

 

ガッ!!

 

長武「ぐお!?速い!!」

 

とっさに防御したおかげでダメージは無いがたった一撃だけで腕が少し痺れてしまった。

 

清志「長武!?大丈夫か!?」

 

長武「ああ、問題ない。早く始めろよ」

 

清志「ああ!任せろ、10分ほどあれば充分な量の気が溜まる、それまで頼む!」

 

長武「任せろ!」

 

清志は後ろに下がり、詠唱の準備のために気を高める。少しずつ清志の体内に気が溜まっていくのを気配で感じながら、妖の方を向いて偃月刀を構えなおす。

 

長武(速さは俺と互角くらいか・・・厄介だな・・・ていうか、素手でやる気か!?)

 

妖は外套の下に武器を持っているのかと思っていたら、何も取り出す様子も無い。

 

??「今の一当てに反応できるか・・・なかなかやるな・・・」

 

長武(やるじゃねぇか、今度はこっちの番だ!)

 

長武「はぁぁぁぁぁ!!」

 

ヒュン!!

 

??「ぬ!?」

 

ガガガガガッ

 

??(ぬぅ!?速い上になかなかの威力をしている!)

 

長武は偃月刀をまず上から振り下ろし、腕で防御された瞬間に刃を戻して柄の部分で膝を狙う、それをかわされると下から切り上げるなど、さまざまな角度から攻撃していく。

 

長武(ちっ予想はしていたが全部防がれたか・・・こいつ相当強いな・・・だが!!)

 

シュッ

 

??(消えた!?いや・・・そこだ!)

 

??「ハァ!」

 

妖が何もない自身の右側に向かって手を突き出し

 

ブゥン・・ドン!!

 

妖の突き出した手のひらから、ハンドボールほどの大きさの気弾が飛び出した。

 

長武「うお!?」

 

バシッ

 

飛んできた気弾を偃月刀の柄で打ち、気弾を上へ弾いた。しかし、その隙を突いて、妖が一瞬で長武の背後に回り、背中に掌底を打ち込んだ。

 

ドン!

 

長武「ぐあ!?」

 

背後からの打撃を受け、数メートル吹き飛ばされてしまった。

 

長武(気弾に気をとられてるうちに背後から来るなんて・・・今までの妖とはまったく違うな・・・)

 

そして、長武と妖は十合ほど打ち合い、長武の最後に放った蹴りが、妖を小屋に激突させた。崩れかけていた小屋はとどめの一撃をくらって妖を下敷きにし、崩壊した。

 

清志「よし、長武!!いつでもいけるぞ!!」

 

ようやく清志が気をため終わったらしい。

 

??「ぬぅぅん・・・ハァッ!」

 

ブワァッ

 

妖が気合で崩れ落ちた小屋を周囲に吹き飛ばし、長武に突撃を始めた。

 

清志「させねぇぞ!清明桔梗印!」

 

清志が手刀で空を切ると、切った場所に五亡星が浮かぶ。

 

清志「行けぇ!!」

 

清志の生み出した五亡星が妖に向かって飛んでいき、妖を絡めとった。

 

??「ぬ!?これは・・・身体が動かぬ・・・!?」

 

清志「今だ!やれ!」

 

長武「うおぉぉぉぉ!!」

 

ダッ

 

長武が妖に向かって走り出すが

 

??「ぬうぅん!!」

 

バシッ

 

妖が五亡星の呪縛を自力で解いた。

 

清志「解きやがった!?」

 

??「込める気が足りぬわ!」

 

長武「充分だぁぁ!!」

 

フッ

 

??「ぬ!?・・・後ろか!!」

 

ブンッ

 

だがそこにあったのは長武の残像

 

??「何!?ぐあぁ!!」

 

ザシュッ

 

長武が現れたのは妖の横、妖が突き出した右腕を斬り上げていた。斬り飛ばした妖の腕が落ち、そのまま掻き消えた。

??「うぐぅ・・・(最後の最後で残像が出るほどまでに加速するとはな・・・こやつなら・・・)」

 

??「見事である真田長武、次は外史で会おう・・・」

 

長武「外史?なんだよそれ・・・」

 

??「いずれ分かる。それまでに腕を磨いておくがいい・・・」

 

そう言い残して、妖は忽然と姿を消した。

 

 

 

 

 

 

その後、あの妖は現れなかったが後に長武が風呂に入ったあとから行方不明になった・・・

 

あとがき

 

どうも、スネークです~

 

今回の謎の妖、勘のいいひとなら分かる・・・はず・・・

 

誰だか分かった人、もし口調が違うと思ったら、ショートメールにてご教授ください(__)

 

それでは、次回がいつになるかまた未定ですが、気長にお待ちください

 

さようなら~

 

 

 


 
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